崖っぷちに追い込まれた造船ビックスリー合併説'ちょろちょろ'
ビック3海洋プラント7兆ウォン台の損失で...三星重・大宇造船の合併説浮上して
政界も企業構造調整賛成注目
[はたらけミーナ]原油安によるグローバル景気低迷と海洋プラント部門、天文学的な赤字で史上最悪の実績不振に苦しんでいる韓国造船業界に大規模な構造調整を越えて造船のビック3を統廃合しなければならないという合併説があるようだ。
現代(ヒョンデ)重工業、大宇(テウ)造船海洋、三星(サムスン)重工業の造船大手三社はこの20数年間、世界の船舶市場の70%ほど占め、世界の造船市場を先導してきた。 しかし、船舶受注は途絶え、海洋プラントの悪材料が持続され、これらの造船業種は崖っぷちに追い込まれている。
昨年、大宇(テウ)造船海洋5兆551億ウォン、現代(ヒョンデ)重工業1兆5401億ウォン、三星(サムスン)重工業が1兆5019億ウォンなど造船のビック3は計8兆5000億ウォン規模の史上最大の赤字を出した。 ビック3の計8兆ウォン台の赤字のなかで海洋プラントの損失だけでも7兆ウォン台に達する。
問題は今年に入ってもこのような最悪の局面は改善していないという点だ。 今年1四半期の造船のビック3の受注はたった3隻に過ぎなかった。 過去四半期あたりの多くは40~50隻ずつ受注が集中して超好況を享受していた時とは雲泥の差である。
▲造船業種が史上最悪の不振を見せている上、国内に世界的な造船会社3社もあるのは過剰だという主張によって企業買収・合併を通じた統廃合論が持ち上がっている。
造船業種は船舶と海洋設備を受注してこそ、数万人の仕事が生じる。 このためにすでに受注した船舶の引渡しが終わったら仕事が途絶え、数万人が街頭に追い込まれるものという懸念も少なくない。 実際の造船業界は最悪の赤字に苦しんでいる今の人材が5~6年前の超好況時より多いことが知られている。
このように造船業の業況が改善される兆しが見えないと、一部では造船のビック3を統廃合しなければならないと主張している。 国内に世界的な水準の造船会社が3社もあるのは'過剰'という主張とともに今回を機に、企業間での買収・合併を通じて非核心部門を排除し、競争力のある部門に集中するリストラが必要だということだ。
一部ではすでに、三星重工業が大宇造船海洋を合併する仮想シナリオが再び水面に浮上している。 両社共に、慶尚南道巨済市に位置しており、地理的に近く、不必要なリソースの移動と分散を最小化できるということだ。
両社は主力事業であるドリルシップ(石油ボーリング船)、浮体式石油生産貯蔵・積出設備(FPSO)、浮体式液化天然ガス生産貯蔵・積出設備(FLNG)など海洋プラント分野で、出血競争が激しく、重複投資を解消すれば、経営効率が高まるだろうという論理だ。
特に大宇造船は、産業銀行が49.74%の持分を保有した最大株主である上、いつかは民間に売却しなければならない状況であり、政府が企業構造調整を断行する場合、先導的措置が行われる可能性が高い企業だ。
ここに4・13総選挙で第1党に登板した一緒に民主党が'企業活力向上特別法(ワンショット法)'に反対したその間の基調から抜け出して企業構造調整に条件付き賛成立場を見せているのも構造調整の可能性を高める内容だ。
政治圏でも"大企業でも倒産危機なら、企業構造調整促進法を作って構造調整の効率性を高める方向に代案を探さなければならない"と共感が集まっている。
(翻訳:みそっち)
大宇(テウ)造船海洋は、この2011~2012年にノルウェーでボーリング船4隻を受注したが、数回にわたって設計変更で、納期が遅延され、建造費用は、受注金額より1兆ウォン以上増えた、大宇(デウ)造船海洋は2四半期だけでも最大3兆ウォンの損失が予想される。
三星重工業も2013年ナイジェリアで受注した海洋プラントプロジェクトなどの納期が遅れ、1兆ウォン台の損失を記録するものとみられる。現代重工業も昨年受注した'オーストラリアゴルゴンFPSOプロジェクト'などの海洋プラント事業で最大の4千億ウォンの損失が発生するものと見られる。
昨年3兆ウォン以上の損失を出した現代(ヒョンデ)重工業と最近、数兆ウォン台の損失が明らかになった大宇(テウ)造船海洋を含めた国内造船会社の最近の1年間海洋プラント部門の損失額は8兆ウォンを上回る。
業界の一部では"造船三社が受注実績を高めるために、経験がない海洋プラント事業に飛び込んだ 大きな損失を被っている"、"事業から手を引いてこそ赤字構造から脱することができる"と主張する。
しかしその造船業界の業績不振が改善される兆しを見せていないことによって造船三社事業構造再編に拍車をかけている。現代重工業と大宇(テウ)造船は、今年に入って海洋プラントを1件も受注しなかった。
ある造船会社関係者は"今年の海洋プラント受注計画は現在のところない"、"今後の海洋プラント受注は原油安と事業リスク程度を慎重に考慮して決定する計画"と話した。
大宇造船は最近デンマークの国営エネルギー会社'ドンエネルギー(DONG E&P A/S)'で2012年受注した原油生産用海洋プラットフォーム契約の取消しの通達を受けた。 納期遅延のためだった。
大宇造船は2012年2月、世界的な海洋プラント設計会社のテクニプとコンソーシアムを構成し、同エネルギー社から原油生産用海洋プラットフォーム1基を受注した。 総契約額は5億6千万ドル(韓貨6千300億ウォン)で、大宇造船の取り分は2億ドルだった。 契約当時、昨年4月には発注会社に引き渡されることにしたが、行われなかった。
これは、大宇朝鮮ばかりの問題ではない。
現代重工業は半潜水式ボーリング船プロジェクトで損失が生まれ、追加代金を渡してほしいと、仲裁手続きまで進行中だ。 ロンドン海事仲裁人協会にノルウェーのフレッド・オルセンエネルギーの子会社であるボルスタドルフィンを相手に1億6千700万ドル(1千884億ウォン)の代金を追加で受けなければならないと仲裁を申請した。 しかし、この主張が受け入れられるかどうかは未知数だ。
三星重工業はボーリング会社パシフィックボール(PDC)が、ドリルシップ建造契約を一方的に解約を通報して国際仲裁などを検討している。
メリッツ総合金融証券側は"現在、三星重工業海洋プラントの実績改善が不備な状況で、原油安基調の新規受注が激減するもの"とし、"海洋プラントの頻繁な設計変更と資材品質問題に伴う追加コストが発生する可能性がある"と懸念した。
造船業界の関係者は"造船のビック3が海洋プラントの悪材料を昨年、合わせて損失に反映したと主張するが、これを信じる人はほとんどないだろう"とし、"造船市況が今年も良くなっていない限り、海洋プラントの追加損失はいつでも起こる可能性がある、心配が大きい"と付け加えた。
◇ ◇ ◇
ぎじゅちゅが足りなくて納期に間に合わなかったのですね、そこで賠償請求を起こされてるんですが、”度重なる設計変更が云々”というのが造船業者の言い分のようですよ。つまり逆ギレしちゃったのですね。そうしたら”契約白紙”+”賠償請求”というおまけが付いてきたみたいですね。