フードトラック(移動販売車)が次々に廃業している
規制緩和ですったもんだの挙句に違法露天商のほうに分があるなんて
せっかくのキッチン付き改造車も中古車市場では買い手が付かず困りものに
[ソウルミーナ]代表的な規制改革の事例で挙げられたフードトラック事業が空転しています。許可を受けたフードトラック10台のうち7台が事実上の営業を放棄した状態です。
規制改革の象徴として知られている全国初のフードトラックがつぎつぎと耐え切れず廃業している。営業許可地域を厳しく制限するなど、まだ規制が多かったせいで、法を遵守し、営業をしたあとは、収支を合わせることが難しいからである。
政府が青年雇用創出などのために、2014年7月フードトラックを可能にしたが、青年たちがそっぽを向ける理由だ。
不法の露天商らは人の波が集まる場所を転々としながら自由に商売をしているが、合法的フードトラックは食品衛生法上の営業可能地域は観光地、スポーツ施設、都市公園、河川敷、学校、高速国道眠気避難所などで限定されている。かといって可能地域を自由に行き来しながら、営業することができるものではない。
フードトラックで餅などを売っているバクジュンソさん。
1年間定められた営業区域はもちろん、各種イベント会場まで熱心に探して通ったが、一ヶ月の売上高は400万ウォン程度。ガス代と材料費、イベント参加費を除けば、残るお金は150万ウォンに過ぎません。
許可の場所が公園や河川など人影が少ない所な上に屋台と競争までする必要があるためです。
インタビューバクジュンソ(フードトラックオーナー):「冬には流動人口が多い日がないんですよ。実際には、いくつかのある程度の収益でようやく一日一日を持ちこたえ購入することができているのに...。」
2年前の膨らんだ夢を抱いてフードトラック創業を選んだキム某さんも3ヶ月前に商売を完全に折り畳みました。材料費にもならない日が多かったからです。
中古車店さえも売ろうと並べたフードトラックでいっぱいです。
しかし、1年前の価格よりも30%以上下落したのに売り物がそのままです。
録音キム・ジョンテ(中古車業者の代表):「最近はあまりにもない売れないから継続販売をしないでいます。買い取りもしなくて...。」
全国フードトラック1000台のうち、現在運営中のものは290台。
10台のうち7台が事実上営業を放棄したものと推定されます。
(翻訳/みそっち)
ソウルでよく見かける歩道にならんでいる飲食物を並べているお店。韓国人ガイドは口をとがらせて「買ってはいけません」「ダメですよ」「おなか壊しますから」なんて言っています。
ところが ”ソウルガイド” みたいな本によっては、売っているモノにもよりますが、あの ”三角コーナー” や ”生ゴミ収集” のような目に沁みる異臭が ”魅力” だと言い張るひとまでいるのにはビックリです。お金出してあげるからあなたが食べてみなさいって言ってみたいのも我慢して通り過ぎるしかないのは少し残念ですけどね。
そうした路上店舗というのは道路使用許可という警察の管轄になっています。道路の使用許可なんですよ。食べ物を売るなんてひとことも考えてないんですね。なぜなら飲食店は保健所が営業許可を出すからですよ。そういうところでポンポイタタになっても自己責任っていうのが韓国では徹底してますからね。
さて韓国のフードトラックですが、規制緩和ってことで ”自走できる移動販売” なんですよ。新しい業態ですから許認可はお役所がやっています。保健所は最初の届け出だけ、あとは道路交通法の範囲内でどうぞってことだったのです。だからといって渋滞している高速道路の路肩で営業してイイわけじゃないんです(アタリマエジャン)。
つまりクルマが違法でなく駐められるところじゃないとダメですよね。すると公園の噴水のこっち側には違法屋台が並んでいて、人気のない公園の駐車場で営業するしかないのです。
それでも規制緩和っていうと聞こえがイイですからたくさんの創業者が騙されてトラックを改造して無一文になったということなんです。 まぁ改造業者は儲かったかもしれませんけどね。