特殊部隊侵入用小型潜水艦、鎮海で整備中に謎の爆沈
情報司令部特殊諜報活動の潜水艇'鳩'爆発事故で1人死亡、1人行方不明、2人負傷
40年モノという潜水艦がなぜ今ごろ？？
国防部は16日"慶尚南道鎮海の海軍修理廠で、今日午前8時30分ごろ、いつもの潜水艇の修理作業中に爆発事故が発生し、1人が死亡し、1人は行方不明、2人がけがをした"と明らかにした。
情報当局関係者は"爆発した潜水艇は、別名'鳩'と呼ばれるコスモス級特殊作戦用潜水艇で情報司令部が運用中"と明らかにした。
コスモス級特殊作戦用潜水艇は10人前後の特殊要員が搭乗して敵陣の偵察や機雷封鎖などの特殊任務を遂行することができる。 必要な場合、大型艦艇も爆破できる武装が可能である。
コスモス級の基準排水量は約70トン級ほど潜航深度は150mだ。 水中速度は7ノットで機雷敷設や特殊部隊上陸作戦用任務を遂行する。
事故が起きた潜水艇は1988年イタリアコスモス社SX756/MG110 7隻をコリアタコマでライセンス生産したものとして知られた。
コスモス級潜水艇である'鳩'は爆弾の操作、水中運搬、爆破などはもとより、無帰還演習、有事の地域の侵入訓練、脱出訓練などを履修した特殊要員を作戦地域にまで移動させる任務を遂行する。
コスモス級潜水艇を運用する'鳩編隊'は、国軍情報司令部第912部隊の所属だと伝えられた。
コスモス級潜水艇が'鳩'と呼ばれる理由は母船で浸透要員たちを乗せて作戦地域まで彼らを搬送する役割をすることによるものだ。
国防部関係者は"負傷者2人のうち1人は重体"と"死亡者が増えることもある"と説明した。 行方不明者は、爆発事故による衝撃で海に放り出された。
この潜水艇は鎮海軍港に係留中で、修理作業を控えて機器作動検査をして爆発事故が起きたことが分かった。 死傷者と行方不明者は全員将校や副士官など、幹部たちだ。
事故が起きた潜水艇を運用する部隊は、鎮海軍港から事故現場の収拾とともに事故の原因を調査中であり、行方不明者捜索作業を行っている。
軍関係者は"事故は多様な装備を試す中で発生したものと聞いている"、"負傷者の意識が回復し次第、証言を聴取するなどの事故原因を本格的に調査する計画"と話した。
（翻訳：みそっち）
コスモス級ですね、水中ハッチがあって潜水特殊要員が敵地の潜入なんかに使うような小型の潜水艇です。そして運用しているのは国軍情報司令部だそうですから管轄は陸軍ということになります。
まぁ敵地に潜入する特殊部隊っていうのは大抵陸軍ですから船の運用に不慣れな陸軍が”欲しい”といって韓国でライセンス生産したものですよ。
大きさとしては110年前の佐久間艇長のアレと同じくらいの大きさと知られています
▲横に開いているところが水中出入り口、普段は水面下にある
海軍の潜水艇じゃないので韓国海軍の装備解説のところには出てきません。また陸軍のところには戦車などが紹介されているのでそっちを探しても見つかりません。とは言っても海のものなので海軍の軍港のある鎮海に置いてあったのですね。
大きさから言えば全長25ｍほどで1974年に導入されたとありますからとてつもなく太古品ですよ。
船は船底に貝殻がくっつくのでそれを落とすためにドック入りしますよね。潜水艦は船体が水没しているのでその作業を頻繁に行なう必要があるのです。そういう定期点検中だったのでしょうか。コスモス級の推進機関はディーゼルエレクトリックとあります。燃料は軽油ですからあんまり爆発しないでしょう。そうなると蓄電池から出てくる水素ガスが原因と見ていいでしょうね。なにしろ小型ですから海上で充電しながら進むなんてことはやりません。フル充電の状態にしてから訓練に出かけるのだと思います。そしていつものようにブースターケーブル(あの赤と黒の)で充電をして、ちょっとした火花がきっかけでドカンってことでしょう。
爆発の時間は朝の８時半ですって、微妙な時間ですよ。そして軍人は船の整備はやりませんから死んだのは民間人かもしれません。 続報はきっと無いでしょうね