これからは現場で警察官が犯人を入院措置できる
警察が犯罪の兆候が高い精神疾患者に対して、医療陣と協議してから
強制入院を積極的に推進することに反発する声も多く
[ソウルミーナ]精神科医が外来患者に刺される事件のあったばかりの韓国では、警察庁が昨年11月から施行されている "高危険精神疾患者応急·行政入院マニュアル" に強制入院に対する客観的な要件を規定しました。
112番通報が寄せられた犯罪現場などにいる犯行当事者が、▲精神疾者と疑われ、▲自分や他人を害する可能性が高く、▲状況が緊迫する場合、などの要件を満たせば現場警察官は強制入院に必要な措置を取れるようにしました。
警察の取る強制入院措置は "救急入院" と "行政入院" の2つです。 応急入院は警察官が、▲精神疾者と疑われ、▲自分や他人を害する可能性が高く、▲状況が緊迫する場合の当事者を病院に連れて行き、医師が同意すれば精神医療機関に依頼して最大3日間入院させる措置です。
※医師が同意するとかは考えに入れていないらしい
行政入院は、応急入院後も治療がもっと必要だと判断されれば、患者の同意がなくても地方自治体長の許可を得て行うことになります。
警察庁の関係者は、"医療専門家でない警察官も簡単に判断できるように、▲精神疾者と疑われ、▲自分や他人を害する可能性が高く、▲状況が緊迫する場合などの適用要件を具体的に決めただけに、現場の警察官らが以前より積極的に対処できるだろう" と説明しました。
警察庁が14年以降、精神疾患者の強力犯罪60件を全数調査した結果、犯行前に妄想と幻聴を訴えたり、乱暴だったりした場合が16件で犯行前に治療薬物の服用を中断したケースも6件でした。
(ソウル/みそっち)
韓国には ”現行犯逮捕” っていうのが実質的に無いんですよ。そのへんの条文はニホン式の漢字交じりの長ったらしい文章があるんですが、ハングルで考えるとどうにも分からないみたいなんですよ。
たとえば朝鮮包丁でひとを刺すと犯罪のようですが、通報を受けてから刑札がやってきてそこに目撃者と、朝鮮包丁を持ったのと横になった死体が揃っていても現行犯逮捕はしないんです。朝鮮包丁男が ”逮捕状を見せてちょんまげ” といえば刑札は任意でおハナシを伺うことしかできないのですね。
刑札が ”朝鮮包丁男” の襟首をつかんでいて、その朝鮮包丁男が目撃者か誰かを刺せばそれがようやく ”現行犯” ってことです。
覚せい剤の粉末を持ち歩いている売人がうっかりそれを道に落として、それを刑札が拾ったら覚せい剤(각성제)って書いてあったけど、拘束令状が無いので売人は道の真ん中を堂々と歩いて帰るような国なのです。
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逮捕しちゃうってことは犯罪が成立しちゃうわけで、犯罪摘発件数(犯罪発生件数)を減らすことが国を挙げての最大の努力目標となっている ”犯罪クリーン韓国” では、現場でも ”お伺い” を立ててからじゃないと ”お手柄” なんてことは無いのですね。