上手く行った病院がなぜ"....麗水聖心病院突然休院
労組側"経営陣無責任・不正原因" 売却説などうわさに病院側"計画なくて"
あの学芸会レベルのかくし芸大会の病院はまた別の病院ね
いやいや そーじゃなくて
[NEWSミーナ]30年余りの歴史を自慢する全羅南道、麗水聖心病院が突然休院に入って波紋が予想される。
病院労組は経営陣の不正と無責任な経営を休院事態の原因だと目星をつけて捜査を促して成り行きが注目される。
24日麗水市(ヨスシ)によれば麗水(ヨス)聖心(ソンシム)病院は経営悪化を理由に23日から6ヶ月間休院に入った。
休院に先立ち病院側は患者にも休院計画を知らせたし去る19日社内掲示板に休院計画を公示した。
麗水(ヨス)聖心(ソンシム)病院は今年の初めころから経営難に直面して医療スタッフなど職員が離職し始めた。
今年に入って毎月5億ウォン以上赤字が発生したし医療スタッフが離職して患者が減るなど悪循環が続いた。
職員の賃金も15日から1ヶ月程度未払いされて休院に入ると職員180余人の中の70人が辞職願いを提出した。
※賃金も15日から1ヶ月程度未払い:雇用形態が違うのがいるみたい
6~7月二つの月分未払い賃金も18億ウォンに達したと分かった。
(ソウル/みそっち)
これはね、麗水(2012年の万博があった海辺の寒村)では最大規模の病院のようですね。
”1984年9月に150病床に開始した麗水聖心病院は、現在295床規模で、2009年には公立麗水老人専門療養病院を開設するなど、見た目を育ててきた。今年の初めから経営難を経験しながら医療スタッフなど一部の従業員が去る始め売上高が毎月5億ウォン以上減少している患者を適切に世話をすることができない状況に至ったことが分かった。”
ってことで老人専門療養病院になっていたのです。これは韓国の病院の特徴で、人手がかかるけどかかるのは人件費だけという老人専門療養病院っていうのが最終形態なんですよ。
※この間火が出た大田の病院も老人専門療養病院だった
人手のほうも正規の資格の必要なのは最小限(あるいは名義借り)にしてあとは給食業者にすっかり任せちゃうなんてこともあります。つまりお金がかからないように進化するのです。21世紀の高麗葬みたいなものですよ。
これがね、もっと流行っている病院だと病室は空きが出るのを待たされてコネが無いと入れないようなところ、救急患者が診察を受けるまでに平均7時間半なんてところだってあるのです。
関連過去カキコ:平均7時間待ち 応急治療室の怪
待合室には患者と関係者と関係ない人が大勢いて廊下で点滴するような病院ですね。そういった病院はソウルにもいくつかあります。このくらいの病院になるとその病院だけで暮らしてゆける人数もただ事ではないのです。
関連過去カキコ:応急室はほとんど難民収容所水準
良い病院に行きたいのは誰もが同じですが、韓国では限られたいくつかの大学病院だけが良い病院だという認識のようです。(ソウル医大付属、梨花大付属、ゼブランス病院、サムソン病院など)
そして入院も、良いセンセに出会えるかもコネ次第だったりします。たとえば廊下をゆくモップを持ったおばさんですが、病室から診察室に霊安室。事務室はおろか手術室や薬剤室に院長室まで出入り自由なおばさんを想像してください。このおばさんのケータイが鳴ると次のお相手は、待合室で4時間待っている親子連れのようです。ひととおり話を聞くと「そいじゃぁ外科の〇〇センセがいいかねえ」とか言いながら少し待つように伝えると、おばさんは受付事務室の中へ入ってゆきます。受付の中の女の子たちにはもうセンセ方のゴシップ話などが聞きたくて待ち構えていますが「ちょっと見て欲しいこがいるのよ外科なんだけどね」とかいって診察番号を伝えると、あら不思議50~100人くらい飛び越えてすぐに診察開始ですよ。
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そのとき掃除のおばさんはお礼としてシュークリームを貰いました。それを気前よく受付室に届ければそっちはOKです。親子連れの子どもはどうやら入院のようですね。病室もすぐに決まると、そこに顔を出して、「付添いが必要だねぇ、イイ人いるから」なんて慣れた人を連れてきます。親子連れが感謝しているところに金品を要求しちゃうと犯罪なんですよ。何人もそういうひとを見てきました。ええ、掃除のおばさんは付添いのおばさんの取り分からいただくことにしているのです。
最初に掃除のおばさんのケータイを鳴らしたのは前にお世話になった人なんですよ。
コネを紹介してあげたおかげでその人の株も上がりましたね。そのあと掃除のおばさんは軽やかな足取りでいくつかの病室を回りながら何人かの付添いのおばさんから今週のアガリを受け取って満足げです。 ※付添いのおばさんは週給制らしい
ハナシは戻るけど韓国にありがちな病院のパターン
次のパターンになると、救急搬送患者が酔っぱらいで夜勤の医者を殴っちゃうような病院です。こちらは地元119番のかかりつけですから患者もたいしたのはいません。
こちらのハナシはまた別の機会にぜひ いえいえ見てこいっ!
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次回予告:おばさん清掃婦は見た㊦
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サービス付録 野戦病院のような韓国の救急治療室
韓国の病院で驚かされるのは廊下や受付の前にまで点滴を下げた患者がうようよしていることです。待合室というスペースが患者の治療室になってしまうわけです。
韓国ではこの現象を ”大型病院信仰による患者の集中” であるとしています。病院に入院と聞くと親類縁者がこぞって押し寄せてくるのも韓国特有の症状です。
▲ある大型病院では会計窓口のまえに患者が寝かされている
▲待合のソファも診察中の患者で埋め尽くされるのが日常的
▲病室はもちろん廊下や治療室にも見舞い客がやってくる
▲病室にある椅子だけで足りなくなると食堂の椅子まで運んできた(中央)
▲床に寝かされているのも患者、平時のことです
▲野戦病院のようだと言われた写真、最近どこにも戦争はないけどね
▲これまでの一般的”韓国型見舞い文化”のようす
▲廊下を埋め尽くす患者、手前には見舞い客の椅子まで運ばれてきている
▲みんな点滴をしているのが微笑ましいでしょ
意外と医療関連ネタも充実してるね