兵士の脱営そそのかし クラブに誘った副士官に罰金刑
裁判所 "兵士連れてクラブへ飲みに行ったのは罪質非常に不良"
裏に低い塀がある クルマを回して待っていてやる
[国防ミーナ]自分が勤務する部隊内の兵長に脱走をそそのかして、クラブに連れて行った後、一晩中、遊興を楽しんで酔い覚ましスープまで食べた副士官に対し、罰金刑が言い渡された。
春川(チュンチョン)地裁刑事2単独チョヨンレ部長判事は、無断離脱教唆の疑いで起訴された陸軍某部隊所属の副士官A(28)氏に罰金300万ウォンを言い渡したと22日明らかにした。
▲クラブ
A氏は今年1月4日午後8時43分に部隊の内線電話でB兵長と通話した。
この過程で軍曹氏はB兵長に "ソウルのクラブに行くセヨ" と言うと、B兵長は "羨ましいニダ。 私も行きたいニカ"と応対した。
すると、A氏はB兵長に "一緒に行くには小屋の裏倉庫の隣の右側の道に行くと低い塀があるが、その塀を越えて外に出て来い。 車を待機させている" と話した。
B兵長はA氏が言ったとおり、その夜11時に部隊の塀を越えて塀の外で車を待機していたA軍曹と会った。
彼らはA氏の乗用車を乗ってソウルの某クラブに行って翌日の5日午前6時まで徹夜で遊興を楽しんだ後、余裕のあるようにヘジャングクの朝食までした。
酔い覚ましスープ:ヘジャンククは韓国料理において酔い覚ましに用いられるスープである。通常、牛肉の出汁に、肉が少し付いている豚の背骨、牛の血を固めたものや乾燥白菜、その他の野菜などから作られる。
その結果、B兵長が部隊に復帰した時間は同日午前10時17分だった。
さらに、彼らはB兵長がその日午前8時から当直勤務に投入されるという事実を知りながら、大胆な逸脱を敢行したものとされ、軍綱紀の乱れをめぐる論議も起こった。
これでB兵長は指揮官の許可なしに11時間、部隊を離脱し、副士官A氏はB兵長の無断離脱を教唆した疑いで裁判に持ち込まれた。
副士官A氏は除隊後、民間人の身分で裁判を受けた。
チョ部長判事は "この犯行は、国家安保の根幹の一つである軍の兵力の無断離脱を教唆したこと" だ とし、"被告人が、無断離脱兵を連れて行ったところがまごうことなくクラブと食堂であることから、罪質が非常によくない"と明らかにした。
さらに、"被告が現職の服務中ではなく、転役を控えて転職支援教育を受けていた状況で犯行をした点などを酌量して刑を決めた"と付け加えた。
(ソウル/みそっち)
兵長の処罰がどこにも出て来ないでしょ。なんでかな??
さて、兵長の ”午前8時から当直勤務” っていうのは演習除けで、部隊の正門なんかで腕章付けて立っている仕事でしょうね、これが朝起きて一人いないとなれば代わりに誰かが立てばイイだけですからもみ消すことも可能かもしれません。
そんな当直勤務ですがこれがもう朝の出勤時間ともなると敬礼ばかりで忙しそうですよね、んでもクルマ通勤の副士官や士官とかには敬礼しません。だいたい偉いサンのクルマはすでにわかっているので、そのときだけ直立不動になりますね。あとはゲートで止まるクルマの身分証を拝見するだけです。そいうことです。
それとは別に毎晩やるのが不寝番ですよ。兵舎の端っこで立っている役目ですね。
こちらは1時間交代だったり2時間交代だったりします。 火薬庫とか軍旗なんて言う立哨当番はありません。たまに当直司令が巡検したりするのに「異常ありません」と答えるものです。野外演習のテント泊になっても不寝番勤務はあります。でもお手当が付くわけじゃ無いそうです。
ところで兵長の処分が出てませんね。無断外泊した兵隊なら営倉入りっていうのがお約束でしたが、ちょっと前から変わったのです。副士官も地方裁判所から判決が出てるでしょ。
お説教を聞かされて営倉で反省すれば前科にならなかったのに、民間と同じ裁判所で判決が罰金刑なんていうことになったのはちょっと前までは無かったのです。
※兵隊だったら300万ウォンなんて払えない
これまでだったらせいぜい外出止め程度ですからね。ところがそんな処罰には ”情” が無いってことで、裁判所から判決が出るようになったというわけです。
どちらが窮屈なのかまだまだ分かりません。