新型戦闘服生地横領して不法製造・流通した会社・代表検挙
1着あたり2~3倍マージン残して販売・・・・本物の生地は'偽物級?'
[国防ミーナ]軍に補給する新型デジタル模様の戦闘服を無断で売って数億ウォンを着服した一味が警察にバレました。
ソウル中部警察署はデザイン保護法と軍服や軍用装備の取り締まりに関する法律違反の疑いでの生地製造会社であるA社代表のソル某(51)氏、生地の流通業者のジャン某(49)氏とキム某(72)氏、衣類製造会社代表のチェ某(58)氏など7人を在宅起訴したと明らかにした。
▲5日、ソウル中部警察署ハンマウムホールで、新型戦闘服生地を国防部の承認なしに不法流通した官給生地メーカーとこれを利用して戦闘服を製造ㆍ販売した業者らから押収した物品を公開している。
警察によると、30年あまりの間、軍服生地を供給してきたソルさんは、2011年10月から昨年12月までに防衛事業庁と契約した物量のほかにデジタル模様の戦闘服生地と防寒服外被(バンサン外被)生地7万5千73m2を追加で製造して、チャン容疑者などに売って4億6千万ウォン余りを受け取った疑いを受けています。
チャン氏は、この期間ソル容疑者から31回戦闘服生地5万3千余m2(販売が3億3千万ウォン)を、キム氏は10回2万1千余m2(1億2千万ウォン)を買い付けて10%の利潤を残して流通しました。
チェ氏など製造業者は、許可を受けず、チャン氏やキム氏から生地を購入し、自分の縫製工場で戦闘服とバンサン外被を作って龍山などにある店頭で現役軍人などに販売しました。チェさんらは電話で軍服の注文を受けて宅配で売ったりもしたものと調査されました。
▲兵役の兵隊は除隊後軍服を持ち帰り予備軍訓練のときにそれを着る、
下士官の人は年限が決められたときにあたらしい軍服の配給を受ける。
調査結果、チェ容疑者などは戦闘服は一着に10万ウォン、バンサン外被は一着に16万ウォンを受け取って販売して8億ウォンが越える不当な利得を取ったことになりました。
チェ容疑者らが売った軍服の価格は正常の納品価格の2∼3倍でした。
警察によると、昨年基準、戦闘服一着の原価は3万9千ウォンあまり、バンサン外被は4万7千余ウォンです。
警察は、チェさんが作って販売したバンサン外被が軍に普及される'ゴアテックス'級の良い生地ではなく撥水・透湿がならない生地にビニールコーティング処理をした'偽物'生地であり、品質が粗悪だったと発表しました。
警察は今年6月、新型戦闘服が全国的に不法流通されているという情報を入手、国防部調査本部に捜査協力を要請して捜査を繰り広げました。
警察関係者は"戦闘服生地管理・監督体制に弱点があると判断され、国防部などに制度の改善を要請する計画"と話しました。
(翻訳:みそっち)
兵隊の着る軍服は国が買い上げますから一定な数量は確実に出るのですが、お値段は非常に安いのです。そのいっぽうでうっかり軍服をダメにしちゃった兵隊とかが予備に買いたい場合もあるのでミリタリーショップなんかでよくできた軍服を買うことが出来るんです。
そりゃ軍の部隊から配給を受ければ原則的に無料なはずですが、軍服を毀損した理由とかをネチネチ追求されるので買ってきちゃったほうが気が楽なんですね。
そんなものがどんだけ売れるのかというと売れ残ったものが押収されないくらい売れたみたいです。軍服には国防部のスタンプや取得年月日がプリントされています。こちらの方は”個人装備品”ということで戦死でもすれば確認するかもしれませんが、貸与=そのまま使え、ってことなのでそのへんはいい加減みたいですね。
現在のオールシーズン型軍服(戦闘服)、夏用冬用2セットずつが入隊時渡されてそのうちの一着は”よそ行き用”ということでアイロンをかけられて保管されます、もう一着のほうで匍匐前進の訓練とかしますね、お洗濯は週に一度ではなく乾燥機付き洗濯場のある部隊では就寝時間までの自由時間の間にお洗濯しますよ。
ところが最前線部隊や島嶼警備となると週に一度のお洗濯になるみたいです。
まぁとにかく、もう一着戦闘服が欲しいなんていう需要があるから生地を横流しして作って売っちゃうなんてことになるんですね。