メールス変異'公式確認…当局'嘘'明らかになって
疾病管理本部"糖タンパク質8つの塩基変異…懸念する変種ではない"
[ソウルミーナ]昨年、韓半島を襲ったメールスウイルス(MERS-CoV)は、防疫当局のこれまでの説明とは違って、'変異'が起きていなかったことが公式に確認された。
疾病管理本部は8日"昨年メールスの診断を受けた患者8人から採取した喀痰などの検体を利用してメールスウイルス表面の'糖タンパク質'(spike glycoprotein)遺伝子を分析した結果、変異が観察された"と明らかにした。
このような分析結果を盛り込んだ論文は米疾病統制センター(CDC)が発行する著名な国際学術誌'EID'(Emerging Infectious Diseases)1月号にも掲載された。
ウイルスはタンパク質と遺伝子で構成され、糖タンパク質は細胞の中に入ってウイルスを増殖させる核心的役割を担う。
研究チームが国内メールス最初の診断者をはじめ、2番目、9番目、10番目、12番目、13番目、15番目の患者の検体を分析した結果、全体糖タンパク質の8つの部分で塩基変異が発見された。 また、このうち4つではアミノ酸変異も観察された。
研究チームは"今回の研究で明らかになった遺伝子変異はこれまで報告されなかったこと"とし、"国内にメールスウイルスが流行する間、遺伝的変異が多かった可能性を示す結果"と論文に明示した。
しかし、防疫当局はメールス発生以後、急速な伝播で変種の可否に関心が注がれるたびに"変異はない"という立場を固守してきた。
昨年6月、当時クォン・ジュンウク中央メールス管理対策本部企画総括班長はブリーフィングで"2番患者から採取した遺伝子を分析した結果、サウジアラビアなど中東地域で流行したウィルスと99.55%一致した"、"変種や変異は発見されなかった"と明らかにした。
"動物などの事例で見た時8%以上の突然変異が出れば、確実な'変種'だと見られる"という論理だった。
このような発表について、専門家らは徐々に異議を提起してきた。 政府が一部の数値だけを過度に強調してすべての可能性をわざと無視したり縮小しているということだ。
高麗(コリョ)大学医学部ソン・キジュン教授は"コロナ・ウィルスの系統で、他のウイルスに分類されるためには、一般的に8%程度の差が生じなければならないのが筋だ"と述べながらも、"感染力や伝播性はたった1つのアミノ酸変化でも招きかねない"と指摘した。
中央(チュンアン)大学薬学科ソルデウ教授も"専門家らの立場から見れば、'8%不一致率'はとんでもない話"だとし、"H5N1ウイルスの場合99.99%が一致しても様々な種類に変異を起こした事例がある"と問題を提起した。
昨年11月には、パスツール研究所が中東地域のウイルスとの塩基配列の比較を基に、"多数の変異があった"という、分析結果を公開したこともある。
当局は今回の論文をめぐって議論が起こると"国内メールスウイルスの遺伝子塩基序列のうち0.1%が既知ウイルスとの違いを示したのはそうだ"と述べながらも、"国民が懸念する水準の変種の8%以上の塩基配列の差はない"と釈明した。
しかし、国際学術誌には"変異がある"と登録しながらも、いざ国民を相手では事態の深刻性を縮小するため、'嘘'をしてきたのではないかという批判を避けるのは難しいようになった。
(翻訳:みそっち)
変異していたっていうのはどうなの?っていう疑問は疾病管理本部が”変異がない、変異していた”と言葉を言い換えた時からでていました。このときにもそのへんの詳しいところが韓国の研究機関で分かるのか?という疑問があったわけです。
感染被害がとにかく先進国水準じゃなかったので、”病原性が高まったこと”という理由付けをすることで感染対策の不備をウイルスの変異によるものという風に理屈付けしたってことのようです。
もちろん風評が沈静化するまでは”変異はない、安全だ”みたいなことを言い続けていたのが一応収まった様子をみて言葉を変えたのかもしれないという疑問も早い段階から出てきていました。
ところがこの先が韓国型対応なのです、”しかし、国際学術誌には"変異がある"と登録しながらも、いざ国民を相手では事態の深刻性を縮小するため、'嘘'をしてきたのではないかという批判を避けるのは難しいようになった。”>>っというふうに事態の縮小化を図る方でウソをついたということに言い回しを変えたところがまさに韓国型対応だと見ることが出来るかもしれません。
まあ、新しい感染者も出てきていませんから一応沈静化してるってことで、あの”変異した”と発表した理由が、”変異したから大惨事になった”としたかった保健当局の発表がいかにも韓国式だったということになると思います。