リムパックに参加しない
韓国海軍の新鋭潜水艦214級
今年のリムパックには18年ぶりにあの ”11隻撃沈唯一生存” とかなんとか
18年ぶりの朴イ艦(SS-065)、初出場のあの栄光に、もう一度駄目出し…
前駆対潜戦部隊(CTF-174)に編成されたネトイ艦(SS-065)は停泊中に多様な教育訓練を消化した。 米潜水艦訓練センター(NSTCP)で周波数分析、偵察・監視作戦、潜水艦探索・救助、水中標的管理と航海戦術など11科目を受講した。 また、米海軍と連合協力会議や戦術討議を数回開催し、相互理解を高めた。
米海軍が主管した潜水艦のシンポジウムでは、昨年11月、南太平洋で行方不明になったアルゼンチンの潜水艦サンフアン(San Juan)艦の救助・探索作戦を含めた安全関連のノウハウを共有した。
▲2000年に続いて18年ぶり、2回目のリムパックに出場するネトイ艦の乗組員が必勝を誓っている。(ホノルル)
ネトイ艦(SS-065)は2000年にリムパックで、黄軍所属で青軍の艦艇11隻を撃沈して参加国たちをびっくりさせた。 訓練終了まで、たった一回の攻撃も受けず、唯一生存した記録も立てた。
◇ ◇ ◇
ネトイ艦(SS-065)は航海訓練のために9日真珠湾海軍基地を出港した。 今月末展開される自由攻防戦では青軍を威嚇するような鋭い'窓' の役割を忠実に遂行する計画だ。(社会の窓らしい)
▲出場に向けた準備を点検しているパクウィハムの乗組員たち。ホノルル
朴イ艦長イ・サンヨプ(中佐)は出港に先立ち、"私たちの乗組員は、大韓民国の潜水艦部隊が発展させてきた戦術能力を基盤に今回の合同軍事演習をきちんと全うして戦備態勢を強化すること" だとし、"このような目標を達成できるように一寸の抜かりなくトレーニングに臨むだろう"と力説した。
(ソウル/みそっち)
ということで11隻を仮想撃沈したそうですが、209級の魚雷は14本だそうでご苦労様でした。その仮想撃沈ですが、耳を澄まして目隠しをしながら ”ダルマさんが転んだ” をやるようなものではなく、”今日の日記にダルマさんが転んだをやったと書く” ようなものだそうで、「はい撃沈っ」なんていちいち浮上するわけじゃないのですね。※11回も浮上しないよね。
▲ヘッドフォンがSONYなの
また照準レーダー波を水中照射(いわゆるロックオン)するわけでもありません。もちろん対潜水艦戦であればピコ~ンでお互いの居所が知れちゃうし潜水艦が96,000tもいるわけがありません。またP-3Cが飛んでいる海域では潜望鏡深度で即アウトです。というわけで敵の前に回り込み無音潜航しながら寄ってくるの待つのが潜水艦です。その相手をするのが対潜ヘリコプターで、P-3Cの届かないハワイまで運んで行って潜水艦狩りをするというわけです。もちろん潜水艦側も逃げ回っていれば被弾ゼロ沈没ゼロなのでそれでもOKなんですよ。
ところでいつも出てくる話題に、”リムパック 環太平洋合同演習に参加した韓国潜水艦はなぜ旧型の209級だけなのか” というのがあります
新型の214級が進水してからも209級が引き続きハワイまで行くのです。なぜなのでしょうか。
韓国海軍 209級 全9隻リムパック参加年張保皐(SS-061) - 1993年就役 2004李阡 (SS-062) - 1994年就役 2002崔茂宣(SS-063) - 1995年就役 不参加朴イ (SS-065) - 1996年就役 2000 2018李従茂(SS-066) - 1996年就役 1998鄭運 (SS-067) - 1997年就役 2006李純信(SS-068) - 1999年就役 2008 2014羅大用(SS-069) - 2000年就役 2012李億祺(SS-071) - 2001年就役 2010 2016
214級はいろいろ言われていますが、国産部品を使ったことで甲板にある魚雷搬入ハッチのボルトが折れたり、韓国産のスクリューがヒビだらけだとか騒音問題やAIP(非大気依存なんちゃら)の不具合もよく知られています。そのなかでも特に問題になっているのは直進しながら船が傾くというものです。すると真っ直ぐ進んでいるつもりでも曲がっちゃうんですね。これが潜水しちゃうとどっちに進んでいるのかわかんなくなっちゃうので韓国の近海から離れられないのだそうです。
本来であればスクリューの回転で傾く船体を補正する当て舵が自動で動くはずだったものが機能してないんですね。そういうわけで韓国の214級潜水艦は海外に出かけたことが無いという失敗作だということです。
関連過去カキコ
214級が孫元一級と呼ばれない理由
潜水艦のトイレは温海水洗浄