'ソウル安宿街、性売買斡旋するお婆さん'…"暮らしてゆけない"
"お嬢さんたちをお金さえ払えばいくらでも呼んであげる。 寝てもOK"
ここって警察署の裏なんだけど、だいじょうぶ
[ソウルミーナ]地下鉄最終電車の時間を控えた夜11時30分のソウル駅広場。通行人たちが寒さに襟をしっかり合わせたまま足を早めた。 同じ時刻、広場の出入り口前で6~7人のお婆さんが一人一人と集まってきた。 彼女らは後ろ手をまるで約束でもしたように各自の席に散らばった。
おばあさんは悠々と通行人に近づいた。 "終電途絶えたので、寝ていくかい?"、"部屋あります~部屋ぁ~"、"暖かい部屋あるから休んできませんかぁ~"力なく小さな声にひっきりなしに声をかけた。
なんとなく引き返してきた者に向かって広場のおばあさんは追加提案をした。 "ここにお嬢さんいます。 5万ウォンね"。
ソウル都心の真ん中、多くの人が行き来する場所でこのように公然と売春斡旋が行われていた。安宿おばあさんたちはすべて宿泊業に従事している。 性売買は客を呼ぶ一種の営業手段である。
常駐する売春女性はないが、客が希望する場合、出張サービスの女性を呼んでくれている。 娘がいると話しているが、実際には50代後半から70代の中高年層の売春女性たちがここに出張に来ている。
◇警察署から30mの通りで性売買斡旋…"処罰だけが対策じゃない"
ソウル駅広場から出て南山(ナムサン)方向に歩いてみると、ホテル、大手企業社屋が目を虜にしている。 もっと足を運ぶと、周りにとけ込めない古びた風景の安宿が位置している。
さらに目を引くのは安宿から歩いて1分足らずの距離に警察署があるという事実だ。
以前ここは大きな規模の風俗店が位置した地域だった。 その後、再開発を経て、一つずつ消えて、現在の再開発区域に指定された安宿街だけが昔の風景を維持している。
ソウル中区南大門路5街に位置した長屋の建物はおよそ10軒あまり。ほとんどが4~5階建てに建てられた。 各階には部屋が10個ずつあり、一の建物に40~50個の部屋があるわけだ。 おばあさんたちは建物の所有者か管理人だが、一部は税を出して営業をしている。
おばあさんについて入った長屋の内部には衣類が左右にびっしりついていた。 一つの部屋はせいぜい2坪余り。人2人が横たわると満席には水準だ。 古い建物であるため、中でほこりっぽいにおいがした。
概ね浴室のない部屋は2万ウォンで取引となる。 バスルームがあれば3万~4万ウォンを受ける。 ソウル駅のホームレスだったり、または懐事情がままならない人々には一ヵ月に24万ウォンを受け取って長期契約を結ぶ。 一日で8000ウォンだ。
安宿街は南大門(ナムデムン)警察署近くに位置している。 警察は夜中にソウル駅広場を巡察するが、取り締まりはまともに行われずにいる実情だ。
警察が取り締まりを躊躇するのは現実的な理由もある。 警察関係者は"今年も2~3回も取り締まりをし、そのたびに罰金20万ウォンの処分を下した"、"おばあさんたちの経済的事情も考慮しなければならないために悩みが大きい"と吐露した。
そして、"おばあさんたちが罰金を払うため、どうするかな、と思って取り締まりをしておきながら、心持ちが良くなかった"、"その人たちもどう見ればかわいそうだ"という本音を明らかにした。
また、"私たちが顔を知っていたためにおばあさんを無条件に取り締まるのではなくて先に啓蒙をして、(家に)返している"、という方針を説明した。
▲この手前50mほどの角のところに南大門警察署がある(タブンネ)
おばあさんたちも時折行われる警察の取り締まり状況でもこの仕事をやめることはできない状況だと強弁している。
客を探して忙しく足を向けるAさんは、"(売春あっせん)これ、違法じゃないか。警察が見ているところで営業をしたら、何って言うんだ。 しかし、取り締まりに引っかかるなんて縁起でもないよ"と大したことはないように述べた。
杖をついて働くBさんは、"取り締まりが必要ない。不動産だからない人が住んでいるのわかってんだよ"とし、これといった反応を見せた。
そして、"ここは警察署の近くからの客と戦えばならないために若い人はやってこないよ。マナーが悪いとだめじゃないか"と"(性売買をきた)女性が客と戦わずして、またよくてくれるから静かじゃない"と耳打ちした。
◇"50年働いて子ども三人育てて"…性売買斡旋が唯一生計手段
ほとんどのおばあさんたちは食べていく問題がかかったためにこの仕事を続けている。
ここで客引きをしている彼らはほとんど70~80代の高齢者だ。 高齢で歩き方が不自由な人も多い。 このことでなければ他の生計手段が見つかり難い状況だ。
熱心に客を追っていたCさんは"毎日12時に出て夜明け2~3時間ずつ営業をしている"、"運がよければ1日お客様一人か二人を連れてきている。 最近は全部良いところもあるのに何しに訪れるか"と愚痴をこぼした。
Bさんは"うちのおじさんが30年前脳卒中で倒れてこんなに今まできた。 その後、6月に中風を迎え、今病院にいて。動かなくて、"だとし、"私が一家の家長だからお金を稼がなくちゃ"と話した。
小さな体に黒いしみがたくさん咲いたDおばあさんも"ここで働いてから15年になった。私の部屋ではない、歳を出してやるんだ"と"子供たちはどれも結婚して同士もよく生きて。私とおじいさん二人だけ買うのに年をとってもう病気で仕事もできない。 でもこの仕事は楽な時間に出てできるんじゃない"と説明した。
厚手のジャンパーにカールパーマをしたEおばあさんは"息子三人を教えてみたらここに約50年いた。 全部教えて結婚するになってからは年寄りだけが残っていり。霊感も昨年に送り、…"と淡々と話した。
そして、"子供たちが大丈夫よ。私達ご飯は食べて生きて"と"私一人で食べて生きなければならないが、最近商売にならない。それで天気ちょっと良くば出て見て、寒いと出てこないし、すること"だとし、薄い笑みを浮かべた。
夜明け2時。深い暗闇と寒さが、ソウル駅広場を覆って、人的が消えてからおばあさんも一人二人、自分の巣に帰った。
不法と生業の境界でぎりぎりで綱渡りし、ソウル駅広場を生活の場としたおばあさんたち。これらの一日がこんなにまた流れた。
(翻訳:みそっち)
ソウル駅前のソウル駅広場から南大門のほうに向かう通りの裏通りの話です。
安宿っていうとバッカスおばさんとスケベ爺さんが利用するのは日中ですよね、昼間の賑わいとは別で夜になると違うカップルが利用してくれるのです。
ソウル駅から徒歩5分程のところにはお泊り休憩専門の安宿っていうのがたくさんあるのですね、そしてそれぞれの安宿にはオーナーがいるわけですよ。
これが夜になると別の営業を始めるのです。終電を逃した人とかそういうひと目当てに路上営業するわけですが、当人らは斡旋業なのでお客さんがOKすると電話で呼んでくれるというしくみです。
そういう安宿を経営して子供たちを成人させたおばあさんというのもいるのです。