地震発生の深さ9キロから3~7キロに修正…
ニホン気象庁発表やアメリカ地質研究所の発表を見た上で、韓国地質資源研究院と共同で協議した結果を発表 移動式地震観測所も随時設置中
[NEWSミーナ]韓国気象庁は、この15日、慶尚北道浦項(ポハン)で発生した規模5.4の地震の発生深さは当初発表した9キロではなく3~7キロの間であることにした。
ついでに震央の位置も1.5㎞ほど南東側だったことにした。韓国気象庁の発表の撤回は毎度のことだ
気象庁は韓国地質資源研究院と共同で浦項地震と主要余震の発生位置、断層の動きと発生の深さなどについて協議分析した結果を発表した。
浦項地震の発生の深さは二つの方法で分析された。 一つは地震観測所別で観測された地震波の到達時間と理論的予想時間が一致している地点を探す方法だ。 この方法を使用した結果、6.9キロに出た。
しかし断層面して方法で分析した場合には、浦項地震の本震発生の深さを気象庁と韓国地質資源研究院は3~4キロ、日本NIEDは5キロ、米国USGSは11.5キロで結論を下した。
これに気象庁と韓国地質資源研究院は両者を総合し、浦項(ポハン)地震の本震が3~7キロの間で発生したものと決めることにした。 規模4.3の余震は6~7キロ、残りの余震は2~3キロで発生したと考えている。
(ソウル/みそっち)
地震の規模は被害状況から決めることが多いんですが、浦項の地震では特定の形式のワンルームアパートの被害が最初の発表よりも大きく、使用禁止命令まで出たアパートが複数にのぼったことなどから、当初発表の地震の規模を大きくせずに震源の深さを浅くすることで災害被害が大きかったことに対する訂正発表したものです。
韓国の地震計測能力はきわめてずさんで、全国に散在する各計測地点のうちリアルタイムでデータ送信できないものが半数以上あったり、地図上に存在する設置場所に測定機器が設置されていないなど、地震計測能力は初歩レベルであることがわかっています。
そのため最初から震央を断定しながら、不足する観測データを推察して震央を発表してみたり(観測データから震央を推察するのではない)、使えないデータを上書きして公式データにするなど地震関連の発表ではこれまでにも苦心してきました。
さらに周辺地中地質データが十分でないことなどから、暫定値を速報として発表し、その後、周辺国の発表を見ながら震度や震源の深さなどを訂正する発表方式でしのいできた経緯があります。
まぁ被害が後になってみると割と大きかったけど国民情緒的には震度をこれ以上上げるわけにはいかないので被害の大きかった地区のすぐ真下が震源地だったという発表に差し替えたってことです。(しかも浅いところだったことにしてみた)
韓国社会ではよくあるやり方ですね。
地震の規模を大きく訂正できないわけ?