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55m掘る送油管窃盗犯

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今度は廃GSの下から55mのトンネルを掘った彼ら

電気料金明細書で首根っこ 警察、大田忠清地域送油管窃盗犯40人検挙
一日に8時間ずつ夜寝ないで二ヶ月の間に合計55mの長さのトンネルを掘った



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[朝のミーナ]"ほとんど廃家水準なのに、潰れたガソリンスタンドにまだ電気料金が飛んで行くのです。 そこの前の国道の下には送油管が通っているのでどうしても変です。"

去る5月、大田屯山警察署に匿名の盗油の疑い申告情報提供が入ってきた。 申告を受け付けた警察は現場周辺の捜査から始めた。

"工事現場人夫が出入りする" "夜に出て行って朝帰ってくるが、土がいっぱい埋めてきた" のような目撃者陳述を確保したが、決定的証拠確保が難しかった。 廃ガソリンスタンドが人影が少ない忠北、永同郡広坪里の国道のそばに位置したうえに閉回路(CC)TVもなかったためだ。

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▲現場となった廃ガソリンスタンド、今年5月の現地の360°ビューはこちら


だが、キム・ギョンソク(53)屯山警察署強力3チーム長は、計画的に場所を転々とする組織化された ”盗油犯” の仕業であることを直感した。 決定的な端緒はこの廃ガソリンスタンドの電気使用量だった。 この廃ガソリンスタンドには毎月5万~6万ウォンの電気料金が請求された。 これは1ヶ月の間一日平均8時間ずつ約440Kw hの電気を使った時賦課される料金水準だ、 廃ガソリンスタンドの中に人が生活したり長い時間の間、何かの作業が進行しているということを意味した。


先立ってキム チーム長など強力3チームは昨年8月にも大田(テジョン)のある豆畑に埋設された送油管に穴をあけてガソリン150万リットル(約19億ウォン相当)を盗んだ現場を検挙したことがあった。 150万リットル:ドラム缶7万5千本分

当時現場からはドリル・溶接機20点余りを回収したが、主犯は逃げた状態であった。
キム チーム長は当時逃げた盗油犯がこの廃ガソリンスタンドを次の犯行場所としたことを直感した。


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▲廃ガソリンスタンド事務室の下のトンネル内部


現場を一度に襲うことが捜査のカギだった。 この6月、雨が降ったある日の朝、現場から ‘退勤’ してきた送油管窃盗犯が潜伏していた警察によって検挙された。 
廃ガソリンスタンド事務室内側の地の底から横・縦1m大きさの四角形のトンネル入口も発見された。 犯人は人々が分からないように送油管下へトンネルを掘って地下で盗油を試みる計画だった。


‘成功すれば大儲け’という一念で ‘これだけ成功して人生逆転してみよう’

キム チーム長の予想通り検挙された犯人は昨年8月大田(テジョン)豆畑送油管窃盗事件の一党だった。 ガソリンスタンドを運営した経験があるパク某(58)さん炭鉱で坑道作業をしたシン某(58)さんとともに犯行を計画した。廃ガソリンスタンドならば誰も疑わないで盗油することができるとの判断だった。 
これらを呼び集めた主犯は詐欺罪で服役して出所したばかりのカン某(41)さんであった。 カンさんは刑務所で送油管窃盗に必要な溶接機術などを習ったという。


去る14日、犯行に使われた廃ガソリンスタンドを訪れた。 16㎡(約5坪)余りのガソリンスタンド事務室に入るとすぐに残り物のパンと缶コーヒー、泥だらけのヘルメット、蛍光チョッキなどが煩わしく散在していたし、机には一日の日課を書き留めたメモ帳とノートブックPC、電気料金書が置かれていた。
 
事務室内側でさらに歩みを移すとすぐに5mの下まで掘られたトンネルが見えた。 トンネルの中には晩夏の暑さが面目を失うように涼しい気運が回った。 汲み出した土を入れた2万個の空き袋がトンネル内部にレンガのように積まれていたし鉄製支持台もあった。 

"一日に8時間ずつ夜寝ないで二ヶ月の間合計55mの長さのトンネルを掘ったといいます。 ‘成功すれば大儲け’という一念でね。 30代初めから60代まで ‘これだけ成功して人生逆転してみよう’ という式で説得したというが、本当に危険でした。 
爆発の危険もあるがトンネルの上は往復4車線道路が通っているので崩れる場合もっと大きい人命被害が出ることができます。 色々な人命失う前に(犯人を)検挙して大いなる幸甚であることでしょう" とは警察関係者の説明だ。


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▲カンさんなどがアジトのようにみなした廃ガソリンスタンド事務室の姿. カンさんなどはノートブックPCをはじめとして事務室に消火器さえも配置しておいた。


警察は去る13日、カンさんなど18人を送油管安全管理法違反など疑惑で拘束した。しかし ‘トンネル掘り’ に加担した22人は不拘束立件された。 
警察によればこれらは2016年11月から去る6月まで大田(テジョン)と忠北(チュンブク)3個の地域の送油管で全189万リットル(市価25億ウォン相当)の軽油とガソリンを盗んだ疑惑を受けている。


(ソウル/みそっち)




こんなハナシ ”送油管盗掘接続工事” は韓国ではよくあることですよね、すでに何回かカキコしたことがあります。国道の下を流れる送油管の中身は無尽蔵にあって、しかも無料と考えるのが彼らなのです。

盗んだガソリンや軽油がバレなければ成功して大儲け、人生逆転って言うんですからびっくりですよ。 捕まっちゃって人生逆転じゃないのです、今の生活がどん底なんですね。韓国人にはこういった思想がDNAレベルで深く根付いています。

今回のは40人掛かりですよ。すごいですね。そして刑務所に入ると、この職能を別の韓国人に伝授するのです。そうやって伝統が守られているのですね。


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 ‘トンネル掘り’ に加担するようす

盗んだガソリンはどこかに売るわけですが、まともな経営をしているところが正規の仕入れルートだけから仕入れていれば販売量と仕入れ量の差が出てきちゃいます。
ういうわけで、闇ルートで仕入れた実績のあるガソリンスタンドが主な取引先になるでしょう。

そりゃ少しでも安く仕入れたいわけですが、仕入れるからにはお支払いをするための偽装もしなければなりません。そういったノウハウが無ければ出所の怪しいガソリンなんて売れる先がありません。
そいじゃあ自分で経営しちゃうのかというと、それもまた別のハナシです。そういった相談にすぐ乗って来るわけで、販路はいくらでもあるのが韓国の特徴です。そうしてみると ”国内流通の7割が何らかの不正” というガソリン供給事情が分かるでしょう。

海の上には給油所がありますね。漁船の燃料は非課税ですから、それを陸に上げて売ればそれだけで利益になります。漁船なんかを動かすよりも楽に稼げるので漁協の経営する港町の給油所ではどこでもそういうことをやっています。いえいえ漁船用だから質が落ちるとかいうことは無いですから大型ダンプの運転手らはそれを利用します。
韓国の大型ダンプやトラックはすべてが自家用車なので燃料代は運転手の負担ですよ。これが正規の軽油を給油していたら生活が成り立たないなんて言われます。



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