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韓国型ロケット試験発射体は1段式

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今年10月の韓国型ロケット試験発射体は1段式に

推力7tの2段目を上空で切り離すハナシは無かったことに
紆余曲折から再三の延期に規模の縮小で、これっきりになりそうな韓国型ロケット



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[宇宙のミーナ]今年10月に打ち上げ予定の ”韓国型ロケット試験発射体” だが、当初の予定とは違って2段式ではなく、単段式に計画が変更されていたらしいことが分かった。

今日の朝鮮日報「[科学TALK]「ナロ号」以来初のロケットの現場を行く... 」によれば、全羅南道高興郡外羅老老宇宙センターの発射体の総合組立棟(Assembly Complex)で組み立て中の今年10月に打ち上げ予定の韓国型ロケットを取材した中で、「試験発射は75トンのエンジン1基で発射される韓国型ロケット試験発射体は高度約177kmまで飛行を目標に設計された。総重量は約53トンで上部には、約8トンに相当する鉄の塊が搭載される」と記事にされている。 


この ”8tに相当する鉄の塊” というのが今まで伝えられてきた2段目の推力7tロケット飛翔体の代わりであることを意味しているようだ。


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▲75tロケットと7t級ロケット、どちらも液体燃料をつかうもので、地上燃焼実験が行われてきた(最近では7tロケットのハナシが全く聞かれなくなった)



当初の計画では、韓国型ロケット試験発射体は「75トンのエンジン1基と7トンのエンジン1基をそれぞれ使用した2段ロケットで構成され、全長26.1mの最大径2.6m、重さは53tである。軌道に衛星を上げる目的ではなく、高度229kmまで上がって落ちる観測ロケットので、衛星は搭載されない」となっていたが、いつの間にか ”7トンのエンジン1基” 部分がすっかり抜け落ちたということだ。


これについて韓国版Wikiでは2段式という記述が訂正されずにいる




韓国型発射体は3段式

最終的な ”韓国型発射体” は、長さ47.2m、重さ200tの3段ロケットになる予定だ。羅老号が100kgの衛星を上げたが、韓国型発射体は1.5トン級の衛星を低軌道に上げることができる計画だ。韓国型ロケット1段目エンジンの推力は300tで、独自に開発した75tエンジン4つをまとめて使用する予定である。


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この75tロケットを4つ束ねた上に、75tロケット1基が2段目を構成し、その先に7tロケットを付けて、その先端に1.5t級の低軌道人工衛星が配置される


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3段ロケット
エンジン1 つx 7トンのエンジン 推力7 t
比推力(SI)325.1 s 燃焼時間502.1 s
推進液体推進剤(ケロシン / 液体酸素)

2段ロケット
エンジン1つ x 75トンのエンジン 推力76 t 
比推力(SI)315.4 s  燃焼時間143.9 s
推進液体推進剤(ケロシン / 液体酸素)

1段ロケット
エンジン4つ x 75トンのエンジン 推力267 t
比推力(SI)298.1 s  燃焼時間128.3 s
推進液体推進剤(ケロシン / 液体酸素)




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ここでもういちど試験発射体を見てみると、2段目3段目で構成された部分が ”韓国型ロケット試験発射体” とよく似ているいうことがわかる。

◀試験発射体当初計画案

なぜこのような回りくどい構造になっているのかというと、韓国が独自に開発したとする75級ロケットエンジンが半世紀も前に実用化されたアメリカのタイタンロケットをお手本にしているからである、という自虐的な表現まで出てくるようなレトロな技術水準にようやく追いついたということにほかならない。

さて、7tロケット部分がダミーになるということで、宇宙空間での切り離しが行われないということが確定的となった、これにより、韓国がこれまで苦手としてきたロケット切り離し技術が実用化できなかったのではないかという予想まで出てきており、2030年頃の打ち上げへと延期が発表された韓国の宇宙ロケットが、今年10月の試験発射体の発射のみで終わる可能性もささやかれ始めている



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(ソウル/みそっち)



そいうわけで、75tロケットがひとつで飛ぶことになったようです。







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