4月から延滞加算金利の上限が+3%になるんだぜ
銀行から1億借りて4ヵ月延滞してみよう、加算金利は月67万ウォン→25万ウォンに
元金返済の猶予は3年に、差し押さえ競売も最大1年間は猶予しちゃう
[マネーミーナ]現在、銀行は顧客が借金を延滞した場合、最高8%ポイントの加算金利を支払わせる。 地域農協など相互金融圏の加算金利は最高14%ポイント、貯蓄銀行は25%ポイントに達する。 このような高い利子のために一度延滞に陥れば、元金どころか利子も返済できず、奈落に陥る人が多い。
金融委員会が18日発表した'脆弱・延滞借主支援策' によって、すべての金融会社の延滞の加算金利が3%ポイントに下がると、延滞者の借金の負担が大幅に減るものと見られる。 主な内容を問答で整理した。
Q. 延滞利子がどれほど低くなったか。
A. 現在の貸付を延滞すると、銀行が初めに契約した融資金利に5∼8%ポイントの加算金利を足して利子を支払わせる。 この加算金利が4月末から全ての金融会社で3%ポイントに下がる。 例えば、銀行で1億ウォンを借りて融資が4ヵ月間、延滞されたとしよう。 今は加算金利だけで毎月67万ウォンを出すが、これからは25万ウォンのみ払えば済む。
Q. 4月以後に受けた融資のみ適用されるのか。
A. 4月以前に融資契約を結んだ人も制度施行以後、延滞すれば、3%ポイントの加算金利が適用される。 すでに延滞利子を払っている人たちも4月から加算金利が同様に引き下げられる。 借金を返済できず、一年に39万7000人(2014年基準)が新たに債務不履行者(旧信用不良者)になることを考慮すれば、相当数の融資者が恩恵を受けるものとみられる。
Q. カード代金を延滞すればどうなるのか。
A. 銀行、貯蓄銀行などとは違い、現在、カード会社は、クレジットカード決済額を延滞した時、15%前後の延滞利子を一律的に付けている。 金融当局はこのような金利算定方式を変更する方針だ。 変更された方式で昨年11月基準カードの延滞利子は7∼9%水準に落ちる。
Q. 加算金利が下がれば、銀行が貸し付け利子を上げないだろうか。
A. 金融会社の延滞債権管理費用は貸出額の3%未満のものと調査された。 とくに、銀行界全体の利子収益のうち、延滞利子収益は0.3%に過ぎなかったものと分析された。 これによって、金融当局は、各金融会社が下がった加算利息を補填するため、利息を引き上げることはしないものと見ている。
Q. 延滞にならないように元金返済の猶予もしてくれるの。
A. 延滞の危機に置かれた融資者を対象に、元金の返済時期を最大3年以降に見送ってくれる制度が来月から施行される。 融資審査結果によって住宅担保融資は最大3年(1回1年、2回追加延長可能)、信用貸出しは最大1年(1回6ヵ月、1回延長可能)まで猶予される。 猶予期間に融資者らは'通常債務者'の状態で利子を返済すればよい。
Q. 誰が申請することができるのか。
A. 失業や廃業、疾病、自然災害などで突然融資を返済しにくくなった融資者が銀行に申請すればいい。 住宅担保融資は、住宅価格が6億ウォン以下の1住宅者、信用貸出しは融資額1億ウォン以下、チョンセ資金の貸出は、傳貰保証金4億ウォン以下の場合申請することができる。
Q. 担保権実行猶予制度とは何か。
A.延滞が発生して銀行が担保に取った家を急に競売に渡せば、貸付者らは街頭に追い込まれるしかない。 これを防ぐため、最大1年間、担保権実行(競売)を猶予する制度が2月末から施行する。 △延滞期間30日超過、△住宅価格が6億ウォン以下の1住宅者、△夫婦合算の年収が7000万ウォン以下 の要件を充たし融資金額の50%以上を保有した金融会社の同意を受ければ信用回復委員会に申請することができる。 猶予期間には韓国銀行の基準金利に2.25%ポイントを加えた金利が適用される。 また、申請する前までに発生した延滞利子は全額減免を受ける。
Q. このような支援策がモラルハザードを誘発する可能性はないか。
A. 金融当局はひとまず、延滞すれば、融資者の信用格付けが下がるなど、不利益を受けるため、政府が支援してくれると言ってわざとお金を返さない人はほとんどないものと見ている。
(ソウル/みそっち)
韓国の住宅ローン統計資料
住宅ローン利用者数 622万人ですが、現金で買ったとか、ローンが終わっているという返済の無い家庭が除かれた住宅ローン返済の名義人の数になります。
一つの住宅のローンを複数の金融機関から借りることはありませんから、これが韓国でローン支払い中の住宅数ってことです。
案外少ないでしょ。
ローンを払う=持ち家とは限らずに住宅ローンを利用して返済しながら、その部屋(アパートなので部屋)を貸しているというケースは規制強化でほとんど無くなっています(1世帯1住宅政策)
ってことで、これはなかなか明らかにされなかった資料なんですが、平均すると1500万円の借金が年収420万円で190万円がローンの返済って感じですね。 あらま普通じゃないですか。
0.7坪考試院が自己所有でローン支払い中っていうひといるかな?
では次に世帯別住人数統計の方を見てみましょう。これもまた貴重な資料で、一人世帯が統計になっているものです。
韓国の統計では一人世帯を世帯と認めないことで狭小住宅居住者数をごまかして一人あたりの居住面積を誇大に飾ってきたことが長く続いていました。この表では世帯数×住人数の合計がおよそ5千万人になっていますからまず信頼できるものです。
このなかで一人世帯に住んでいるひと520万人ですが、一人世帯で江南アパート最上階で優雅な独身生活の人と、考試院の0.7坪部屋や半地下のワンルームに住むひとが一緒に合わさっています。
2人以上だと家族持ち、あるいはルームシェアなんていうのが該当するでしょう。それ以上の大家族っていうのが、5人以上になると激減するのは3世代同居っていうのが韓国ではほとんど無くなったからのようです。
これは朴正煕のころに ”親孝行” をする家族、みたいなことが盛んに宣伝されながら高齢者を全く顧みない家庭が増えたことを意味しています。
こうしてみると、まだ資料が足りませんが韓国では持ち家ではなく借りて住んでいる世帯が非常に多いことが分かります。
韓国って意外と持ち家比率が低いって知ってた?
部屋を借りているひと(持ち家のローンじゃないひと)の負債状況はこちらです。
もちろんローンを払い終えているひとも含まれています。
これまでは家計負債1500兆ウォンを全人口で割ることで家計負債の額を少なく見せてきた資料に比べるとかなり現実味の感じられる数字が並んでいるのが分かりますね。
住宅ローン(住宅担保ローン)の債務者にくらべると、人数も多く金額もイイ線行ってますが、一人当たりでみると少な目です。1800万人ですから、借金のある世帯主の平均がこうなってるということでしょう。
でもね、0.7坪考試院の住人や廃紙拾いのおばあちゃんが7000万ウォンも借金があるわけはないので1800万人のうち500万人は除いていいのかな すると1400兆÷1300万人ってことで、こちらの一人当たりの借金額は1億ウォンを超えそうです。
※今までは1500兆÷5000万人=一人当たり3千万ウォンの負債って言ってた
それでも家計負債は増え続けている
最近減ってきている伝貰(チョンセ)だそうですが、そのまとまったお金を用意するために彼らはローンを組みます。持ち家が買える信用の無い人ってことですが、その返済というひとが多そうですね。※これは住宅担保ローンにくらべると金利が高い。
そのほかに赤字の生活費で借りたのも家計負債に含まれますが、その金利は銀行じゃないだけに計り知れないほど割高になっていることでしょう。
さて、持ち家でローンを払ってるひとよりも、持ち家ローンじゃない返済に困っているひとが多いことがわかりました。ざっと3倍ってとこですね。こちらも延滞金利が下がりますからひと安心でしょう。
韓国人負債者を ”持ち家の人” と ”家計負債の人” に分けてみると
韓国では持ち家のひとはやはり羨望の的になります。その反面、チョンセや家賃で暮らしているひとは、ものすごい引け目を感じています。
もしもここで持ち家じゃないひとの延滞優遇策を政府が出したらどうなるでしょうか。持ち家のひとから猛反発が出ますよね。家が買えるぐらいの収入層ですから記事へのコメント能力もはるかに高いでしょう。では、持ち家の人の延滞加算金を下げるとどうなるでしょうか。
ここからが韓国人の不思議な二重性なのですが、差し押さえの競売が1年先延べされる、あるいは住宅担保ローンなら返済が最大で3年繰り延べ出来る。これは持ち家の人にしか関係ないハナシですが、家計負債の人にしてみると「よしよし、よくやった」なんてことになっちゃうのです。
持ち家のひとの延滞金利が下がると、家計負債の人の方も「やれやれ下がったぞ、ひと安心だ」なんてことになっちゃうのです。「財閥は嫌いだ」&「サムソン製品最高」っていうのと同じ考えです。
そうやって国民が暴れださないように借金事情を上手くごまかしながらいつの間にか増えちゃった韓国の借金事情のおハナシでした。
鬼ころ親善大使