運航停止・無資格整備…飛んではならないヘリコプターだった
[二ヵ月で連続2台の墜落事故のセジン航空、3つの問題点]
①運航停止なぜ延期されたのか -"山火事の期間中には営業許可"…裁判所は許可
②どんぶり勘定式の整備-部品総括する専門人材ゼロ
③お粗末だった操縦士教育-死亡した2人のうち1人は昨年入社…事故機種運転始めて
②どんぶり勘定式の整備-部品総括する専門人材ゼロ
③お粗末だった操縦士教育-死亡した2人のうち1人は昨年入社…事故機種運転始めて
[NEWSミーナ]27日、京畿道華城市で、山火事の消火作業中に墜落したBO-105Sヘリコプターは民間業者のセジン航空所属だ。 セジン航空は1月30日、全羅北道金堤(チョンラプクト・キムジェ)で発生したヘリコプター墜落事故で航空当局の特別点検を受けており、この過程で問題点が明らかになり、課徴金4200万ウォンと運航停止20日の制裁を受けたと明らかになった。
しかし、セジン航空は"山火注意期間(2月1日~5月15日)まで運航停止の執行を猶予してほしい"という行政訴訟を起こし、運航を続けてきたことが本紙の取材結果、明らかになった。
◇セジン航空、不良整備と不良部品の使用で制裁を受けて
本紙が28日、航空当局から入手した'セジン航空行政処分内容と事業改善命令'報告書によると、セジン航空は先月、ソウル航空行政が実施した特別点検で1人の操縦士と3人の整備士が資格停止処分を受けた。
資格停止事由は正式に認可されていない整備士のヘリコプターの点検および書類の署名、品質管理の承認を受けていない不良部品の使用など、さまざまだった。
航空庁の調査の結果、セジン航空には整備スケジュールを組んだり、部品の使用年度、在庫量などを総括的に管理する専門人材もなかった。
航空当局関係者によれば"各ヘリを担当する整備士だけが部品の使用期間と交換の時期を知っているだけで、体系的な管理がなされなかった"、"整備士たちが気になれば、いくらでも整備不良、老朽部品の使用などを黙認しかねない状態なので、制裁したこと"と話した。
また、セジン航空は操縦士の訓練もまともに進行していないことが分かった。
この1月、今回の事故機種と同じBO-105Sヘリを運転して、全羅北道金堤・金山寺近くで墜落死したパイロットのキム某(62)氏は2015年のセジン航空に入社する前まではこの機種を一度も操縦したことがなかったと明らかになった。
セジン航空は運航規定通りにキム氏について、地上教育と実際の飛行訓練などをさせなければならなかったが、、これをしっかりとしていなかったと航空庁は明らかにした。
KAIST航空宇宙工学科イ・ドクジュ教授は、"ヘリコプターは製造国との会社が多様、機種ごとに特性があるために経験の多い操縦士たちも新機種に転じると、適応訓練を別途受けなければならない"、"民間会社に就職する50~60代の操縦士たちの場合、会社側で強制的に教育をさせることができないのが現実"とした。
◇山火事注意期間に運行停止猶予を受けて
セジン航空は先月、仁川地方裁判所に"航空庁の運航停止20日処分の執行を猶予してほしい"、という行政処分執行停止訴訟を起こした。 "運航停止処分を受けたら山火事注意期間にヘリ賃貸事業をすることができず、実績の不備で、来年、調達庁入札にも参加できなくなる"いうのが執行停止を申請した理由だった。
結局、仁川(インチョン)地裁は今月25日"山火事注意。期間が終わった後に運航停止を執行せよ"という決定を下して世塵航空側に軍配を上げた。 ある航空専門家は"事故を起こしたセジン航空に対する運航停止の制裁措置が迅速に行われた場合、今回の事故は発生しなかっただろう"と話した。
ヘリコプター事故予防に対する航空庁の管理・監督が不十分であるという指摘もある。 ある航空学科教授は"航空庁に各自治体ヘリコプターや軽飛行機などをきちんと管理するだけの人力がなく、毎回事故が発生する度に、'特別点検'だけして済ませる状況"とし、"航空安全監督官を随時に派遣し、安全点検をしなければならない"と話した。
ソウル航空行政は相次いで起きたヘリコプター墜落事故と関連してヘリを運営する民間業者13ヵ所に対して特別点検を進めると28日明らかにした。 最近、二ヵ月間相次いで墜落したBO-105Sの機種は、国内にさらに4台がある。 航空庁は全国の地方自治体の4ヵ所が賃借し運営しているBO-105S機種について"今月30日まで使用を自制してほしい"という公文書を送った。
(翻訳:みそっち)
あのほら、韓国は犯罪に寛容な国ですから”営業停止”処分が決まっても、”代わりになる企業など無いニダ”ってことで、あっさりと営業再開が可能なのですね。
兵隊の食べるキムチが酸っぱくて取引中止+回収ってなっても納入業者が”じゃぁ契約はどうなるニカ?”ってことであいかわらす酸っぱいキムチを兵隊は食べることになっていました。
救難艦のソナーが魚群探知機だったときも納入業者には処罰が無かったし、斡旋した海軍の現役軍人も嫌疑無しってことでしたね。ミサイル発射では目標まで届かなくても合格だったし魚雷も”行方不明”になっても合格でした。
戦車のエンジンがダメだった時には合格基準を下げることで企業に便宜を図っています。これは高速ミサイル艦のあれでも”蛇行”しちゃうのを採用基準を下げることで合格にしてたんですよね。つまり”韓国型要求基準”というものはその都度、都合よく下げることが出来る。という広汎性を持っているということなのです。
不正部品というのが韓国では日常的なわけですが、それに対する罰則というものはほとんど機能していないってことなのです。
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そういえばヘリコプターですが、アメリカのとヨーロッパのでは回転翼の回転方向が逆だったりします。上昇させようとすると偶力で機体が回転するのをペダル操作で補正するわけですが、その操作が逆ってことです。まぁ慣れみたいなものでしょうけど逆ですからね。
ヘリコプターはまず左手のレバーをゆっくり引くことで機体が浮上します。そのままだと機体が回転しちゃうのでペダルで修正します。そのあとたとえば”右旋回”の時なら右手で操作する操縦桿(サイクリックレバー)を右前に押し出します、その時高度が下がるので左手のコレクティブピッチレバーをさらにすこし持ち上げます、すると機体もさらに回転しようとしますから、ペダルで機体の向きをそっちに向くように修正しますが、回転翼の回転方向が乗り慣れていた機種と逆だったりすると、傾いた機体がさらに回転する方向に機体が向くので空中感覚がごっちゃになりそうですよ、そこで手足を離せばその場で回転するだけで目が回るだけですが。左手のレバーを下げると回転が収まりパワーも減るのでひと安心できるみたいです。しかし急激に地面が近づくことになるのでそのまま墜落ってことも。
まぁ、運転者も行政側も業者も韓国人ですから安全感覚っていうものがその程度だということです。