法定金利引き下げ法制化がちょっと遅れてとんでもないことに
昨年までローン会社の最高金利を最大34.9%に制限していた現行の貸付業法の規定は、新年を迎え2015年12月末までに効力を失ったらしい
[ソウルミーナ]韓国貸付業の法定最高金利は昨年末まで限時的に34.9%でした。今年からは27.9%まで下げることで与野党が合意はしたんです。ところが、いざ、国会で法案処理ができないため、今年に入って最高金利規制が全くない空白の状態になってしまいました。
金融当局が慌てて現場点検に乗り出したが、未登録業者らがこの隙を狙って猛威を振るっています。
"貸付業法が時間切れで、最高金利制限が無くなったという事実は知らなかったです"
6日午後、ソウル江南区(カンナムグ)テヘラン路のあるローン会社事務室にソウル市の消費者金融業界への現場点検班4人が詰め掛けると、貸金会社の職員は慌てた表情がありありだった。 16.5m²(5坪)弱の住居用オフィステルには机2つが全てだった。 壁には消費者金融業者の登録証と'融資金利は月2.9%、年34.9%以内'という文句が書かれた案内文が張られていた。
職員は"私たちは、法定最高金利を遵守してきたし、これからもそうだろう"と強調したが、点検チームは気にせず、融資契約書を一つ一つ調べた。 点検結果、既存の法定最高金利(34.9%)を超えた取引は、摘発されなかったが、融資契約書を作成する際、義務的に明示しなければならない延滞利子率を表記しない契約書が発見された。
公正取引委員会が指定した標準契約書ではなく他の様式の契約書を使った事例も目立った。 今後是正することを指示した現場点検班はまた、他の業者に忙しく足を運んだ。
まさに最高金利の野放し状態、今急に借りるときも金利条件は確かめて
[キムサンロク/金監院のチーム長]"違法な貸金業らは主にインターネットとか、電話とか、広告紙ビラ、このような方式を通じてほとんどマン-ツー-マン方式としていることが特徴です。"政府が支援する庶民金融商品だと騙したり、新韓(シンハン)金融やウリィ金融のように、まるで都市銀行の系列会社のふりをして近付いてくる場合も注意しなければなりません。 金監院は、違法業者はほとんど他人名義の通帳と、デポホンを出すため、被害事実を立証しにくいとお金が必要な時は公的仲介機関である'韓国イージーローン'を通じて登録業者を紹介されなさいと要請しました。
(翻訳:みそっち)
韓国では住宅ローンもクルマのローンも”今は利子だけ払い、後でまとめて現金一括かもう一度ローン組む?”みたいな方式が一般化しています。そのいっぽうで、庶民金融で借りたお金は”毎日欠かさず少額返済、それを忘れたら延滞利息でさあ大変”という式が一般的です。
あまりにも両極端に離れた支払い方法が共存しているんですね、そしてその利用者も全くかけ離れた階級層が対象になっています。
ソウルでクルマを買う人というのは大勢いますが、クルマのローンさえ組めないような信用等級だったりお金が用意できないというひとがかなり多くいます。
その一方で信用等級が高く普段の生活も”何でもカードでOK、小銭は持たないょ”っという階層も存在しています。
この対比を百数十年前に当てはめてみれば朝鮮の農家さんというのは毎年種籾を借りてその利息を払うという生活をしていました。そんな当時の生活なら収入は年に一度の収穫の時だけになっちゃいます。それじゃ地方に派遣される徴税のお役人には旨みがありませんから作物以外の納税でも毎月少しずつ搾り取れるようなことが散々考えられてきたようです。
朝鮮時代には納税として布を織って収めるのがありました。そっちが得意な農家はそれを作ることに専業していたようです。こちらも綿糸の採れる時期が限られているのでやはり派遣されてきた徴税吏には美味しくないのです。そこで第3の租税である労力の提供っていうのがあったりして道を直したり、城壁の石を運んだりする労役を手弁当でやらせていました。まぁとにかく近代的な租税の導入はニホン統治時代まで待つことになります。
当時の朝鮮は農地解放なんかずっと先なのでお金のない小作農はいつも種籾を借りるのに借りた利息をいつまでも払い続けていたのです。近代的な租税方法に変わっても朝鮮の小作農は借金のために働くことには変わりがなかったので、最低限食べられる程度を残してそのほかはどこかほかの倉庫に行ってしまっていたわけです。
そんな小作農の生活を現代の韓国では教えませんから当時の小作農が貧しかった理由は日帝の収奪だったことになっています。そのへんはもう慣れっこになっているので驚くようなことじゃありません。
そのころに借りた種籾の利息を”毎日返す”というのがあります。これは農業社会では不自然なことですが、朝鮮時代の記録にはそういうのが出てくるのです。
毎日返すっていうのは農業では無理ですから借金は雪だるま式になります、そうやって借金生活になった農民はほとんど奴隷状態だったのでしょう。そういう生活から逃げ出したひとが徐々に集まって大勢住み着いたのが南大門前のあの小屋掛けですよ。
ですからあの写真の彼らは農業から逃げ出した難民みたいなものだったのです。
そういうわけですから、毎日返す式の借金というのは韓国人は本能的にあぶないモノと考えています。消費者金融の借金苦で自殺なんていうのが出ると真っ先に目の敵になるのが毎日返す式の少額返済プランなんです。
ところがお金を借りないとならない人もいるわけですから今現在でも毎日少額返済式というのが消費者金融小口融資の場合には一般的なのです
その利子の上限が真っさらになったわけですからさあたいへん 楽しみですね フフ