給水制限の解除からひと月…
渇水期・農繁期に重なり、忠清南道は依然として渇き中
保寧(ポリョン)ダム、貯水・警戒段階は相変わらず、貯水率・量は今年がもっと深刻
忠清南道(チュンチョンナムド)地域の制限給水が解除された一ヶ月が過ぎた今、忠清南道西部圏の主な上水源である南道保寧(チュンチョンナムド・ボリョン)ダム、貯水状況が警戒段階を脱していないことによるものである。
17日、忠清南道(チュンチョンナムド)と韓国水資源公社(K-water)などによると、錦江~保寧(ポリョン)ダムの導水路工事が完了され、先月16日0時を期し、忠清南道地域で出されていた給水制限が解除された。
※11万5000㎥とあるのは計画流量
問題は現在、保寧ダムの貯水率は24.5%、貯水量は2863万トンに止まって給水制限解除前とあまり差がなく'ダム用水不足に備えた用水供給調整基準'上まだ警戒段階に留まっているという点だ。
実際、忠清南道地域の深刻な干ばつで、昨年11月18.9%まで下がった保寧ダムの貯水率は昨年末25%まで回復され、制限給水解除後の現在貯水率よりわずかに高い状況だ。 問題はまだある。 42年ぶりの深刻な干ばつの事態を経験した昨年と保寧(ポリョン)ダム貯水の状況を比較した結果、今年の状況がさらに深刻だという点だ。
実際、昨年3月の保寧(ポリョン)ダムの貯水率、貯水量はそれぞれ38.6%、4509万トンだったので今年の貯水状況がさらに劣悪な状況だ。 これに今年の降水量が昨年の水準に止まると、再び干ばつの事態が到来しかねないという懸念まで出ている。
忠清南道洪城(チュンチョンナムド・ホンソン)に住むキム某(56)氏は"錦江(クムガン)水が通水され、制限給水が解除されたが、保寧(ポリョン)ダムの貯水率がそれ以前とあまり差がないとは驚いた"、"制限給水の解除として保寧(ポリョン)ダム、貯水状況が良くなったと思ったのにもないとは、再び干ばつに対する心配が先立つ"と話した。
一部では、制限給水が解除されたという安堵感とともに節水支援金制度や市・郡別給水使用一日報告などの中断で、道民らが、節水動機の付与を喪失し、この点が貯水率回復の足かせとなったという分析も出ている。 これと関連して関係当局は、貯水率・貯水量関連しては誤解の素地を確実にする一方、春、干ばつと農繁期については、ある程度の懸念を示す立場だ。
K-water関係者は"日照りの段階が単に貯水率や貯水量に分類されるのではなく、毎日基準が少しずつ変わる"、"現在は渇水期と農繁期の特性上、警戒段階で運営・管理されている"と話した。
道の関係者は"国土部でも、今年春、干ばつが予想されるという立場をほのめかしているため、日照りから完全に自由になったと公言することは大変だ"と話した。
（翻訳：みそっち）
忠清南道っていうのは韓国でも平地が多いところなんですが背後に山が無いんですよね。降った雨はすぐ海に流れ込んじゃうのです。そのためにダムを作りましてね、そのダムの貯水率が去年には10％台になっていました。
全長20ｋｍほどでしたから工事もてきぱきと進んだのですが一日に３万トンしか流れてこないのです。
韓国語では水は물 と書いてムルって言うんですよ ムルとモルの中間ぐらいの発音ですからね、途中で漏るんじゃないかと いえいえ韓国は世界有数の漏水大国ですから、地下配管が老朽化しているソウルでは70％台の通水率だそうですよ。これが田舎に行くと50％台のところもあるそうですから驚きです。
実はね、この”漏水率”っていうのが”韓国型社会”の縮図なんですよ。作ってるところと出てくるところの途中で消えちゃうのが漏水ですよね。作ってるところ(浄水場)は自分のところの成績を上げたいですから最新設備の最大規模の浄水施設っていうのを自慢するわけです。その一方で出てくる方は蛇口の手前にあるメーターだけですからどのくらい蛇口から出てきているのか知る方法が無いのです。水道料金から計算できるのかというと管径によって料金がまちまちですからね、とにかくわからない。
いわゆる”地下経済”なわけです。
そんなソウルでは冬場になると水道メーターの凍結がいつも話題になりますよ。いまでこそ韓国製の水道メーターをつくるメーカーがありますが、ひところまでは信頼のニホン製の水道メーターがたくさん使われていたりしました。
韓国型小規模集合住宅では水道メーターは屋外外壁に設置しますから凍っちゃうことが多いんですね。