昨年約60万人の税金滞納して銀行融資の不利益を受けた
払わないとどうなるの? 海外旅行や新規融資に不都合とかも
[はたらけミーナ]税金滞納をしては、銀行融資などで不利益を受ける人が年々増え、昨年60万人に迫ったことが分かった。
国税庁が4日、国会企画財政委員会所属のセヌリ党の沈在哲(シム・ジェチョル)議員に提出した国政監査資料によると、500万ウォン以上の国税滞納で金融界に通報された人員は2011年33万2807人から昨年55万8755人に急増した。
韓国には税金を払うやつと、払わないヤツと、受け取るやつの3種類がいる。
現行法上、納付期限を超えて500万ウォン以上1年間滞納したり、3回以上500万ウォン以上の滞納する場合、国税庁は、四半期ごとに銀行連合会に滞納事実を通知する。
銀行は銀行連合会に通報された税金滞納情報を信用格付け評価に活用、貸し出し審査などで不利益を与える。
このように金融圏で不利益を受け、遅ればせながら押された国税を出した規模も2011年の226億8300万ウォンから昨年295億4400万ウォンに増加した。
地方税未納で金融界に通報された人員が昨年2万6000人だったことを考慮すれば、年60万人近くも税金滞納のせいに不利益を受けたわけだ。
シム議員は"税金を適時に払わず、融資などで不利益を受けないように格別な注意しなければならない"と話した。
(翻訳:みそっち)
税金滞納で金融機関に通報されるってことは残高不足の不渡り状態ともいえる危ない状態なのですが、これ、気にしていない階層もあるんです。
韓国民のほとんどをしめる月収200万ウォン以下の一般家庭では日々の生活はカード払いで過ごし月末の支払い日になると残高がマイナスになるという『やりくり独身サラリーマン』のような生活をしていると考えられます。
この場合カードの信用等級は毎月の支払いに直結する大問題ですから税金などの支払いにも十分留意しているようです。
韓国でキチンとした企業に勤めているひとは人口のおよそ5%程度ですが、こちらも企業から給与を受け取っている場合税金は天引きされるので滞納というのもあまりなさそうです。(サラリーマンであれば所得の税金は天引きなので滞納も余りないらしい)
ちょっと気になるのはクルマの税金ですがニホンとよく似た韓国の自動車税は金額もニホンに似ているので500万ウォンも滞納することはほとんど無理です。新車・中古車を買う場合の税金も払わないと売ってもらえないので滞納ということはまずありません。酒タバコも税金が大きいですが払わないと売ってもらえないよね
残りの一般市民はサラリーマンではない非正規職やアルバイト労働者となっていて給与水準も驚く程ひくいので税金は自己申告となるにもかかわらず滞納額が500万ウォンになるまでの税金を請求される可能性はほとんどないでしょう。
さらに最下辺の社会脆弱層では税金とは日常の買い物のときの付加価値税(消費税みたいなもの)の税率が10%なのでそれ以外の税金について国や自治体から請求を受けることはほとんどありません。
このように税金の500万ウォン滞納というのは韓国の一般的な庶民にとってはほとんど無縁の存在だといえます。また税金500万ウォンという生活をしているということは韓国ではかなりの上流階層だと見ることもできるかもしれません。
カードの信用等級もお構いなし、海外旅行の制限も受ける500万ウォンの滞納者って一体どんな人たちなのでしょうか。 たとえばアパートの大家さんをやっているひとなんかでしょう、このへんは韓国の貧乏人にとっては羨望の的ですから普段から何かと風当たりが痛いこともありそうです。
さて、韓国人にとって税金とはどのような感覚のものなのでしょうか。じつはニホン統治時代までの朝鮮の税金は租庸調そのままでした。
※布や労役で納めたり田畑の広さに賦課される
とくにお役所の使役なんかだと手弁当で日当なしが当たり前でしたから、ニホンが朝鮮に口出しをし始めて最初にはじめた学校建築なんかで労働者が必要になったときに、”働きに出るものには銅貨3枚を与える”というのが信じてもらえず人が集まらなかったそうです。もちろん朝鮮時代というのは通貨がほとんど流通していない物物交換の社会だったので銅貨なんてものを見たことのある国民はほとんどいなかったりしました。
結局コメで払うことにした労役賃も朝鮮のひとはコメを食べたことがなかったのでこれまた労働力集めには役に立たなくて最終的にどうなったのかというと、働く人のそれぞれが望むものを手配する”朝鮮人労務者仲介屋”というのに頼ることになったようです。 直接雇用しようにも当時の朝鮮人には銅貨もコメでもその対価として働くという概念がなかったので統治初期には苦労したのですね。
その後、税金を銅貨で徴収するようになり貨幣制度が急速に普及したわけですが朝鮮の貨幣もそれほど普及することなくニホン政府発行のお金に変わってしまいました。
最近のアパート持ち大家さんというのは朝鮮時代の両班の身分にも似て人々から搾取するだけのひとだと比較されがちですが、そうした搾取されたという記憶が韓国人の間にも残っているわりには、韓国人のすべてがそうした身分の出身者という過去を偽るあたりがいかにも嘘つきばかりでできている韓国という国を表していると言えます。
朝鮮末期の東学党の乱といえばいわば農民が起こした民主化へのごたごただったことはよく知られています、そうなると旧体制側となるのがご存知のとおり両班ということになるのですが、ふしぎなことに韓国の歴史ではそこに登場する農民側指導者が全部両班出身者となっているのです。 自分らの地位をおびやかす農民一揆の首謀者が両班でも現代の韓国人はまったく気にしないのです
彼らはそれをちっとも不思議と思わない、そういうひとたちですから