航行自由の保護必須"…政府、南シナ海の立場明確にした
ユン・ビョンセ・ハン・ミング、中国出席の多国間会議で相次ぐ発言に'注目'
にわかに広がる韓国国内の不協和音、生き残りをかけた凄絶なサバイバル始まる
[NEWSミーナ]米国と中国が鋭く対立しながら東アジアの最大の安保懸案に浮上した南シナ海問題について、韓国国防・外交トップが相次いで明確な立場を明らかにした。
尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は5日(現地時間)、ルクセンブルクで開かれたアジア欧州首脳会議(ASEM)外相会議リトリート(自由討論)セッションで"みんなに恩恵を与える公共財として(南シナ海)海域での航行と上空飛行の自由が保護されて尊重されることが不可欠"と話した。
ユン長官の発言は、二日前に、韓民九(ハン・ミング)国防部長官が第3回アセアン拡大国防長官会議(ADMM-Plus)演説で明らかにした韓国政府の南シナ海関連の立場を明確に再確認したものと解釈される。
当時、ハン長官は"大韓民国政府は、南シナ海紛争の平和的解決と航行・上空飛行の自由が保障されなければならないという立場"とし、紛争は、関連合意や国際的に確立された規範によって平和的に解決されなければならないと強調した。
これらの国防・外交首長の発言は、韓国政府がこれまで明らかにしてきた立場と大きく変わらない。しかし、米国の南シナ海人工島付近の航海で米中間の対立が一層先鋭になる局面に出たもので、その意味がもっと目立っという評価だ。※全然違うと思うよ
米国は先月27日、海軍駆逐艦ラセンハムを中国が建設中である人工島'守備環礁'(中国名・準備、趙紫陽・渚碧礁)の12カイリ(約22.2キロ)以内に進入させた。
米国は航海を正当化する根拠に'国際法が公海(公海)に保障する航行の自由を享受ものであることを挙げている。
中国が守備環礁に人工島を建設して周辺海域を自国の領海だと主張することを認めないというメッセージを発信したことだ。
こうした状況で、韓国政府が'航行と上空飛行の自由が保護されて尊重されなければならない'と相次いで明らかにしたことは、米国の立場と事実上、軌を共にしたという分析が出ている。
特に韓民九(ハン・ミング)長官は、南シナ海問題をめぐって対立をもたらした米国のアシュトン・カーター国防長官と中国の常万全(常萬全)国防部長を前に置いて明確な立場を明らかにしたという点で、関心を集めた。
今回のASEM外相会議には中国の王毅中国外交部長は出席しなかったが、欧州などの業務を担当するワンチャオ(王超)中国外交部副部長が出席したとされた。 米国はASEM加盟国ではない。
韓国政府の明確な立場表明が今月中旬開始される連鎖多国間首脳会議を控えて出たという点も、意味のある内容だ。
主要20ヵ国(G20)首脳会議、アジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議、東アジア首脳会議(EAS)など米中首脳が全員参加する多国間会議が予定されており、南シナ海問題が米中間の対立の争点に浮上する可能性が高いという指摘だ。
このような状況を控え、徐々に明確な立場を表明する方向で韓国政府が方向を流すのではないかという分析が出ている。
(翻訳:みそっち)
これは意外と早い寝返りですよ、中国の習近平の横にいるときは南シナ海などひとことも批判しなかったわけですよ、それがこの2~3日のあいだにぐるりと態度がかわったのです。一体何があったのでしょうか。
国防長官だけの発言なら軍部はアメリカに戦時統制権を預けているから仕方がないともいえます、こんかいの外交部長官では貿易などもかかわってくるので中国市場に依存している韓国の態度としては非常に微妙なところです。
なんとなく環太平洋パートナーシップ(TPP)というあたりが韓国国内では争点となっていましたが、遅ればせながら参加を表明したということで手土産として南シナ海について語り始めたものというのがタイムング的にぴったりです。
こうなれば面白くないのが中国ですから、中国と交渉していた”サムゲタン+コメ+キムチ”の輸出というものはあっさりと白紙撤回されるでしょう。
そしてまた別の圧力が中国からやってくるという方向に進むかもしれません。たとえば中国製の自動車を年間30万台規模で買えというような要求だと思います。
大国に挟まれた小さな国はいつも大変ですね うひひっ