'韓国の国民靴' 三線（サムスン）スリッパ

 

 

 

 

 

［ソウルミーナ］三本線スリッパは国民スリッパになって久しい。 中・高校の前の文房具店でも、オフィスビルやコンビニでも、葬儀場の売店でも買うことができる。 ソウル新林洞(シンリムドン)考試村と試験期間の大学街では三本線スリッパを履いた青年を3秒に、少なくとも1人は見ることができる。 司法試験試験場にも受験生たちはトレーニングパンツに三本線スリッパ、ひたすら試験だけに集中するためのファッションで出た。

 

足に汗が次期容易な夏季が'三本線スリッパシーズン'だが、日がとても暑ければ寿命を全うする三本線スリッパが続出する。

高校生のＣ(18)君は、数日前、授業時間を勘違いしたため、体育時間に室内履きである三本線スリッパを履いてサッカーをした。

熱した運動場でしばらく走り回ったが、スリッパが足から'離脱'した。 接着剤が猛暑に溶けたため、ストラップが落ちていった。

Ｃ君は"友達が紙ボックスで三本線ストラップをのせた上履きを作ってくれた"、自分のソーシャルネットワークサービス(SNS)ページに写真を掲載した。►

 

 

白い上履きの代わりに履いて反抗児の象徴
'三線らしくない'可愛いデザイン=三線スリッパの最大の消費者は中・高校生だ。 2000年代半ばまでは白い室内靴を履くようにしていた学校がほとんどであり、三本線スリッパは反抗期のある青少年の象徴とされた。 しかし最近では、三本線スリッパを上履きで履く学校が多い。 10代向けに合わせてピンク・空・薄紫など色も多様化した。 縞模様の上に人気キャラクターを描き入れる'ファッション感覚'を発揮したりもする。
 

 

 

実は85%がメイド・イン・チャイナ
しかし、三線スリッパも'メイド・イン・チャイナ'の空襲を避けることはできなかった。 2001年から慶尚南道と釜山(プサン)で工場を運営しており、三本線スリッパを作ってきたA氏は"国内に流通される三線スリッパのうち15%程度だけ韓国産だ"と話した。 一時は国産三本線スリッパがウズベキスタンや東南アジアなどに輸出されたりもした。 しかし、最近は安価の中国産スリッパに押され、閉鎖に追い込まれた工場が多いとした。
 
A氏は　"まともに原料を使い切った最高級のスリッパでも納品単価はやっと1300ウォンだ"、"中国産安価製品は生産費を節約するため、原材料は30%だけが当てられ、残りは再生ゴムを交ぜる。 そんな製品は靴の底が磨り減る前に底がすっかり消えている"と説明した。 彼によると、国内メーカーの中にも糸の切れたのを一足に100～150ウォンで購入してリサイクルするところがある。
 

三線スリッパは、いわゆる'偽物'だ。 1972年に出たアディダススリッパ'アディルレッ'が三本線スリッパの元祖だ。 2000年代初め、アディダスのオリジナルスリッパが、青少年たちの間で人気を得たが、当時の価格が2万5000ウォンだった。 学生たちは高価のブランド品の代わりに文房具屋から8分の1の価格の模造品を買って履きはじめたのだ。
 

 

 

最大の消費者は中・高校生　"周りの人と同調の心理のために流行"
学生時代にこれを好んで履いていた世代が成長し、三線スリッパの領域も広がった。 会社員のチョン某(31)氏は"15年間このスリッパを引き続き購入して履いている。 事務室の机の下にいつも三線スリッパを置く"と話した。
 
李ジュンヨン祥明(サンミョン)大学消費者住居学科教授は　"国民スリッパになったのは同調の心理のためのものと解釈可能である。 わが国の人たち、特に若い友人たちは周囲の人と同じく行動しているという安堵感を得ようとする同調心理が強い。 流行に敏感なのも同じ理由で説明される"と話した。

※韓国型の同調心理ではノースフェイスのダウンジャケットが好まれたりする
 
オリジナルは偽物と違う道を選んだ。 アディルレッは足元と床にクッションを入れて偽物と差別化した。 靴底・ストラップ・ストライプの色を自由に組み合わせてイニシャルもとることができる1万5000ウォンの'カスタマイズ'製品まで出た。

 
◆アディダス側　"類似の商標使用は法的措置"

アディダスは他の会社が三本線縞模様を使用することに敏感な反応を見せてきた。 この2月、プーマがサッカーシューズに斜め縞模様を使用したのが商標権侵害だとし、米国連邦裁判所に訴訟を起こした。 同月テスラのモデル3のロゴに入れた三三(三)自家アディダスの商標と類似していると述べ、米国特許商標庁に商標使用禁止要請書を出したりもした。 テスラはサムソンのロゴをなくし、代わりに数字'3'を入れた。
 
韓国では2009年アディダスの三本線が商標に登録された。 単純な縞のあるだけだが、数十年間三本線が入った製品を販売しながら、多くの消費者がわき線に与える3つ見ただけである会社の商標なのか見分けられるようになったために商標として認められたのだ。

2011年には三線縞模様が含まれたスポーツ衣類を作って販売したインターネットショッピングモールを相手に商標権侵害禁止訴訟を提起して勝った。 裁判部は"国内でも広く知られた商標とアディダスと出処に関する混同を起こす"、三本線縞模様が含まれたスポーツ衣類を製造又は販売してはならず、保管中の衣類も廃棄すべきだと決定した。
 
市中で販売される三線スリッパをよく見れば白い線上に陽刻で'KOREA'と刻まれたものがある。 太い白線の上に見えそうで見えなさそうな細い実線を入れた'ユクソンスリッパ'もある。 商標権紛争を念頭に置いたデザインの変形と推定される。
 
アディダス側は"(スリッパを含めて)すべての履き物について三本線の商標を登録しておいた。 三線模様の商標は当社の主要ブランドなので、これを保護することに力を入れている。 類似した商標使用には法的措置を取る"と原論的立場を明らかにした。 しかし、全国に広がっている三線スリッパについてアディダスが訴訟を提起したことはない。
 

 

（ソウル/みそっち）

 

　

あのセヲル号の時の珍島体育館の床にならんだサンダルでご記憶の方もいるかな？

 

 

　

珍島体育館では集められた支援物資のうち、敷物や毛布などは一部を残して住居不安者などに配られたそうですが、ズラリと並んだ三本線サンダルは体育館からの退去とともに徐々に姿を消してゆき体育館居住者が自宅に持ち帰ったものだと推定されています。

 

 

さて、この三本線サンダルですが、ニホンでも〝東京靴流通センター〟などで見かけることができるそうです。　お値段はちょっと高めの498円とかだそうですよ。（税抜き）

 

 

雑なボード、３本線のサンダルは韓国の高校生のうわばきですよ

 

 

サイズはメーカーによって何種類かあるらしいですが、だいたい４種類みたいですよ

 

もちろん韓国のことですから厚底サンダルが当たり前で一般市販品でも底厚4ｃｍというのがあるようです。