年150億ウォン投入ドクターヘリ…風吹いたりすれば'無用の長物'
昨年移送要請1361件のうち426件拒絶
レンタル費用・装備不足を理由に、昼間だけ運行
運行距離も片道基準70kmに制限して
海洋警察、"ドクターヘリ導入しても、海警ヘリの投入多く、"憤り
レンタル費用・装備不足を理由に、昼間だけ運行
運行距離も片道基準70kmに制限して
海洋警察、"ドクターヘリ導入しても、海警ヘリの投入多く、"憤り
[午後のミーナ]'飛ぶ救急室'と呼ばれるドクターヘリをめぐって実効性をめぐる議論が広がっている。 ドクターヘリは小型機種であり、運航距離が短いうえ、昼の時間だけ運行する。
ヘリコプターの賃貸料が増えて追加装備が必要だという理由で夜間には最初から運行をしない。 これによって日没後に緊急患者が発生すれば、消防救助隊や海洋警察が患者の移送を代替する。 年間運営予算が150億ウォンもするドクターヘリが、展示行政にとどまっているという指摘だ。
ドクターヘリはこの2011年、全羅南道木浦(モクポ)韓国病院、仁川(インチョン)嘉泉(バカチョン)大吉病院に初めて配置された。 さらに、2013年、江原道原州基督病院、慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)病院に導入された。 今年1月からは忠清南道(チュンチョンナムド)檀国(タングク)大学病院で運用を開始した。 これらの病院はすべて島(島嶼)や山間地域など移送脆弱の近くに位置している。
◇ヘリ要請3件のうち1件は運行拒否
24日、保健福祉部によると、全羅南道(チョルラナムド)、仁川(インチョン)、江原道、慶尚北道(キョンサンブクド)など全国4ヵ所の病院で昨年にドクターヘリに患者移送要請が入ってきた時、運行を返上・覆した場合は計426件で全体の申告件数1361件の31%もなった。 患者移送要請3件のうち1件は断られたわけだ。
ドクターヘリに患者移送の要請が寄せられた後に運航可能かどうかを判断して出動を棄却したり、出動、決定後もこれを変更する事例が頻繁に起こって患者家族たちの不満を買っている。 ドクターヘリを利用した患者移送は(今年1月に導入、忠清南道地域を除く)この2013年483件から2015年935件で93%増えた。
▲2013~2015年ドクターヘリの運行翻覆、拒絶件数(資料:福祉部)
ドクターヘリの運行をしなかった理由としては気象的要因(229件)が全体426件のうち53.8%を占めた。 以外にも出動優先要因の発生(64件)、医学的な要因(45件)、時間・空間的な要因(36件)などが後を継いだ。
ヘリが小型なので、患者の移送に困難を経験することが多い。 全羅南道(チョルラナムド)、仁川(インチョン)、江原道、慶尚北道(キョンサンブクド)地域に導入したヘリコプターは、フランス・ドイツの合作ヘリコプター開発会社であるユーロコプター社が製作した'EC-135'だ。 ヘリ収容人員は、医療陣と患者など、計6人、飛行距離は配置された病院を基点に半径70キロに制限される。 今年1月、忠清南道(チュンチョンナムド)檀国(タングク)大学病院に導入したヘリコプターは、イタリアのアグスタウェストランド社が製作した'AW-109'機種だ。 福祉部は安全を理由にこの機種に対する飛行距離も70キロに制限した。
福祉部の救急医療課の関係者は"ドクターヘリは運行をしながら、診療を見られる超音波診断機、心臓除細動器、静脈注入機など各種の救急装備を備えて基本重量があるために片道で飛行距離を70キロ以内で運航するようにしている"、"機種が小型と海上非常着陸や気象状況が芳しくないときは、ほとんどが消防や、海警のヘリが出動する"と話した。
◇人材・装備ないので、昼間だけ運行
また、福祉部はドクターヘリの運航時間を'日の出~日没'に制限している。 このために応急患者が夜明けや夜間に発生する場合、出動できず、中途半端なヘリコプターという指摘が多い。
※急患が夕方の時間帯の場合、帰着時間が日没後になりそうだと飛ばない
福祉部の関係者は"もし夜間などにヘリコプターを運営するためには、民間運営企業と追加の賃貸契約や安全手当などの人件費、夜間装備で、現在の倍以上の予算支援が必要だ"、"昨年の予算審議過程で支援費用の増額を要請したが、予算決算特別委員会を通過できなかった"と話した。
ドクターヘリは、配置ヘリには1台当たりの政府21億ウォン、地方費9億ウォンなど、年間30億ウォンを支援される。 福祉部が民間ヘリ事業者とリース契約を通じてヘリコプター運用委託契約を結ぶ。 現在EC-135機種は大韓航空、AW-109は航空運航専門会社であるユーアイヘリジェットと賃貸契約を結んでいる
◀国内ドクターヘリで利用中のユーロコプターのEC-135機種
結局、ドクターヘリが出てこれない夜間の時間帯には消防救助隊や海洋警察が緊急患者を移送している。 最近、3年間に海洋警察ヘリが動員され、島嶼地域の救助活動に乗り出した件数は計557件(総619人)だ。
海洋警察関係者は"病院が政府資金支援を受け、ヘリコプターだけ誘致し、きちんと活用していない"、"予算浪費の代表事例"と話した。
他の海洋警察関係者は"島嶼地域に患者が発生する場合、少しでも風が吹いたり、夜間時間などを理由に海洋警察がヘリを飛ばしている場合が大部分"とし、"主要業務である海上警備だけでも人手が不足したが、福祉部から移ってくる危険な業務まで私たちが消化しており、現場困難が加重されている"と話した。
海洋警察関係者は"病院が政府資金支援を受け、ヘリコプターだけ誘致し、きちんと活用していない"、"予算浪費の代表事例"と話した。
他の海洋警察関係者は"島嶼地域に患者が発生する場合、少しでも風が吹いたり、夜間時間などを理由に海洋警察がヘリを飛ばしている場合が大部分"とし、"主要業務である海上警備だけでも人手が不足したが、福祉部から移ってくる危険な業務まで私たちが消化しており、現場困難が加重されている"と話した。
ドクターヘリは島嶼・山間脆弱地域に応急患者発生する場合、迅速な応急医療提供と安全な患者移送遂行を行うために、2011年9月に導入された。 患者運送の際、救急医学専門医が同行してヘリコプター内の医療装備が備えられている。
(翻訳:みそっち)
ええ、これはしょうがないですよ、救急車で病院に運ばれても病室のベッドで横になるまでに9時間かかるというのが韓国の医療事情なのです。ですから体が健康で自信があるひとなら韓国旅行もイイでしょうけどあまり強靭でない人には韓国旅行とかはオススメできませんね。
ドクターヘリ関連過去カキコ:露天駐機の仁川医療ヘリ、間に合わなかった
そういえば飛行機には”計器飛行”というのがあるんですが、ヘリコプターは横にも後ろにも進めるので何も見えない夜とか霧のなかではどっちに進んでいるのかわからないので困るのですね。カーナビのようなものが装備されて機首が目的地に向いていても横進みしてたりするのがわからないのです。そういうわけですからヘリコプターの場合には、それまでの飛行機に欠かせなかった航法士っていう役目のひとが必要になるほど遠くまで飛ぶようなことがなかったのです。
それでも夜間飛行ってやってるじゃないですか、そういうときってどうするのかというと、とりあえずそっちの方角に進むようにサイクリックレバーを操作しちゃうんです、機体の向きは左右のペダルでどうにかなりますから高度を維持しながらとにかくそっちのほうに進むように仕向けるんですね。でも横風が吹いていればベクトルの矢印でもわかるように違う方に進んじゃうかもしれません。カーナビのようなレーダー画面を見ていても自身が動いていることは体感できないんですよ。 これがある程度のスピードのある普通の飛行機なら機首の向きを目的地に向けるだけでそっちに飛んでいくのですからヘリコプターの夜間飛行は大変ですよ。
ほら、あなたも横や後ろに進んでいるのに気がつかないなんてことありませんか?