軍将兵KTX割引の廃止、国防部"方法ない"
[国防ミーナ]年平均70万人の将兵が休暇、帰郷の時などに利用していた列車割引が今年から廃止されたが、国防部が傍観したことが明らかになった。
11日、国防委員会所属のチョン・ミギョンセヌリ党議員が国防部から提出を受けた資料によると、韓国鉄道公社(コレイル)は、軍将兵たちがKTXや一般列車を利用する際の料金の10%を一括割引してくれた'軍将兵の割引制度'を今年1月1日付けで廃止した。
コレイル側は、経営改善や負債削減目標の達成を挙げ、廃止理由を明らかにしたが、兵士たちの福祉を責任を負わなければならない国防部がこれに手をこまねいているという批判だ。
国防部は、これに対する対策方法を問うチョン議員の書面質疑に、"鉄道公社で、軍将兵の割引制度を再試行する案が無ければ代替案は無いこと"と回答した。
チョン議員は、"国防部は廃止された軍の兵士割引恩恵について補完策を講じて、今年韓国のお盆から兵士がまた割引を受けられるように措置を急がなければならない"と指摘した。
(翻訳:みそっち)
兵隊と汽車といえばやっぱりこれですが
今年からなくなった軍将兵割引ですがこんなのでした。
TMO(旅行の将兵ラウンジ)が設置された汽車駅と軍人の休暇時、無料鉄道利用方法
TMOは休暇に出た将兵たちのための旅行案内所です。TMOをよくこう呼んでいるのは列車の利用面で言うのです。 もっと正確に言えばTransportation Movement Officeの略として軍輸送事務所といえます。
これは軍輸送司令部が有事の際に、営外の軍人たちを迅速に召集し、希望するところまで輸送できるように主要交通要地として事務所を置いていると見なければなりません。
TMOは、平時は外出、外泊、報奨休暇、定期休暇など、営外に出た現役将兵たちだけでなく、将校や下士官など職業軍人の旅行を案内して乗車券を発券する仕事をします。 また、軍用物資や軍患者輸送、身柄教育隊で訓練を修了した将兵らを団体輸送したりします。
TMOは高速バスターミナルなどには設置されておらず、大量輸送が可能な汽車駅だけあります。汽車駅でも、地域別の大都市の比較的大きな駅だけにあります。
▲ソウル駅旅行の将兵ラウンジ(TMO)。 ソウル駅西部駅舎の方待合室の先にあります。
最近はソウル駅のように大きな駅TMO(Transportation Movement Office)は将兵たちがもう少し楽に接近して休むことのできる空間としてリニューアルをして名前もこれにふさわしく旅行の将兵ラウンジに名前を変えています。
リニューアルした旅行の将兵ラウンジ(TMO)では休暇出た将兵や、ボラメ明日チケット(軍装自由旅行)で旅行する将兵たちが気楽に休めるように規模によってコーヒーとお茶(最近有料になった)が用意されていて、インターネットサーフィンもできるようにPCが設置されています。
TMO(旅行の将兵ラウンジ)がある汽車駅
(詳しい事項は、コレイルの顧客センター1544-7788にお問合せお願いします。)
首都圏:光明駅、徳亭駅、富平駅、ソウル駅、水原(スウォン)駅、五松(オソン)駅、龍山(ヨンサン)駅、砥平駅、清涼里(チョンリャンリ)駅、退渓院駅、平澤(ピョンテク)駅
江原(カンウォン)圏:原州駅、正東津駅、春川駅
忠清(チュンチョン)圏:鶏龍駅、大田(テジョン)駅、芙江駅、西大田駅、新灘津駅、永同駅、梧根場駅、鳥致院駅、曽坪駅、天安牙山駅、洪城駅
慶尚道(キョンサンド)圏:亀浦駅、金泉亀尾駅、東大邱駅、馬山駅、釜山駅、新慶州駅、永川駅、蔚山(ウルサン)駅、晋州駅、鎮海駅、昌原(チャンウォン)駅、浦項駅
全羅圏:光州松汀駅、論山駅、木浦(モクポ)駅、益山駅、長城駅、全州駅
※江陵駅は工事で閉鎖され、正東津駅に移転した
※昌原(チャンウォン)中央駅にはすぐ設置される予定である新設するか旅客扱いがない鎮海駅TMOを移転するか未定であること
軍人TMOで乗車券割引するかどうか
詳しい事項は、コレイルの顧客センター(1544-7788)、または近くのTMOにお問合せお願いします。
軍人の範囲
現役将兵、軍務員(職業軍人)、軍将校 *義務警察(機動隊)は利用不可
定休、割引はできない
報奨休暇、割引可能(無賃)
外出、外泊、割引可能(無賃)
定期休暇と褒賞休暇を連続使用時、割引はできない
軍将校、職業軍人、契約割引 2015年1月から割引の中止…
駅窓口軍将兵割引、2015年1月から割引の中止…
軍装自由旅行---- TMOで購入不可、駅窓口を利用
*軍服務が機動警察官の場合は、行政自治部所属なので国防部所属の軍人と所属を変え、TMOを利用することはできません。
また、軍割引で購入した乗車券を変更する場合、手数料は一回目は無料だが、二番目からは手数料を授受します。
これは将兵の立場から褒賞休暇や外出、外泊市乗車券購入は無賃と思うけど、コレイルや国防部の立場としては無賃ではなく厳然とした有料となります。
つまり、コレイルと国防部が契約を結んで、一定期間後に国防部が韓国鉄道公社に精算をします。
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韓国でも民営化されてコレイルになったわけですが、旧鉄道庁時代は休暇の兵隊が駅で待っていると気の利いた駅員さんが駅長室あたりでストーブにあたりながら世間話の相手をするといった光景もあったそうです。
※映画のシーンで田舎の駅舎で待っている兵隊さんに高倉健みたいのが手招きしてお茶を入れるシーンがあったりするらしい、待合室ではおばあさんが風呂敷の中からイモを出すのが決まりだった。
しかし2004年の民営化からはそういった無償サービスではなく軍が費用負担する設備へと変わっていったわけです。
兵隊の休暇にはおおまかに2種類あって、週末の休暇とご褒美の休暇があります。このうちご褒美の休暇は国防部がお金を出してくれるので汽車賃は発生しません。(公務の出張も交通費は国防部負担ね)一方ふつうの休暇で汽車に乗りたい兵隊は10%の割り引きがあったのですが、それが今年の春から無くなったってことですよ。
ニホンだと旧軍人は映画館や銭湯が割引になったり理髪店も割引だったそうですが、ニホンの旧軍の影響が残っている韓国軍でも似たような割引があって映画館や博物館などを割引料金で休暇中に利用することができます。でもハンバーガーやタクシーが割引きになることはないのでお給料の安い兵隊さんは休暇となっても駐屯地のまわりをウロウロする程度のようですね