大統領府の食器にまつわる話を聞いてみますか。
清州市韓国工芸館、31日まで器テーマの所蔵品常設展開催
パク・チョンヒ~金大中などの歴代大統領の使用食器陶磁88点展示
[くらしのミーナ]青瓦台の収蔵庫の中に眠っていた歴代大統領たちの食器セットが、世間の外に出てくる。
清州市韓国工芸館は31日まで、工芸館1展示室で食器をテーマにした'所蔵品常設展'二回目の展示を開く。
今回の展示に披露する歴代大統領(朴正煕、全斗煥(チョン・ドゥファン)、盧泰愚(ノ・テウ)、金泳三、金大中(キム・デジュン)たちの食器陶磁88点は彼らの美的な好みと象徴性をそのまま見せてくれる。
▲食盆を普及させた朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領が使用した食器セット。
大統領府食器の歴史は、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領時代の陸英修(ユク・ヨンス)女史から始まった。
大統領府の食卓に日本製の食器が上がるのを残念に思った陸女史は1973年に韓国陶磁器会長、金東洙(キム・ドンス)に陶磁器の製作を依頼した。
この時誕生した最初の国産大統領府の食器には陸女史の素朴な趣向がそのまま盛り込まれている。 トレー(食盆)を連想させる四角型食器やエンドウ豆の形のおかず入れは質素だった食事の姿を連想させる。 エンドウ豆の形のおかず入れは、陸女史の死去後に一人で食事をしている父親の姿を不憫に思った上の娘の朴槿恵大統領のアイデアで製作された。
▲戒厳軍司令官から大統領になった全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領が使用した食器セット。
全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領が就任し、大統領府の食器スタイルは華やかなデザインに変わった。
李スンジャ夫人は鮮やかなピンクのツツジ写真を韓国陶磁器に送って食器の製作を依頼した。 新しい奥さんを迎えた大統領府の食卓には第五共和国時代の間、薄紫色とピンク色の色とりどりの花模様の食器の用が満開した。
▲有罪が確定した盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が使用した食器セット。
盧泰愚(ノ・テウ)大統領時代の食器はシンプルなデザインの中に、洗練美を盛り込んだ。歴代大統領夫人の器に最も関心を注いできた金玉淑夫人は、陶磁器製作のために直接大統領府にデザイナーを呼び寄せて、気に入った模様が出るまで何度も見本を検討した後、厳しくデザインを選択したという。
金夫人は青い鳳凰を入れた単純なデザインを通じて、普通の人の性向を強調し、十長生の模様の襟章が入った食器の制作も依頼した。 十長生襟章デザインは現在まで大統領府を象徴する食器で認識されている。 盧泰愚(ノ・テウ)大統領が使用したコーヒーカップの持ち手穴はひときわ大きい。 大統領の太い指の関節を考慮して製作したためだ。
▲金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)前大統領が使用した食器セット。
金泳三(キム・ヨンサム)大統領の就任と共に新たな大統領府の女主人になった孫命順夫人は、新しい記録を残した。 初めて前任者と同じデザインの器を使ったのだ。
以後、金大中(キム・デジュン)大統領時代の李姫鎬(イ・ヒホ)女史も以前のデザインをそのまま使用、金玉淑夫人が注文した貴族風の食器は10年以上の長寿を享受するようになった。 大統領府で最も長く使用されたこの食器は緑枠と金色の十長生柄で高級な感じを極大化したのが特徴だ。
歴代大統領たちの食器セットを一目で見ることができる今回の所蔵品常設展は午前9時から午後6時まで観覧可能であり、入場料は無料だ(043-268-0255)。
(翻訳:みそっち)
そうですねぇ 大統領ともなると、庶民とは食べ物が違うんでしょう、真鍮やステンレスの食器は見当たりませんよ。
大統領府の食器にキムチが乗ったりビビンバをまじぇまじぇするシーンを想像してみてください。 ムリでしょ?
▲庶民の食卓の食器とは共通点が無いよね
今でこそ韓国人は”まじぇまじぇ”する人たちだと知られていますが、まじぇまじぇの歴史はそれほど古いものではありません。1960~70年代ころの食料事情に格差が生まれたころに広がってきた庶民の不平不満をゴマかすために作り出された比較的新しい文化なのです。
まじぇマジェを強制されたのは庶民階級でしたが、当時から権力層や指導層にはまじぇまじぇする文化というものを忌み嫌う風潮さえありました。
むしろ、庶民にビビンバやジャージャー麺を強制することで、社会的地位が食物連鎖的に上位に位置することを自己確認するという狡猾さすら見ることができます。
なんとキタ朝鮮で韓国式ビビンバのような食べ物が登場したのは1980年代になってからというから驚きです、韓国式にまじぇまじぇする食べ方はキタ朝鮮にはそれまで無かった文化なのです。※南韓式ビビンバというメニューがある
まず、まじぇまじぇ世代である、パククネ大統領は、”ビビンバ”は好きじゃない、という発言をしていますし、国会議長だったひとも”ジャージャー麺などは食べたことがない”と言っていました。多くの財閥の二世三世らも現在の韓国食というものには懐疑的のようで、大韓航空ではヨーロッパ路線の国際便に”キムチ”を提供するかどうかという議論になった時に、ファーストクラス、ビジネスクラスには提供しないことに決めたというのはよく知られた事実ですし、アシアナ航空では無臭性のキムチすら開発させています。(不評だったからすぐに無くなったけどね)
▲ひとの口にキムチを押し込むという行為は”食べ物を与える”という
自己優位性を示す行動だと分析されている
それでも国民に食べているところ見せなければならない場合には、いつまでも混ぜ続けることで時を稼ぐという方法がとられます。つまり”庶民性”を見せるツールとしてはビビンバ、キムチなどが便利ですが、彼らは本当は庶民の食べ物など食べたくないという気持ちがあるので、にこやかに”ビビンバをかき混ぜる”というポーズをカメラの前で見せることをずぅ~っとやっているというこれ、李明博大統領夫人が見せていたことは記憶に新しいところでしょう。
▲混ぜる、振るという食べ方は韓国国内でもちょっと抵抗があったり
▲子供たちには弁当を振ることを強要してみたりしている