飛行時間は自己申告制、んで改ざんしちゃう
評価よく受けようと...同僚の飛行時間を盗んだ空軍パイロット
ほらっ飛行時間が多ければ民間に転職するときもイイでしょ
[ソウルミーナ]最近空軍で飛行時間を盗んだパイロットがいることがわかりました。仲間のパイロットの飛行時間を盗んで自分の飛行時間で入力したものです。飛行時間がパイロットの評価と昇給に重要なためです。飛行時間の操作は飛行安全にも直結します。
金海の空軍第5飛行団所属の輸送機のパイロットであるA大尉は、1月から、自分と仲間たちの飛行時間の記録を改ざんしました。
飛行記録改ざんは機長1人と副機長2人一緒に飛行して、合計飛行時間を任務に応じて分けて記録する抜け穴を利用しています。
パイロットは飛行を終えた後、戦術指揮自動化システムC4Iに飛行時間と任務、科目、特異事項等を入力します。
この記録は、2週間変更することができますが、A大尉は修正締め切り直前に仲間のパイロットの飛行時間を持ってきて、自分の飛行時間を増やしました。
軍検察の捜査では確認されただけで6ヶ月の間に10回、合計800分を超える仲間たちの飛行時間がA大尉の飛行時間に化けました。
そこで空軍はA大尉に減給2ヶ月懲戒処分を下しました。
空軍は、その後、電子記録とは別に機長の署名を受けた紙文書を一緒に作成するようにしたが、根本的な対策ではありません。
【現役空軍パイロット:飛行時間を操作して、実際の経験もなく、良い評価を受けて早く昇級してしまうと突発状況で正しく対応できない可能性が大きいですね... ]
韓国空軍では飛行時間の操作事例が多くあることを調査とともに確実な防止策が急がれるという指摘です。
(ソウル/みそっち)
飛行時間は魅力的だ
韓国空軍はとても変わっていて、戦闘機は複座型ばかりです。ニホンでのF-15DJは訓練用の位置づけですが、韓国空軍のF-15Kの場合、原型が戦闘爆撃機型のF-15Eを導入したので複座なのはもちろんですが、搭載レーダーは空対空ですから、地上攻撃に兵装士官の出番はありません。同様にKF-16も複座ばかりです。追加で採用されたFA50はすべて複座型だけで、誰かが後席に座ることになります。
これは、韓国空軍の昇進システムと関連していて、韓国空軍では空軍士官学校卒業だけがパイロットになるシステムで操縦かんを握ることになります。(ニホンの航空学生のようなのは今時は世界的にめずらしい)
韓国空軍では少尉に任官して1年以内に中尉になるころに飛行訓練をはじめるのでイーグルパイロットはほとんどが全員が大尉という階級になります。そのまま佐官になるころには大半が”飛ばない人”になってヘルメットを脱ぎます。わずかに飛行隊長になるのが少佐で操縦かんを握る程度ですね。※部隊の指揮官は大佐クラス
このようにパイロット出身者が偉くなったりして操縦かんを握らなくなると飛行手当(航空加棒:毎月50万ウォン→81万ウォン(2016年))が支給されなくなるので、飛行資格維持飛行みたいなことが必要になります。そのために後席が大量に必要になるわけです。
※あの空軍校長射出事件も飛行手当目的の同乗だった
もちろん哨戒機みたいに大勢が乗る機体であれば胴体のほうに副士官が乗り組みますが操縦室は士官しかいません。操縦かんを握ったことの無い整備士官や補給士官も飛行手当を受けるために同乗飛行するのが慣例です。(変わってるよね)
それでも空軍機の稼働率は半分程度ですから、飛行訓練などそっちのけで同乗飛行に専念するパイロットが優遇されるのです。
そんな彼らが戦闘飛行訓練で学ぶことは”空対空ミサイルは空に向けて撃てば必ず敵機を撃墜する”、”敵機のほうに機銃を撃てば必ず命中する”、”敵地に爆弾を落とせばそこに必ず敵部隊がいる” といったものです。
まさに韓国型思考で言うところの ”原因と時系列(事象)の逆接続” とでも言う現象ですね。これは韓国脳が楽観的に出来ているというわけじゃなくて、事象には原因があり、必要な結果はそれを実行することで成就するというものです。あの「スタートすればもう半分の成功」と考えるアレです。
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韓国の戦闘機は将軍の同乗飛行のために存在する(複座機ばかりな理由)
F-15KのほうはKF-16と一緒に主力戦闘機ですが、飛行訓練のための機体の定数が足りなくてパイロットの飛行時間を減らしていました。
韓国空軍のパイロットの飛行時間はかなりいい加減な数字で、将軍らが”飛行手当”を貰うための後席同乗での飛行時間を捻出するための”将軍同乗飛行”が最優先にされているということもあって、F-15戦闘機の本来の任務である”対地攻撃訓練”がほとんど行われていないことが知られています。
空軍戦闘機のパイロットが、過去3年間適正飛行訓練時間を満たしていないことが明らかになった。 6日、国防部が国会国防委員会ソチョンウォン(親朴連帯)議員に提出した国政監査資料によると、過去3年間の空軍戦闘機のパイロット一人当たりの訓練時間は、2005年134時間、2006年134時間、2007年132時間などの平均は約133時間にとどまった。 これは、空軍がパイロットの技量維持に必要な最低限の訓練時間に設定。運営している年平均150時間にはるかに及ばない水準である。 軍は今年も燃料費削減のために、7月8日からの教育訓練の分野で1〜4段階の対応措置のうち、最後の4段階の措置を実施することにし空軍パイロットの訓練時間を134時間から132時間に2時間減らし代わりに不足している飛行訓練は、地上のシミュレーション装置を利用しようにした。
民間のパイロットになるのに必要な飛行記録も韓国式ですよ
空軍、10年以上にわたり、でたらめな飛行経歴証明書を発行
また、このようなでたらめな証明書を用いて、いくつかの空軍航法士出身者が現職パイロットとして就職した事実も明らかになった。
KBSが入手した空軍本部の内部文書を見ると、空軍は飛行制御システムをコンピュータ化した2001年以降、機長や副操縦士、教官、学生等の飛行時間を別々に区別しないまま、すべての「バッジ」(機長)に統合し、証明書を発行してきました。
空軍はこれに伴い、直接操縦しなかった人が着陸回数を保有することになったり、さらに学生操縦士まで、機長経歴を持つようになったと説明しました。
取材チーム確認結果、空軍航法士出身であるキム某氏の場合、軍輸送機を2千6百時間乗ったという証明書を通じて機長資格証を受けた後現在の東南アジアある航空会社に就職しました。
国防部検察団はキムさん他にも国内外航空会社に就職した似た事例がもっとあるという情況をとらえて転役した航法士20人余りを調査しています。
空軍はこれに対して昨年5月、細部指針を補完したと解明したが、その間、間違って発行してきた証明書に対しては修正措置をしませんでした。 飛行経歴証明書は退役軍人が民間航空会社再就職のための飛行資格証を取る時必要な書類で、空軍は自らの指揮統制システム資料を民間基準に合うように変えて発行してきました
※戦時中のニホン軍では飛行機の操縦は合格者全員が操縦桿を握り単独飛行まで訓練してその後、操縦と偵察に分かれて教育をしました。一式陸攻なら7人7名(主/副操縦手、主/副偵察手、主/副通信手、搭乗整備員)の乗員は全員が操縦することが出来たはずです。 戦争末期には操縦手1名の6人乗りになったけどね。
鬼ころって小さな声で言ってみて