中国が来年から ”ポッタリ(買い出し商人)” に課税
購入代行業にも課税で売れ筋だった韓国製品・化粧品販売に大打撃しかない予想
過去には釜山~下関で、従事した韓国おばさん2000人以上
[かわいいミーナ]中国が来年から「ポッタリ」などの個人輸入代行業者も当局に登録して、税金を出すようにしながら、購入代行業者を通じた韓国産製品の販売にも影響を受ける見通しだ。
※ポッタリ:食品・雑貨などを個人の手荷物として母国と持ち運ぶ個人貿易商。
28日、新華社系経済紙の経済參考報によると、来年1月1日からこのような内容を盛り込んだ電子商取引法が正式に施行される。
従来は、個人販売者が事業者登録をする必要がなかったので、当局の管理範囲外の”灰色地帯” にあった。
新しい法律が施行されると、タオバオなどの販売プラットフォームや微信(微信・中国版カカオトーク)を利用して購入代行業をしていた個人も事業者登録をして税金を払わなければならない。
これを破った場合、最高200万元(約3億2千万円)の罰金を払うことになる。
経済参考報によると購入代行業の成長に応じて脱税、偽物氾濫、個人情報の流出などの多くの問題が発生し、特に個人の購入代行業の管理が難しかったと指摘した。
この法律が施行されれば、海外からのものを購入した後、中国で売って利益を残してきた個人輸入代行業者の活動が萎縮するしかないという観測が出ている。
韓国では、中国の「サード報復」に中国人の団体観光客が急減した中でも、購買代行業者が国内の免税店の売上高の維持に一役買ってきたという評価を受けてきた。
台州日報は、韓国の中国人留学生が「友人が数日前に帰国してから、税関当局の強硬検査を受けて多くの税金を出した」とし「今後は購入代行業をするのは難しいそうだ」と憂慮したと伝えた。
この留学生は「私は比較的良い韓国人の人脈と製品の供給源を持っている」と言いながらも "電子商取引法などの施行に購入代行業を仕事にしようという考えを捨てて別の道を探している” と話した。
北京(北京)衛星放送によると、一部の購入代行業者が、新年から営業しないと告知し、中国ネチズンの間では、買いだめ現象まで発生した。
また、年末になって、海外の商品を国内に運び込むのが難しくなり、一部の税関では、通関検査がさらに難しくなったことが分かった。
北京衛星放送は、この制度が施行される場合、購買代行を通じた物品購入が持つ価格上の優位性が減少すると発表した。
ある購入代行業者は「化粧品や生活用品に価格優位性がなくなっても、比較的高価なブランド品はまだ市場があるだろう」とし「購入代行業の二極化が徐々に明らかになるだろう」と展望した。
(ソウル/みそっち)
1989年の韓国人の海外旅行が完全自由化のころから日韓間の密航なんてことも少しは減りましたが、背負い商人・担ぎ屋といった韓国のおばさん(高齢者ばとても多い)がフェリー乗り場で大声を張り上げていた頃を忘れるわけにはいきませんよね。
ほとんどの場合、韓国のおばさんが手荷物検査で ”お土産” と言い張れば人手不足の税関職員はそこを通すしかありません。
釜山港でニホン産の酒やたばこが持ち込み限度を超えていると通りがかりのひとに「これ重たいから手伝ってくれニダ」といって酒やたばこを運んでもらう手口が良く知られていますよね。
このほかにも「船内に忘れ物をしたニダ」と言って2度税関を通る方法や、包みを開けて、「これはもう売れないニダ」といって(船上において一時)使用済みの携帯品に変身させて税関をごまかしたり、「これをもう30年もやっているニダ」と言い張ってやっぱり所定の税金を払わないようなことをやっています。
これがもう毎日ですから、韓国でタバコが4500ウォンに上がったこともマイルドセブン(たばこの銘柄)がメビウスになったことも知らなかったりするんですよね。
でもタバコなんて運んでるくらいじゃダメなのです
関釜航路の担ぎ屋取扱商品
年頃 | 経路および品目 |
1973年 | 日本→韓国:衣料品,生地類,化粧晶,薬品,ライター |
韓国→日本:布団,ビーズのハンドバック,人形 | |
1974年 | 日本→韓国:衣料品,雑貨類 |
韓国→日本:〈洋酒〉,ネックレス,指輪 | |
1978年 | 日本→韓国:電気冷蔵庫,電気洗濯機,電気レンジ,ミシン,編機, テレビ,電気卓上計算機,トランジスタラジオ,ミニテープレコーダー,化粧品,各種薬晶,電気カミソリ,時計,婦人服,インスタントコーヒー,紅茶パック |
1982年 | 日本→韓国:電気製品・カメラ・時計 |
1987年 | 日本→韓国:ヘア・ドライヤー(ナショナル),<ウイスキー(ジョニーウォーカー)〉,電気カミソリ(ソニー),化粧品(資生堂),パラソル |
1989年 | 日本→韓国:化粧品、薬、家電製品 |
韓国→日本:ニット製品、Tシャツ、アンゴラのセーター | |
1992年 | 日本→韓国:ビデオ、炊飯ジャー |
韓国→日本:下着、Tシャツ、ジーパン | |
1994年 | 日本→韓国:ゴマ油、化粧品、炊飯器 |
韓国→日本:絹のブラウス、辛ロラーメン、白菜 | |
2002年 | 日本→韓国:玄米茶,薬品,ごま油,梅干,高級果物,下着,毛皮類,時計,ゲーム機,ウォークマン,炊飯器,CDプレーヤー,ビデオデッキ |
韓国→日本:衣類,タオル,インスタントラーメン,海苔,野菜,朝鮮人参,茶,〈ウイスキー〉,焼酎 |
おもな呼ばれ方:かつぎ屋的旅客,”カンカン部隊”ならぬ担ぎ屋,かっぎ屋,国際かっぎ屋さん,ポッタリ・ジャンサ,国際かっぎ屋部隊担ぎ屋のおばさん,ポッタリさん
ちなみにこんな運び屋のおばさんでもタバコは上陸地で税金を払うつもりなら免税価格の品物は改札の向こう側や海の上(船の中)でいくらでも買えます。だからといって非課税限度では200本とかなので利益が出ません。
つまり運んだものを売るルートが無ければ品物はさばけません。そういうわけで買い取るところがあるんですが、買い取り価格には変動があります。
買い取り価格は市販品の仕入れ価格より安くなければ店には売れませんよね。
そういうわけなのでタバコとお酒の密輸は釜関フェリーの頃の例え話ですよ。
そいじゃあ何を運ぶのがイイか
手荷物で運べて、価格差(希少性)があるか。こういった点ではトランジスタラジオの1960年代からウォークマンの1980年代まではニホン製品を担ぐほうが儲かったのです。 そのうち韓国側から韓国のりや辛ラーメンが運ばれるようになるが、嫌韓ブームが続くとこれらもかさばるばかりで利益が出なくなりました。
韓国産の食品に拒否感が強まるとツ後に出てくるのが化粧品ということですが、ニホン産の化粧品をニホンの定価で買って運んで利益が出たのは最初だけ。韓国製化粧品も普通に海外通販で手に入るようになると運ぶ意味が無くなって来ました。
そのうちポッタリおばさんも高齢化が進んで絶滅しそうになると、そこに韓国の若者のニホンブームでチョコレート製品やドラッグストアに人気があつまり、現在に続いているといった感じです。 もう商売にはならないんですね。
※韓国では品質の良いチョコレートがものすごく希少だったりする。
関連過去カキコ:韓国でバレたチョコレートの嘘
舞台は韓国~中国航路に代わる
中国から唐辛子を山ほど背負ってやってくる中国のおばさん。韓国側でこれを買い叩くのが中国語を話すおじさんやおばさん。なにしろ韓国は慢性的な唐辛子不足で、中国産でもいいから仕入れたいひとがいくらでもいるのです。
そして中国では韓国産の化粧品が人気ですから大航海時代の初級レベルクリアなんですよ。 そこに課税が入ると利益が減るから運ぶ人が減るわけで、それはもちろん韓国産の化粧品市場にも大ダメージということなのです。
韓国政府は、こういった運び屋さんを ”韓国訪問旅行者数” に勘定してきましたからそっちのほうにもダメージがありそうですね。
いえいえ税金を払えばいくらでも運べるんですけどね。