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月軌道船ネタ さらに1年遅延確定

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2018→2020→?..迷走する韓国の月軌道船計画
発射がさらに1年延期の韓国航宇研には労組があるんだぜ


●月軌道船はアメリカのファルコン9で2020年に打ち上げられる計画だった

◇先月訪れた大田(テジョン)所在の韓国航空宇宙研究院衛星試験棟。 当初2020年末に発射することにしていた韓国型月軌道船(KPLO)の開発が行なわれている所だ。

KPLOを見るためには、宇宙服のように一体形になった研究服に着替えた後、30秒間、エア・シャワーをしなければならない。 宇宙空間で動く衛星は超精密部品が入るだけに,外部からほこりが流入すれば,深刻な故障が発生しかねないからだ。 

衛星試験棟の中に入ると、航宇研研究員7人が高さ2.5m、横・縦それぞれ1.9m、1.7mのKPLO構造試験モデル設計作業をしていた。 構造試験モデルとは、実際の設計を完了する前にKPLOと同様の形態で作られたモデルをいう。 
救助試験モデルまで終えた状況で,活気に満ちているはずの研究棟の現場の雰囲気は,意外に沈んでいた。 2020年末に予定されていたKPLOの発射が事実上1年ほど遅れたためだ。

◇先月記者が訪れたソウル洪陵(トンデムング・ホンルン)の韓国科学技術研究院(KIST)ロボット研究団の実験室にはアルミニウム材質で作られた横50センチ、縦70センチ、高さ25センチの大きさである輝く月探査 'ローバー' が床に置かれていた。 2015年試作品として開発されたものは月のような表面で自由自在に動くテストまで終えた。

重力が地球に比べ6分に1に過ぎない月環境を模写した空間で車輪の6つが忙しく動いて、実戦準備を盛んに進めなければならない時なのにローバー社は目の敵のように実験室の片隅に放置されていた。 科学技術情報通信部が月探査の予算に今年440億ウォンを割り当てたものの、KPLO事業が漂流し、研究費の支給が保留されたためだ。

当初,来年末,月の軌道に乗せる予定だったKLPOの開発が期限なしに延期され、月の探査プロジェクトが座礁しかねないという懸念が増幅している。


●設計をめぐって研究陣葛藤が深まる

2016年に開発を開始したKPLOは、太陽電池板2個、科学実験をできる搭載体4個を積んだ重量550キロの衛星だった。 もともとすべての開発を終え,昨年末に打ち上げなければならなかった。 ところで設計の過程で4個だった搭載体が6個に増え、目標の重量も550キロを超過して662キロへと拡大した。 その後,航宇研内部でKPLO設計をめぐる論争が深まり始めた。 当初KPLOは重さ550キロに燃料260ℓを載せて打ち上げられる予定だったが、重さが662キロに増え、当初1年にした任務寿命が3~9ヵ月になりかねないという憂慮が提起された。 

この時から、航宇研内部で662キロと発射しても1年任務が可能という主張と不可能だという主張が対立し始め、実際に軌道船設計を決定するKPLOの詳細設計検討(CDR)完了目標だった昨年9月までも結論を下せなかった。 

討論に終わるものと期待したが、むしろ研究員間の不和に発展し、航宇研の労組は6月10日 "1年以上、月探査事業問題を放置した院長と衛星本部長、事業団長ら関係者全員を更迭しなさい" という声明書を発表するに至った。

この過程でKPLOに搭載体を搭載することにした米航空宇宙局(NASA)は航宇研に"CDRが正常に行われることを望む"という督促電子メールを送ったことが確認された。 もし,NASAが任務から外されれば,韓国としてはNASAと協業研究できる良い機会を逃すことになる。


●専門性など政策の乱脈ぶりを露出 

科技情報通信部の仲裁失敗もKPLOの発射遅延に一助した。 科技情通部は2017年8月KPLOの発射の目標時期を2018年12月から2020年12月に2年遅らせながら、"今後追加的なスケジュールの遅延が発生しないように外部の専門家を通じた常時的な点検機能を強化するため、進行管理会議体を新設する"と発表している。 しかし,研究員間の対立でCDRが遅れている状況で,このようなシステムはまったく作動しなかった。 キム·ヨンウン科技情報通信部宇宙開発課長は "(現在)できる言葉は研究者を信じて待つことだけ" と話した。 すぐにでも政府にできるものはないという考えだ。
月探査事業を主管する科技情報通信部担当公務員の政策専門性も問題だという指摘だ。 関連業務を担当した科技情通部の課長級公務員は2013年3月から今まで平均9カ月ごとに一度ずつ変わった。 昨年初めには担当課が変わることもあった。 このような状況を受け、宇宙開発R&Dを率いる韓国航空宇宙研究院(航宇研)と科学技術情報通信部(科技部)間の不信も拡散している。 航宇研では"担当者の専門性が落ちる"、"政権によって計画が変わるのに,どうして一貫性のあるR&D事業を推進できるのか"と不満を表している。 一方,科技情報通信部は"航宇研が科技情報通信部の公務員を宇宙開発専門家ではないという理由で無視している"と不満を漏らしている。


9ヵ月ごとに公務員変わって

"宇宙庁" の設立においても,科技情報通信部と航宇研との間で争いが続いている。 これまで国内宇宙開発研究を主導してきた航宇研が主軸になって宇宙庁を設立すべきだという主張に対し,科技情報通信部は省庁の力が弱い宇宙庁よりは"宇宙政策局" のような実務局の形で担当部署の規模を拡大する案を考慮している。 
航宇研を中心とした宇宙庁の設立について科技情報通信部の関係者は "航宇研で研究をしないで政策を行い、政治しようとする人がいるのではと疑われる" と指摘した。 

これに対し,航宇研関係者は"航宇研で政策を研究する人は少数であり,その人たちが全員公務員がしようとしていることだと外部から誤解されているようだ"とし "最も理想的なのは専担行政組織と航宇研が緊密に協業することだ" と述べた。


航宇研でも、月探査の事業を受け持った組織が2012年以降4回も所属の本部や名前が変更されており、今回のKPLOの遅延によって、もう一度組織改編が行われる見通しだ。 7年間に、5回も組織が変わったわけだ。

このように,航宇研の研究員同士の対立によるKPLO開発の遅れや航宇研のリーダーシップの不在,科技情報通信部の調整失敗などKPLOの打ち上げ延期は韓国宇宙開発のR&Dが持っている問題を総体的に示していると科学技術界は指摘する。

航宇研のシン·ミョンホ責任研究員(労組委員長)は "KPLO発射遅延は技術的な問題というよりも責任が負いたくない航宇研内部問題" とし "宇宙開発が政治的宣伝性を持っていることは事実だが研究員が政府の顔色をうかがう必要はない" と指摘した。 続いて "失敗した時の負担のためか誰も責任を負わなかったため打ち上げ時間が遅れた" とし" 宇宙開発が持っている構造的問題解決とともに航宇研側の反省が必要だ" と指摘した。


(ソウル/みそっち)



2013年のこと、朴槿恵(パク・クンヘ)政府は2017年までに月軌道船を打ち上げ、2020年に月着陸船を送ると宣言した。 ちょうどはやぶさ2の帰還する週にあわせて計画を実施するということだったが、韓国の遅れた計画は月軌道船打ち上げが2020年末のはやぶさ2の帰還する週に延期されました。
もちろん韓国のロケットはまだ実用段階じゃありませんからアメリカの企業にお金を払って打ち上げてもらいます。

それがムン政権になって予算が減ったりしてどうやら延期されたということですよ。

それとは別に韓国型発射体で月着陸船を着陸させる計画もあります。その際に月軌道船が中継する役割をするので2つの計画は同時進行しているのですね。


付録



国産科学ロケット ウリセ2号の発射シーン


イメージ 1

長さ2.2m、直径0.2m、重さ20㎏規模のウリセ-2号は、コア部品を国内技術で作られた科学ロケットである。


イメージ 2


科学ロケットは、超小型衛星を低軌道に進入させることができる発射体開発の前段階として活用することができる。



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