みな読み やや読み 朝鮮半島
アメリカ製武器の輸入に報復関税を掛けよう
報復関税に目がくらみ、文脈の意味さえ読まずに いいね! を押す韓国人
貿易戦争に政治的圧迫 悲鳴を上げているのは韓国だけなのか
2018年3月3日(土)
(前回があるんだけど読む)
――― トランプ大統領は、1日、鉄鋼には25%、アルミニウムには10%の関税を課す考えを示し、来週にも措置の発動を正式に決める意向を明らかにしました。
中国が ”限韓令” で韓国を屈服させたようにトランプ大統領も鉄鋼製品の関税強化で韓国に揺さぶりをかけるつもりでしょうか。
――― 対象国については明らかに中国と韓国を標的にしていると反発を強めています。このため、韓国では、仮に対象になれば、対抗措置も辞さない考えを明らかにしました。
サードミサイル配備に反発して中国政府が報復措置として行っているという言及はないものの、韓国のムン大統領が訪中して撤回を約束したはずの中国人観光旅行客の韓国への渡航を規制する方策がじわじわと効き目をあらわし、現時点でも韓国芸能人の中国興業ビザが許可されていません。
中国人旅行客を別の旅行先に振り向けただけという中国側の施策はむしろ中国の人民にも共感され、韓国だけが旅行収支でも一人負けの様相を呈していますね。
――― 中国側のこのような ”限韓令” がうまくいって韓国を意のままに扱っている様子からトランプ大統領の取り出したカードが鉄鋼とアルミニウムに高い関税を課すということなのです。
制裁を加えればいつかは解除する時が来るわけですが、中国の ”限韓令” はあくまでも、報復でもないし人民政府も関与していない、というものと対比して見ることができます。
ほかにも方法があったのではないでしょうか
――― アメリカ人観光客の韓国訪問を規制することは最初から意味がありません、韓国を嫌悪し否定的感情を持つアメリカ人は非常に多く、最初から韓国訪問を規制しても制裁枠としては不適当でしょう。むしろ韓国人のアメリカ訪問を規制する方が良かったのです。
ところがトランプ大統領はすでに不法移民の国外追放を強化しています。強制送還もはじまっていますが、これで韓国が音を上げることはないでしょう。むしろ制裁解除となった時に韓国人が大量に流入してくる事態を避けなくてはなりません。
では鉄鋼・アルミへの関税強化はやはり中国と韓国を対象にしたものなのでしょうか。
――― 韓国メディアはカナダやEU、ニホンなどの報復戦略を次々と記事にしていますが、実のところ「リーバイス、ハーレーダビッドソンに報復関税」、「アメリカ産農産物、バーボンウイスキーにも課税強化」などといった創作記事にも似た内容ばかりです。
なかでも不思議なのが、「アメリカ製武器の輸入に報復関税を掛けよう」というものへの反応です。
輸入するしかないアメリカ製兵器に報復関税を掛けるのですか?
――― いえいえ、これはFTAなのに鉄鋼・アルミに関税強化という現地記事のコメント欄に寄せられた反応です。
コメントに対する反応はどうだったのでしょうか?
――― これが傑作で、賛成票が上回ったのです 韓国メディアのDaumなどのコメント欄に辛口なハングルコメントを載せている ”手練の韓国ウォッチャー”さんによる「アメリカ製武器の輸入に報復関税を掛けよう」と言うコメントでしたが、輸入するしかないものに関税を掛ければそれを負担するのが結局は韓国であるということが理解されなかったのです。
結局は自慢ですか?
――― 韓国の場合、最近の10年間で36兆ウォン分のアメリカ製兵器を輸入しています。これは韓国最大の展示艦で知られる独島艦の二番艦馬羅島艦の建造費の4175億ウォンで考えてみても90隻もの大艦隊が作れるほどの金額です。
そんな韓国に関税強化するぞという意思表示で、アメリカの言うことを聞けというものでしょう。
韓国は言うことを聞くでしょうか
――― 決定の期限が4月11日ですから平昌パラリンピックの ”オリンピック休戦” が終わるタイミングで発動するか決めるというものです。 韓米合同演習が約束通り行われるかがカギとなりそうです