海兵隊の射撃訓練中の江華島で火災 秒速7m強風に被害は大きく
榴弾火種が北西風に乗って広がって..19時間で鎮火
訓練中の海兵隊は火が出ると119番通報
海兵隊側は訓練に先立ち、兵力30人で放火隊(防火隊)を組織し、弾が落ちる被弾地域に水をまく作業を終えた状態だった。
しかし、グレネードランチャーで発射した練習用榴弾が爆発し、飛翔体が近くの薮に跳ね返ると、火が強い風に迅速に広がったというのが軍当局の説明だ。
当時訓練中だった海兵隊は火が出ると119番通報をして放火隊(防火隊)を投入して初期消火に乗り出したが北西風が強く吹いてが激しい炎が鎮江山に燃え広がった。
首都圏気象庁仁川気象台によると、前日の午後2時、当時江華郡良道面では秒速7m前後の強風が吹いていた。午後4〜5時頃には、風速が秒速8mを超えた。
消防当局は火災発生30分後に隣接する5〜6箇所の消防署で人材と装備を動員する対応2段階を発令し炎をとることに注力したが、強風のせいで拡散を防ぐには難しかった。
火が出てから2時間後には鎮江山(273ha)の面積の10%に迫る林野30㏊が乗った。
時間が過ぎて徐々に小康状態を見せていた炎は、午後5時頃を越えてからすぐそばの徳政山西尾根にも燃え広がった。
徳政山上を越えて東に民家があり、危険な状況だった。近所の住民2人が万一の火災の危険を避けて町内会館に避難した。
消防当局は消防士220名と郡庁の職員400名を、海兵隊は兵力1千400人を動員し、火が広がらないように徳政山山頂近くに燃焼拡大阻止線を構築した。
仁川消防本部の関係者は、「島の特性上、海風が一方向に吹くのではなく時間帯別に風向も変わる」とし「昨日は北西風が主に吹いて徳政山上を向いて炎がひろがる形だった」と説明した。
幸いなことに、夜の時間帯には、風が徐々に弱まったが、視野が確保されず、ヘリコプターは投入できない状況だった。
消防当局は、日の出直後の同日午前6時30分頃から消防士220名郡庁職員400人など2千人を総動員して2日目の消火作業に乗り出した。消防車25台などの機器86台、山林庁とソウル消防本部のヘリコプターも動員され、海兵隊兵力1千400人余りと軍用ヘリコプター3台も動員された。
結局、火災発生から18時間後の同日午前8時31分頃には初期消火を終え消防当局は、19時間後の午前9時15分頃、すべての炎を保持する完全消火した。
この火は同日午前まで林野50㏊が燃えたものと消防当局は見ている。
仁川消防本部の関係者は、「今回の火災は、強風のため炎が急速に広がり、被害が大きかった」とし「軍事地域であるジンガンサン周辺に民家がなく人命被害が発生していないのが幸いだ」と語った。
(ソウル/みそっち)
というわけで江華島は火事で大騒ぎでした。
※江華島は漢江の河口にある島で、朝鮮時代には砦がいくつかあったところ