韓国空軍 F-15K、北電波妨害遮断装備の装着にボーイング 待った
F-15Kはそれ自体がブラックボックスなのか、他の企業が抗ジャミング事業を行う場合は、電子回路図提供のような技術協力はできない
最終更新 2016年9月25日21時05分
空軍最新鋭F-15K、北朝鮮のミサイル発射の兆候を捉えて先制打撃する'キル・チェーン'の核心戦力です。
北朝鮮の電波妨害に備えて、軍は、今年中に会社一ヵ所を選定し、2021年までF-15Kをはじめ12機種、270台以上の航空機に電波妨害を遮断する抗ジャミング装備を装着する予定でした。
ところで最も核心であるF-15Kへの実装に歯止めがかかりました。
開けちゃダメっつてんだろぉ ごらぁ
戦闘機の製造会社のボーイングが技術流出の可能性を理由に、他の企業が抗ジャミング事業を行う場合は、電子回路図提供のような技術協力をできないとしたことです。
ボーイングは自分たちがする場合、韓国軍が策定した金額の2倍半の500億ウォンを要求することに伝えられました。
[キム･ジンピョ/みんなの民主党議員：電磁波妨害を防ぐ装置が抗ジャミングだが、その機能を与えないとすればF-15Kがキル・チェーンの中核戦力としての役割をできないんです、]
今年の他の機種から先に始めて、F-15Kは、ボーイングとの協議を経て、今後別途進行することにしました。
[ベク･ユンヒョン/防衛事業庁航空機事業部長：予算問題など諸事項を総合的に検討して最大限早い時間内に事業を推進するよう準備します。]
しかし、別途事業がなり、来年に再び予算を割り当てられなければならず、ボーイングや価格交渉も容易ではないものを見せてF-15Kの抗ジャミング能力向上はしばらく不透明になりました。
（翻訳：みそっち）
ええとこれは、韓国軍が利用を許可されていない軍用GPSとはまた別のハナシでしょうか。GPSとは位置情報ですが、これは敵地の目標を表示したりミサイルや爆弾が正確な座標に到着するように入力させるために必要なものです。そこの脆弱性は北朝鮮軍が実用化している指向性GPS妨害電波があることがよく知られています。
GPS妨害電波は雑音を入れて受信できなくさせるものと、偽情報を電波に乗せてどうにかしちゃうのがありそうです。
今時のスマホについているGPSの地図情報が受信できなくなる。そのような状況が、空中で起きると敵地にたどり着けないばかりでなく味方飛行場に帰ってくることもできなくなります。たとえばジャイロコンパスですが、機械式のものであればそれこそ電源が落ちてもなんとかなるような構造ですが、韓国空軍のF-15Kに使われるプラズマディスプレイのような過渡期の計器表示では機体の高度までGPSを使って表示するわけではないのでなんとか目視飛行が可能かもしれません。
GPSはそれぞれの武器のほかに機体にもリンクしてくるのでそれが使えなくなると使えない武器がたくさん出てくるのですね。
軍用GPSが使えるようになれば妨害電波への耐性も少しは良くなりますが、完全とは言えません。つまりGPS妨害電波は軍用・民生用の区別なく影響を受ける可能性があるということに変わりはないのです。ところがそれを韓国軍は軍用GPSなら万能だと考えているのです。
そして重要なことは。北朝鮮のGPS妨害電波は”韓国軍にしか見えない”ということがあります。韓国軍にしか見えないので在韓米軍は影響を受けたこともありませんし、在韓米軍がGPS妨害電波についてコメントしたこともありません。ただ単に手に入らない軍用GPSというものが羨ましくて脳内合成された電波が見えるというのがGPS妨害電波の真実かもしれません。