鎮海港で軍艦 停泊用ロープ突然切れて1人が死亡、4人が負傷
李舜臣級6番艦の帰国 清海部隊入港歓迎式典会場、一転して
[国防ミーナ]24日午前10時15分頃、慶尚南道昌原市鎮海区鎮海郡港で開かれた海軍清海部隊「チェ・ヨン(崔瑩)艦 DDH-981」入港歓迎式で、船の前部にある船が停泊するときに埠頭と接続するロープが切れる事故が発生した。この事故で、現在までに1人が死亡、4人が負傷したことが確認された。
負傷者は、会場周辺で待機していた救急車で軍病院と民間病院に運ばれた。
切れたロープが顔面を直撃して顔をひどく負傷したA(22)兵長は、現場で軍医に心肺蘇生法などを受けた後、なぜか民間病院に運ばれ治療を受けたが死亡した。A兵長は転役1ヵ月を控えて惨事に遭ったという。
負傷者は20代の上等兵ら3人と30代の中士1人などだ。これらは腕などの身体の一部を負傷したが、幸いなことに命には支障がないことが海軍は確認した。負傷者のうち、上等兵の一人は同日午後、退院し部隊に復帰した。彼らはすべて、清海部隊のチェ・ヨン艦に乗り組みしている。
海軍関係者は「係船索 が突然炸裂し、”ポン” の音と一緒に兵士を打って事故が起きたと推定される」とし「正確な経緯は、軍の捜査機関で確認している」と述べた。
事故当時、埠頭ではチェ・ヨン艦の将兵家族、知人、部隊関係者など800人余りが参加した中で清海部隊28陣入港歓迎行事が行われていた。
事故は会場から200 mほど離れたところで発生して会場にいた家族、知人は、最初の数分間の事故を認知していなかった。
▲事故を聞いて泣き崩れるエキストラの人
一部のイベントの参加者は、患者搬送など軍の対応が遅れたと不満を吐露した。
清海部隊28陣の崔瑩(チェ・ヨン艦、4000トン)は、昨年11月に出航し、193日の派兵期間にソマリアのアデン湾海域とインド洋で韓国船籍の船舶596隻の安全航海を支援し、鎮海軍港に復帰したばかりだ。
(ソウル/みそっち)
さて、李舜臣級駆逐艦の6番艦なんて名前なんか聞いたことも無いんですが、韓国海軍ではおなじみの”部品取り” 用として第2艦隊に配属されていますね。
いわゆる ”共食い整備” と言うんですが、清海部隊はソマリアの海賊対策で4ヵ月ごとに交代することになっていて、海賊相手に使い道のないミサイルや防御兵器を他の艦に積み替えてから出発します。まあミサイルだって降ろして点検するからだそうです。
んで、今日のニュースは、あの波止場でマドロスが片足をかけているアレに引っ掛けるロープが切れたんです。
その一方では清海派遣部隊の帰国式典で大勢が見ていたわけですよ。
ロープは手で投げるような細くて軽いのを先に投げてそれに太いのを結び付けて引っ張るわけです。まぁ5000tとかの船を固定するものですから ”切れちゃいけない” んだけど、イザって時には斧で切れるというしろものです。
▲ロープを引っ掛けるマドロスのアレとポーズ
もちろん韓国にはこうしたロープの国産メーカーが一つもありませんからすべての船の係留ロープは一つ残らず輸入品です。
これはもしかすると、ニホン製のロープが切れたのが原因だっ、なんてことになるかもしれません。(タブン made in china)
そういえば、韓国じゃ軍艦の錨を下げる鎖も輸入品でしたね。
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大型船の錨をぶら下げる鎖は輸入品
いかりをぶら下げるクサリを作る韓国で唯一の企業として知られる有名企業
あの韓国最大の斜張橋のワイヤーを作ろうとして輸入品を使うしかなかった事情
[朝からミーナ]韓国人が誇りとしている韓国最大の大型戦闘艦といえば ”強襲揚陸艦” に分類されがち独島艦(LPH-6111)と2番艦の何とかだ。(タブンナ)
これらの船が完成する上で欠かせないのが錨(アンカー)であり、鎖(チェーン)である。(ほかにもいろいろある。) ※横から岸壁に垂れ下がっているのがロープ
このアンカーとチェーンをハングルでGoogle画像検索すると上がってきたのがこれらの画像だ。
筆頭にはAlibabaとあるからもちろん中国製品の通販であり、2番目にあるのは蔚山に工場のある大光企業(株)、以下中国製品ばかりが出てくる。
この大光企業(株)は慶州にも工場を持ち巨済や昌原に出張所を持つワイヤーやチェーンの専業メーカーだと知られている。 ※中国にも支社があるようです。
大光企業(株)のHPから借りてきた写真。なるほど自社製のチェーンを作っているのかと錯覚させる写真だが、
ありゃ、中国製の写真パクっただけかいっ ってことで大光企業(株)って
企業名 大光企業(株) 代表者名 巻誠実
業種 その他の製造業
事業内容 ワイヤーロープと鎖、荷役製品
企業形態 株式会社、輸出入企業
社員数 50人(2010年基準)
企業形態株式会社、輸出入企業 ああ買ってくる式のビジネスなんですね。
(ソウル/みそっち)
というわけで、船の錨をぶら下げる鎖なんですが、韓国では取り扱い企業はありますが、そこでは生産していません。中国から買ってくる式ですね。
ところで中国産の大型鎖が市場で取引きされるようになったのは今世紀になってからでした。ちょうど中国の造船業が台頭してきた当時では中国でも輸入していたわけです。それよりちょっとだけ前に造船業が活況だった韓国では、そういう産業はまったく見向きもされずに買ってくる式で組み立ててきたわけです。
ってことで、2005年の進水式だった冒頭の独島艦ですが、あれの錨の鎖はニホン製だという噂です。
そこにも飲みかけの鬼ころが