全方位敵対外交 北朝鮮は開城連絡事務所から撤退
午前9時15分連絡代表通じて '上部指示で撤収' を通報に韓国統一部は ”遺憾”
190日ぶりに閉じた南北接触窓口に青NSC開催、政府 "早急に復帰してほしい"
[ソウルミーナ]北朝鮮は22日午前、開城の南北共同連絡事務所で一方的に撤退を通知し、南北間接触の窓口が190日ぶりに閉まることになった。
大統領府はすぐさまこの日午後、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開催して対策を協議し、統一部は遺憾を表明しながら "北朝鮮側が速やかに復帰し連絡事務所が正常運営されることを望む" と立場を明らかにした。
チョン·ヘソン統一部次官はこの日午後、緊急ブリーフィングを通じ、"北朝鮮側が今日午前、南北共同連絡事務所南北連絡代表間の接触を通じ、"北朝鮮側の連絡事務所は上部の指示に従って撤収する" という立場を韓国側に通知し共同連絡事務所から撤収した" と明らかにした。
※昨年9月に設置された南北共同連絡事務所はキタ朝鮮の開城(ケソン)市内にある
北朝鮮側は "韓国側事務所の残留するのは関係ない" とし "実務的問題は今後通知する" と述べた。
チョン次官によると、北朝鮮側連絡代表は今日午前9時15分ごろ接触を要請して撤退を通告した。 これに対してチョン次官は、"午前中は特別な状況もなく今週の勤務中に雰囲気や(撤退)の兆しを感じる特別な動きはなかった" と説明した。
北朝鮮側関係者全員が撤収したことで、現在,連絡事務所には韓国側の関係者だけが残っている。 週末の間には連絡事務所に9人と支援施設に16人など総25人が開城(ケソン)で勤務する予定だ。
政府は、北朝鮮側関係者が撤収した状態だが、南北連絡事務所の趣旨に合わせて韓国側事務所では継続勤務を続ける方針だ。 すぐ来る25日にも、普段のように業務をする計画だと明らかにした。
チョン次官はハノイ会談決裂後に行われた北朝鮮側のこうした決定と関連し、南北関係の展望については "北側に撤収の立場と関連し、いかなる意図や立場、こうしたことを予断しはしない" とし "会談後の状況とか、こうした状況に私があえて関連付けて申し上げたくない。 早急な正常運営再開を望む" と強調した。
また、チョン次官は、連絡事務所の撤退が4・27、板門店(パンムンジョム)宣言の合意事項の破棄という指摘と関連しても "合意破棄と思っていない"、"連絡事務所チャンネルのほかに軍を通じたチャンネルなどが正常に稼動してあり、もう少し時間をかけて把握して判断する必要があると見ている" と答えた。
チョン次官は "状況を予断せずに見守り、早期に連絡事務所が正常に運営できるよう努力する" と付け加えた。
先立ち、南北は、連絡事務所を開設した後、週1回定例長会議を開くことで合意していたが最近3週間続けて開催されず、韓国側が待ちぼうけを食わされたことがある。
(ソウル/みそっち)
このあいだのハノイ米朝会談が開かれて決裂する 前から 南北共同連絡事務所での南北連絡代表間の接触が止まっていたのです。
これってどういう意味でしょうね、決して決裂が原因ではないのです。まぁ韓国人には時系列を説明しても理解できないでしょうから、キタ朝鮮の撤収はハノイ米朝会談の決裂が原因なんて言い出すでしょう。
南北共同連絡事務所は開城工業団地にありますが、電気は韓国側から送っていますね。水道はキタ朝鮮から引いていて職員は韓国側から通勤しています。
国連制裁委員会では発電機と燃料の搬出が対北制裁義務違反ってことで騒いでいましたが、送電線で電力を供給することも問題視しています。
※送電線は開城工業団地に供給するルートがある。
この南北連絡事務所ですが、国連加盟国の場合、”北朝鮮内への新規の外交公館の設置が不可” ということがあって、すでに制裁義務違反なんですよね。
これに連絡事務所を対北制裁の例外として認められるために、米国などと緊密に協議中っていうのも、OKが出たという話はありません。いつでも彼らは便利な ”例外” ってことに徹していますね。あるいは、ここで撤退したら、向こう側に足場が無くなるわけですから、そのまま追い出されるまで通う気かもしれません。