ソウルの住宅環境④
考試院・サウナが、私の家…
ソウルの住居脆弱世帯7万突破
商店街で食べて寝ている自営業者も多くの…住宅の居住世帯は減って
こことか
[新ソウル生活]昨年、ソウルに居住する世帯のうち、住宅で暮らす世帯は減った半面、考試院・健康ランドなどで務めたり、野宿をしている世帯は全国平均以上に増えた。
このように住居環境が脆弱した世帯の中には家を放棄し、飲食店などの商店街で食べて寝る零細自営業者も多数含まれていることが分かった。
サード(高高度迎撃ミサイル)の影響もあってかニホンを訪れる韓国人観光客は増え続けている。 しかし福岡や大阪などの韓国人に好まれる観光都市でも韓国人旅行客があまり歓迎されていないのが現実だ。まず第一に彼らの金を使わない倹約旅行が嫌われる原因だ、二度三度とニホンに訪れるようになると宿泊の手口も狡猾となる。 すなわち市街地にある大型入浴施設(いわゆる健康ランド)などを利用してロッカーに荷物を預けたまま市内観光を繰り返す手口だ。大阪福岡などの都市部でも深夜の延長料金(1,100円~)を支払うだけで仮眠室が利用できる。 備え付けの館内着を着ずに数人が車座になり酒類などを持ち込み現地語を話している姿はある種の不気味さを感じさせるものだ。最近では仮眠室の利用などでのトラブル防止から特定の外国人観光客の入場を制限する施設も現れている。
10日、統計庁によると、昨年、住宅以外の居所のうち'その他'に該当するソウル居住世帯は7万2千140世帯で、前年度(6万9千870世帯)よりは、2千270世帯(3.2%)増えた。
統計庁は世帯の居所を住宅と住宅以外の住まいに分類している。
この住宅以外の住まいは再びオフィステル、ホテル・旅館などの宿泊施設、寄宿舎などの特殊社会施設、バラック・ビニールハウス、その他などに分けて集計されている。
このうち住宅以外の居所'その他'は商店街・考試院・健康ランドなどを転々としたり、野宿をしているなど非常に不安定な住居環境におかれている世帯を意味する。
昨年のソウルの住宅以外の居所'その他'世帯の増加率は全国平均(3.0%)を上回るものだ。 ※韓国では住宅以外の居所に住む人は継続的に増え続けている
昨年、ソウルに居住する全体一般世帯が前年より200あまりの世帯(0.01%)に小幅増えた点に照らしてみれば、住居脆弱世帯の増加幅は相対的に大きな方だ。
全体ソウル一般世帯数の増加にも住宅に居住する世帯は359万265世帯で357万5千219世帯で、0.4%減少した。
全体一般世帯のうち、住宅以外の居所'その他'世帯の割合が最も高い自治区は中区(4.4%)、衿川区(4.3%)、鍾路区(3.9%)などの順だった。住宅以外の居所'その他'世帯の前年対比の増減率は、自治区ごとに大きな異なりを見せた。
冠岳区は4千909世帯で7千379世帯で50.3%も増え、最も増加幅が大きく、城北区(49.4%)、江南区(41.3%)などが後を継いだ。
一方、銅雀区(-39.0%)、蘆原区(-35.3%)、広津区(-20.4%)などは大幅に減ったことが分かった。
住宅以外の居所のうちバラック・ビニールハウス居住世帯は1千976世帯に再開発などの影響で、前年(2千279世帯)より13.3%減少した。
バラック・ビニールハウスは、大部分の自治区で減ったが、松坡区は43世帯から186世帯と大幅に増えた。
ソウル冠岳区でチキン屋を営むキムさんには帰る自宅が無い、この3.6坪ほどのチキン店で寝泊りしている、夜明けとともに働き出して深夜人通りが絶える頃に店を閉める。それは店に寝泊りしている姿を知られたくないからだ。それでも午前中には揚げ油やチキンの配達業者がやってくるがなるべく疲れた様子は見せないようにするしかないのが現実だ。チキン店で寝泊りする前は店を閉めた後、ひと駅離れた半地下の住居に家族と住んでいたが家族が別れ別れになると帰るところを失いチキン店のコンクリートの床で寝るようになったのだ。
昨年ソウルの住居環境が劣悪になったのは、住宅価格・保証金の値上げの影響で住宅の居住比率が高い3∼4人世帯を中心にソウルを抜け出し、住宅以外の居住が多い1人世帯転入が増えた点と関連がある。
実際に昨年、住宅以外居所'その他'は15∼19歳(35.7%)、20∼24歳(16.7%)、60∼64歳(11.4%)など1人世帯が多い若者や老人人口を中心に大幅に増えた。
昨年の景気低迷で家を放棄したまま飲食店など営業場で食べて寝る零細自営業者が増えたことも、住宅以外の居所'その他'世帯数の増加に影響を及ぼした。
統計庁の関係者は"住宅以外の居所のうち'その他'統計を詳細に分類することはできないが、、多くの人が商店街などで住む自営業者に把握している"と話した。
(ソウル/みそっち)
ソウルでは、そこで寝泊りしてるような小規模な店がビックリするほどたくさんあります。
そういうのは大抵の場合、通りに面した1階部分でのり巻き屋とか粉モノ屋です
むしろ、路上で移動式の屋台を引いているおばちゃんなんかは、別に住むところがあったりして割と安定した暮らしぶりだったりしています。
それはなぜかというと、鐘路や明洞などでみかける路上の屋台はソウル市の許可を得た正式な路上営業許可を持っているのに対して、乱立するチキン店などは保健所に届け出るだけの脱サラ新米エスケープ組が主体となっているからです。 つまり行きついた先が借金だらけのチキン店という経営者と、路上の屋台で何十年もやっていて、じつは貸しビルいくつか持ってるし、みたいな違いがそこにあるわけです。
チキン店ではフランチャイズの本部に売り上げの美味しいところを持って行かれちゃう(フランチャイズに属さない個人が起業したチキン店には客が寄り付かない)わけですが、何十年もやってる路上屋台にもなると路上営業権(非合法だけどね)の売買や貸し借りなどで、そこでの売上げが無くてもイイ、そこから離れなければお金が入ってくるという仕組みが出来あがっているわけですね。
まあ、そんな両極端なハナシばかりではありませんが、観光客が歩く路上の屋台のおばちゃんっていうのは新規参入がまったく無いこともあって割と蓄えがあったりするようです。
この屋台の経営というのは古くは進駐軍の残飯(部隊チゲ)の提供などからはじまり、その場所で営業するという権利を堂々と得た人たちです。 これまでにもソウル市などが都市再生近代化の過程で強制撤去や移転を進めましたが、裁判所が営業権を認めたこともあって、ずっとそこで営業しているわけです。 店が屋台ですからお金のやり取りが現金ということもあって税金とは無縁の暮らしを続けているわけです。
※実際にソウルの屋台のおばちゃんがロレックスのコンビ(無垢じゃないけど)をしてたりすることがあります