WSJもベタ褒め、韓国ヤクルトの電動自走式冷蔵庫
法律上はえぇ~~っと、とりあえず免許だけはいるみたいな
[はたらけミーナ]韓国は、製造業の技術で最先端を走っているという自負を持つ。その製品は極小の半導体から巨大な浮体式の石油掘削リグに至るまで多岐にわたる。
そんな韓国に最近お目見えしたのが、乳酸菌飲料を運ぶための自走式冷蔵庫だ。
ソウルの街中では昨年から、浴槽サイズの電動4輪カートの一群が見られるようになった。韓国人が長年健康のために飲み続けている黄色っぽい小さな乳酸菌飲料を運ぶためのものだ。
「ヨーグルトモービル」ともいえるカートを動かすのは、何千人もの宅配レディたち。彼女たちは過去何十年にわたって手動式のカートを引き、飲料の詰まった重いアイスボックスを客先の玄関まで運んでいた。
韓国ヤクルトは約75億円を投じ、2017年までに1万台の電動式カートを導入する
▲新型電動カートは、220Lの容量の冷蔵システムを搭載しており、リチウムイオン電池で最大8km / hまでスピードを出すことができるとします。電車上面を開くと、このように乳製品を保持するスペースが設けられていることを見ることができます。
韓国ヤクルトは約75億円を投じ、2017年までに1万台の電動式カートを導入する
このなじみの薄い乗り物は、彼女たちにとってあまりにも大胆な技術革新で、ときに負担に感じることもあるという。
11年のキャリアを持つベテラン宅配レディのイ・チャンシムさんは、「最初は自分が見せ物のサルになったような気分だった。みんなに変な目で見られた」と話す。
このカートが導入されるまでの道のりは、イノベーションが文化の一部である韓国においてさえスムーズではなかった。メーカーは困惑した。当局者はそれをどう分類すれば良いか分からなかった。宅配レディの中には運転免許を持たない人もいた。
▲製品収納のためのスペースのほか、ヤクルトおばさんのための親切な収納スペースもありました。ヘルメットと電源キー、冬場に備えて暖かい手袋などを収納できるコンソールボックスまでバイアルを向けた暖かくきめの細かい配慮がうかがえる。
カートの開発と製造を請け負った4社のうちの1社、テチャン・モーターズの幹部、イ・ヨンテ氏は、「当初はばかげた注文のように思えた」と話した。
▲左手レバーがブレーキ、右手レバーは握ると進むアクセルとなっている。(韓国人はフロントブレーキを使わないのでスクーターなどの後輪ブレーキ側をメインブレーキにしている)
韓国ヤクルトは、同国で最も認知されている乳酸菌飲料の販売会社。成功した日本のビジネスモデルを取り入れ、1970年代初頭に宅配事業を始めた。
同社は現在、小さなボトル入りの乳酸菌飲料を1日200万本近く販売する。約1万3000人の宅配レディ(男性はゼロ)は、遠方の島々を含む同国のほぼ全域をカバーする。顧客は通常、1本約15セント(約17円)を払い、週1~2回の配達をしてもらう。
同社は、ライバル商品をトラックで宅配するインターネット販売業者との競争に直面しており、6700万ドル(約75億円)を投じ、2017年までに1万台の電動式カートを導入する計画だ。新型カートの導入に伴い、宅配レディたちの制服はより明るい色に、ヘルメットはピンクに一新された。
▲フロント部分には発光ダイオードによる文字表示が可能となっている
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韓国ヤクルトで電動カートの開発に関わったキム・スンヨン氏によると、最初の課題は、カートを製造する企業を探すことだったという。同社が作ろうとしていた乗り物のタイプについて、よく理解していた企業はなかったのだ。
トラックや乗用車は検討の対象外だった。同社は、宅配レディが同社の売り上げの約90%を創出する現在のシステムからかけ離れたシステムにしたくないと考えていた。同社の担当者はゴルフカートのメーカー各社をあたってみたが、各社はどんな天候でも、どんなでこぼこ道でも完璧に動かせる自走式冷蔵庫というアイデアに悪戦苦闘した。
韓国ヤクルトはさまざまなメーカーに過去1年間で計16種類の試作車を作らせ、実際に宅配レディたちに運転してもらって試した。「メーカーはこのプロジェクトで文字通り汗をかいた」とキム氏。「試作車に乗る女性たちを追いかけて懸命に走ったのだ」
(翻訳:みそっち)
2012年10月製品開発を決定した後、この会社の従業員は、カスタムメイドをしてくれることができる会社を探し回った。国内外の冷蔵庫メーカーとゴルフカートメーカーを訪ね要件を提示したが快くからは場所がなかった。
その理由は、「冷蔵庫が入る搭乗型電動カートを作成することがあるのか」というものでした。しかし、作ってみたこともなく出ている製品もなく容易ないとし、首を左右に振ったんですよ。」(開発プロセスに参加したギムスンヨウン課長)することができヶ月間の試行錯誤の末、2013年5月に開発計画が締結された。
LG化学がルノーサムスンに納品する電気自動車用リチウムイオン電池セルを納品して、国内のバッテリーパックメーカーのTS社で、モジュールに組み立てた。冷蔵庫製作はオーテックキャリアとカイス電子がそれぞれ引き受けた。国内の中小企業である大腸モーターズでバッテリーモジュールと冷蔵庫を自分たちが製作したカートと組み合わせて、最後の組み立てをした。
韓国ヤクルトの売上は2012年9814億ウォン、2013年9924億ウォン、2014年9673億ウォンで、昨年から、売上高が下落に転じた。さらに、営業利益は2011年928億ウォンから2012年から877億ウォン、2013年867億ウォン、2014年844億ウォンに減っているため、さらに多くの製品を売らないと、投資費をそのまま損害に抱えなければならない。 一方、現在ヤクルトおばさんは計1万3000人余りで昨年基準、ヤクルトおばさんの月平均売上高は750万ウォン、その収入は平均170万ウォンだ。おばさん1人当たり平均の顧客数は161人であり、外国人、ヤクルトおばさんは、中国、日本人、ネパール人など30人にもなる。
▲旧型の電動カート