輸入唐辛子の袋から氷のかたまりがゴロゴロと
あぶない中国産トウガラシに騙される韓国人業者、その輸入唐辛子は国産品に化けて
[キムチミーナ]ある農産物流通会社が中国から冷凍唐辛子を輸入したんです。 実際に受け取ってみれば半分が氷の塊でした。 重さを増やすための中国メーカーのこのような詐欺行為に流通業者だけが被害を被ることになりました。
慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)のある冷凍倉庫。 中国から輸入した冷凍唐辛子の袋が重なっています。 無作為に袋を開けて見ると赤い唐辛子とともにサッカーボールより大きな氷のかたまりが出ます。 他の袋にも半分ぐらいは氷です。
この20 kgの布袋で大きな氷を除いて唐辛子の重さを量ったら、12 kgにしかならなかったのです。
全州の農産物貿易商が中国から輸入したこの冷凍唐辛子は480トン。20キログラムの袋で2万4千袋の分量です。
税関は全体収入唐辛子480トンのうち氷を除いて実際、唐辛子の重さは半分にも満たないものと見ています。
<インタビュー>シンヨンソプ(被害企業代表):"私は20年間、事業をしたが、このようになるからあきれてどうすればいいか分かりません"
唐辛子を送った中国会社は責任がないと、言い逃れをしているが、冷凍、唐辛子、輸入契約の際、紛争に備えた特約を含めず、法的対応手段も侮れません。 被害企業は氷冷凍唐辛子を中国に戻して送ることも、だからといってこのまま国内に流通させすることもできないため、毎日百万ウォンを超える、冷凍倉庫に保管費用のみ追加でくわえています。
(翻訳:みそっち)
唐辛子は韓国でもわずかに栽培しているんですが、その産地の業者(農家)が中国から輸入しているのです、赤いとうがらしは採れたてをそのまま置いておくとすぐに色が変わって腐ってしまいます。そのため乾燥させたり冷凍したりさせて流通させています。
たとえばこの乾燥という工程を経ることでで中国産トウガラシは生鮮野菜ではなく加工品という名前になります。これで関税を払わなくて済むというわけです。
関税を払わないということは売る側にも買う側にもメリットがあることですから、乾燥唐辛子にも関税が掛かるようになると”半乾燥”というものが現れてみたり、数種類の品種をミックスした”調製唐辛子(加工品)”に化けたりして韓国内の業者は関税を避けながら安く仕入れようとするわけです。
関税っていうのは自国の生産者の利益を守ることですが、韓国の業者さんにしてみれば生産者の事情なんて知りませんからじゃんじゃん輸入しますよね
唐がらし栽培農家のほうでは政府からお金(補助金)を受け取りつつ業者が輸入した唐がらしを『うちの畑で作ったもの』ということにして農協に卸したりします。
畑仕事をするよりも安く輸入した同じものを農協に卸してほうが手間もかからずお金になるからですね。
ところがこの方法だとトウガラシを大量に使うメーカーなどにとっては高く買わされるということと同じですから、中国の業者から直接輸入しようとします。でも食品メーカーは輸入について詳しくないので貿易ブローカーを利用して中国から運ぶのですね。その貿易会社の冷凍倉庫で起こった氷混入事件ってことです。
※慶尚南道梁山(キョンサンナムド・ヤンサン)のある冷凍倉庫>>>韓国産唐辛子の生産地ですよ、大手メーカーのキムチ工場があるわけではありません、韓国産として出荷するためにトウガラシ生産地に建てられた冷凍倉庫なのです
韓国の食品メーカーも中国産唐辛子のほうが安いので生産国にはこだわっていませんからとにかく赤ければ何でもイイやってなことになっていますよ
輸入業者のほうも関税が掛からなければ大儲けできるので中国産を仕入れて、食品メーカーや農家に卸すんですね。 ほら、半島って地続きだから生産地なんていう概念には意味が無いのです
その一方で農家は政府から補助金を受けて、業者から買った中国産唐辛子を仕入れて農協に持って行くなんてことをします。 結局、国と消費者が中国産の唐辛子のために出費しているのです。
※農協も収量が足りなくなると直接中国産トウガラシを仕入れて韓国産ラベルを貼って出荷したりします。
とにかく農産物は中国産が安いのです、それを運べば誰もが大儲けできる仕組みが成り立っています。まじめに栽培しても中国産唐がらしとは比較になりませんから韓国の唐辛子農家も倉庫屋さんを通して中国産を輸入するんです。
中国側の商社は韓国の倉庫屋さんが後ろめたい事を知っているので氷を入れることを誇らしいことをしているかのように、『問題ないアル』という態度に終始します。
これでどこかの誰かが不幸になっているのかな?っと考えると、それでいいと考えている韓国人の割合も多いですから何の問題もないのです。