仁川港のクルマ運搬船火災 船主は現代グロービス
まるっきり燃え損の輸出業者500ヶ所余り 保険に未加入の中古車だけ2100台
船積み業者の3社も、もちろん保険加入なし
[メディアミーナ]仁川港停泊中の火災が発生した船舶には2100台あまりの中古車が積載されており、この車両の大半が保険に未加入されたことが確認された。 火災の鎮火が遅れ、多くの車両が焼失するものとみられ、中古車輸出業者の莫大な被害が予想される。
21日午前9時39分に仁川中区(チュング)の仁川港1埠頭で中古車を船積みしていたパナマ国籍オートバナー号(万2422トン級)で火災が発生した。
この船は現代グロービス社がパナマ船主から賃貸した用船で、1988年に作られ、小型車基準6000台あまりを船積みすることができる。
船主の名前が匿名なのはなぜ??
僅か5分で差し替えになったニュース報道 現代グロービス ⇒ H会社
이 배는 현대글로비스가 파나마 선주로부터 대절한 용선으로, 1988년 만들어져 소형차 기준 6000여대를 선적할 수 있다.↓이 배는 H회사가 파나마 선주로부터 대절한 용선으로, 1988년 만들어져 소형차 기준 6000여대를 선적할 수 있다.
この船は当初、中古車4200台あまりの船積みを終えると、22日、蔚山港に向かう予定だった。(ホントダヨ)
仁川(インチョン)港で火が出た貨物船に対する消火作業が二日間続いているが、完全鎮火までは1∼2日かかる見通しだ。
(ソウル/みそっち)
というわけでアメリカのポートランドから仁川に寄って蔚山経由でアフリカ行きのつもりだったこの船は1988年にSTX大連で建造されて、2013年にSTXパンオーシャンの法定管理で売りに出されて、韓国船舶金融に名義が替わったのですね。それを又貸しして借りているのが現代グロービスっという現代グループのクルマ運送企業なわけです。
保険に入るのは荷主ですが、荷主はどこにも入ってないし、火が出たのは船主には関係ありませんが、延焼しちゃったことには責任がありそうです。だからと言って積荷の損害を賠償するかどうかはまったくわかりません。
アフリカのリビアで陸揚げされて戦場だったスーダンに運ばれる韓国産の中古車は乗用車ばかりではなく商用車も多いことが知られています。まぁあんまり高いクルマは無いってことでイイでしょう。
500社もある中古車業者という中には、「なけなしの1台が現地で売れれば年越しできる」なんていう悲壮な零細企業とかもありそうです。
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この船の貨物の船積みを務めたフォワーディング会社はA社など3ヵ所で、中古車輸出業者の数は500社あまりに上ることが分かった。 1業者当たり平均8.4台を輸出するわけだ。
問題はこれら中古車輸出業者がまったく貨物保険に入っていないということだ。 これらの大半が零細企業であることを勘案すれば、莫大な被害が避けられなくなった。
船舶の油類汚染、船員の安全などの保険は強制事項だが、貨物保険は船主と荷主間の協議で決まる。 そのために海洋水産部をはじめ、傘下機関なども関与しなかったといわれた。
特に新車と違って、中古車は国内保険会社が保険を受けてくれないため、加入したくても加入できないというのが業界関係者の説明だ。
A社の関係者は "オートバナー号に中古車を船積みする会社の大半が保険に加入していない"、"火災の責任が誰にあるかによって補償を受けるか、そうでない可能性もある"と話した。
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