ソウル龍山雑居ビル倒壊。1人負傷、人命の捜索中
居住者は4人、うち3人は外出中と確認、"他の埋没者のいないものと推定"
1966年建築 周辺の建物も追加の崩壊を憂慮3ヵ所にも避難令に残念の声
[ソウルミーナ]3日昼12時35分頃、ソウル龍山区漢江路2街にある4階建ての雑居ビルが知ることができない理由で崩れて完全に破壊された。
警察と消防当局によると、この事故で4階に居住していたイ某(68・女)氏が軽傷をして病院に運ばれた。 イ氏は、命に別状がないものと伝えられた。
建物の周辺にあった自動車4台も崩壊の余波で破損された。
現場ビルの360°ストリートビュー ココ (2017.8撮影)
崩壊当時、1∼2階の飲食店は営業をしていない状態で、3∼4階の居住者4人のうち、イ氏だけ建物にいたと消防当局は把握した。
建物3階には建物主など2人が居住し、空間を二つに分けた4階はイ氏など2人が1つの区画を使っており、残りの区画は空室だった。
イ氏を除いた残りの居住者3人は皆外出中だったことが確認された。
救助されたイ氏は "建物には私一人がおり、他の人はなかった"、"4階建ての建物が急に揺れるへたりこんだ" と話したという。
一部の目撃者は爆発音を聞いたと供述したが、消防当局は "爆発したかどうかはまだ確認されておらず、突然崩れたことは確かだ" と線を引いた。
近くの食堂のある従業員は " バタンと爆発する爆発音とともに燃える匂いがして、私から見ると、ほこりが立ち、建物が崩壊していた" と話した。
消防当局は追加の埋没者はいないもので、ひとたび推定しながら、もしいる可能性に備えて、救助隊など132人と、装備の32台を投入して残骸を除去し、人命の捜索作業を行っている。
当該建物は1966年に建築されたものと把握された。 消防当局は事故現場周辺の他の3つの建物も建てて久しく、追加の崩壊の危険があるとして避難令を下した。
警察と消防当局は人命捜索作業が終われば、建物の持ち主などを相手に正確な事故原因を調査する予定だ。
(ソウル/みそっち)
築50年超ですから韓国の現存する古い建物のなかでは相当古いものですね。そして自然倒壊というとても分かりやすい結末ですね。
駅前通りに面した5階建ての建物の裏側に倒壊した建物があります。この5階建て建物にも退去勧告がでているようです。
▲龍山駅前にのこる雑居ビル、このへんにも退去勧告が出た
テナントの入居を見越して借金をして3階建てをつくり、1.2階を貸して家賃収入で暮らしてゆくというシンちゃんの歯科医院にも見られた韓国にありがちな雑居ビル経営の形式を思わせる建築ぶりのソウル生活ですが、さらに1990年以降の規制緩和(あるいは違法増築)で4階部分を増築してそこも貸しちゃって、そこに住んでいた68歳おばあさんが災難にあったということですね。
すると新築当時のおばあさんは16歳ってことになります。(ナニガダ)
場所的にはソウルからひと駅の龍山駅、駅前の高層ビルがニョキニョキ建っているところで、あたりが開発される中でそこだけ1970年代のテイストを残した貴重な文化遺産でもあります。(ホンキカ)
在りし日のようす
三枚肉焼きで有名なようです
◇ ◇ ◇
龍山といえば誰もが思い出す龍山の歩道陥没、歩行者が消えた場所からも近くて、道を渡ったすぐのところになります。