韓国 '慰安婦合意破棄' を国内政治に利用
西村日副長官、韓日首脳会談の内容についてテレビ出演で伝える
ムン大統領の発言、先月発表の政府の立場と違うのに注目
[はたらけミーナ]ニホン政府関係者が平昌(ピョンチャン)冬季五輪を契機に開かれた韓日首脳会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が2015年韓日両国政府間の慰安婦の合意で日本政府が出捐した10億円を返還しないと話したと明らかにした。
しかしこれに対して大統領府は"ニュアンスの差がある"と説明した。
西村康稔ニホン官房副長官は16日(現地時間)、民営放送のBSフジに出て "この9日の日韓首脳会談で、ムン大統領が日韓合意について '破棄と再交渉はしない。 財団(和解治癒財団)も解散しない。 日本が拠出した10億円は返還しない'と話した" と毎日新聞が17日報道した。
西村副長官は "ムン大統領が'慰安婦問題を最終的に解決するためには、慰安婦被害者の方々の心が癒されなければならない'、'(謝罪表明と追加措置などを要求する)案件を(公式)提起することはしない' と話した"、"これと関連して、安倍晋三首相が '約束したことを実行してほしい" と要求した、と話した。
これに対して大統領府関係者は "お互いに立場が異なっており、ニュアンスの違いがある" とあわてて訂正に入った。
この9日韓日首脳会談で、ムン大統領は、慰安婦被害者問題は政府間のやり取り式の交渉で解決されないとし、被害者の名誉と尊厳を回復して心の傷を治癒できるよう両国の政府が共に努力しようと話したとキムウィギョム大統領府報道官が伝えたことがある。
一方、安倍首相は "慰安婦の合意は国家対国家の合意で政権が変わっても守らなければならないというのが国際原則" とし、"ニホンは、その合意を最終的かつ不可逆的なものと受け止めて約束を守ってきただけに、韓国政府が約束を実現することを希望する" と話した。 両国の立場の違いを再確認する席だった。
西村副長官が伝えたムン大統領の発言は、カン・ギョンファ外交部長官が先月9日 "日本政府の和解・治癒財団捻出金10億円は韓国政府予算で充当する"、"日本政府に再交渉要求はない" と話し、10億円の使途については、ニホン政府と協議する、と説明した言葉と正反対だ。
9日の日韓交渉でニホン側の言い分が正しければ、これはそのままムン大統領の取り分(過ち)となる、謝罪表明と追加措置などを要求する案件を公式提起することはしない、というのも慰安婦団体には受け入れられないだろう。
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さらにここにきて韓国側は一層トーンダウンしている。今日の聯合ニュース ”外交部、'性奴隷'発言に "被害者の名誉・尊厳の回復の努力脈絡"では、これまで固執してきた ”性奴隷” という表現をニホン側がこれに抗議したことと関連して、外交部当局者が "政府の公式名称は'日本軍慰安婦被害者' " であるとした
▲この22日(現地時間)スイスジュネーブで開かれた国連女性差別撤廃委員会政府審議でチョン・ヒョンベク女性家族部長官(中央)が性奴隷発言をしている。
この当局者は、"この問題関連の政府の公式名称は'日本軍慰安婦被害者'であり、国内関連法でも同一名称を使用している"と明らかにした。
2015年の ”慰安婦合意” で、この問題が最終的で不可逆的に解決されたことにより、国連など国際社会で慰安婦問題で相互非難・批判をしないことになり物足りなさを残している。
(ソウル/みそっち)
開会式の日でしたか、安倍首相が訪韓した当日の内容はすぐさま韓国では「お互いの立場の確認程度だった」、という大統領府報道官の記事があったんですが、ニホンでの報道は米韓合同軍事演習の実施なんてことを言い伸ばしていてちっとも聞きたかったことがどうなっていたのかわからなかったのですね。
釘を刺してきたハナシがあって、そのやりとりを西村副長官が聞いていたわけですからそれを暴露されて韓国側が大慌てだったのが先週のことでした。
つまり国内発表ではいつものように政治利用してきたけど、合意破棄なんていうのが一言も言えずに「約束守れよ」と言われてお開きになったわけで、それをバラされちゃってやり場が無い状態になったのです。そこにきて昨日ジュネーブでの女性家族部長官の ”性奴隷発言” にニホン側がすぐさま反発すると国内向けに、政府の公式には”慰安婦被害者”なんて言い出したのですね。
これが今夜のニュースで、”性奴隷”表現だが、政府の公式には”慰安婦被害者”になっている。っていう急展開なんですよね。
これが早とちりしていた京畿道議会では21日に「日本軍慰安婦被害者」という用語を「日本軍性奴隷被害者」に変える内容の一部改正案」を議決しちゃったんですよ。 京畿道議会っていうのはあの NIKE本社出入り禁止になっている性犯罪者集団ですからどーでもいいですけどね。