脱力した繊維企業人"もう全て放棄"
韓国企業、夜逃げに…ベトナム首相まで乗り出した
今年になって賃金の未払い繊維メーカー３社、工場設備まで置いて消えて
国旗掲揚台の太極旗とハングルの案内板がこの工場が韓国企業だったということを示していた。現地従業員らによると、先月8日、K社の韓国人職員12人が、夜消えてしまった。 2000人に近いベトナム労働者の1月、賃金と社会保険料312億ドン(約14億6000万ウォン)は未払いだ。
※ベトナムの通貨はドン、ゼロがたくさんつくイメージがあるが物価も安い
ベトナムに進出した韓国企業が4000ヵ所を超えた中、経営状況が悪化すると、ベトナムで夜逃げをする企業が増えている。賃金未払いはもちろん、工場設備まで投げ捨てて出国して連絡を切るのである。
現地業界によると、K社に続き、先月9日にはホーチミン市にある韓国縫製企業B社も廃業した。 ベトナム労働者350人余りが賃金29億ドン(約1億4000万ウォン)が支給されなかった。この1月にもホーチミン市の韓国縫製企業N社がベトナム労働者600人余りの賃金と社会保険料306億ドン(約14億4000万ウォン)を踏み倒して逃走した。
◇突然行方をくらました韓国企業
ドンナイ省K社の工場付近で出会ったこの工場総務チームの職員ドハンティ(43)氏は "先月8日、韓国人職員たちが跡形もなく消えた" と話した。 操業は中断され、労働者たちは工場の正門前に座り込んだ。 ティ氏は "家族を扶養しなければならない田舎出身の女工たちがほとんどだが、すべて工場の前で三日間泣いた" と話した。
K社は米国衣類製品をOEM(相手先ブランドによる生産)する韓国本社から仕事を受けて服を生産してきた。韓国本社は最近、流動性の悪化で倒産の危機に追い込まれや、ベトナムとインドネシア工場の韓国人職員らを電撃的に撤退させた。
▲先月9日、ベトナム南部チャンボムヒョンにある韓国繊維企業K社の工場の前に現地労働者たちが集まっている。 前日K社の韓国人経営陣は、本社の資金繰りが悪くなると、労働者らに賃金と旧正月の賞与金、社会保険料を与えないまま、行方をくらました。ベトナム政府は工場に公安(警察)を配置して工場を閉鎖した。
ベトナム最大の祝日である旧正月を控えて相次いで行われた韓国企業の夜逃げはベトナム社会で大きな怒りを買った。ベトナムのマスコミは、賃金を踏み倒された労働者らの話を先を争って報道した。 一般人たちもソーシャルメディアを通じて"我々がこのような企業にレッドカーペットを敷いてインセンティブを与えたと言うのか"と批判した。 事態が広がると、グエン・スオンプクベトナム首相まで出て、労働者への支援を指示した。 ドンナイ省政府とベトナム労働組合総連盟は1月の給料の半分とボーナスの一部を肩代わりした。 近隣のベトナム繊維企業10ヶ所あまりは、K社の勤労者たちをまず採用すると発表した。 韓国企業の逃亡によって生じた被害をベトナム社会全体が抱えているのだ。
ドンナイ省政府は法人長が戻って工場資産を売却して押された給与を支給するよう韓国政府が助けてほしいとホーチミンの韓国総領事館に要請した。総領事館の関係者はしかし、"法人長が重犯罪で起訴されたのではないので、韓国政府が立ち上がって身柄を確保し、ベトナムに渡すことは難しいだろう"と答えた。
◇現地で信頼が損なわれる憂慮
夜逃げは人件費の上昇と景気の変動に脆弱な零細繊維産業界で主に起こっている。 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、2016年末現在、ベトナムに進出した韓国繊維企業は763ヵ所に上るが、企業当たり平均投資額は28億ウォンに過ぎない。 このような状況で、ベトナム当局が最近、7年間(2012～2018年)最低賃金を年平均18%ずつ引き上げ、人件費、圧迫が生じたのだ。 イムチュンヒョン大韓商工会議所、ベトナム事務所長は"中国の人件費が上昇し、ベトナムへ移ってきた会社がベトナムの人件費も上がると、再び追い込まれている"、"一部の会社は、人件費がさらに低い国へ旅立っていって悩んでいる" と話した。
まだベトナム政府は公式的に問題提起をしていない。 韓国がベトナムに直接投資を最も多くした国だからだ。昨年11月ベースで韓国のベトナム累積投資規模は575億ドル(約61兆4900億ウォン)に上る。 チェフンヨン、ベトナム中南部韓人商工人連合会副会長は "一部の企業の無責任な行動のために韓国企業全体の信頼が削られれば、残った企業が、罪もなく避けて見られるだろう" と話した。
（ソウル/みそっち）
あの韓国ＧＭの群山工場が閉鎖されました。それについて韓国はうらみうらみなんですが、もちろん自分でやってることは棚の上の方に鎮座しているので ”韓国がベトナムに直接投資を最も多くした国だからだ” なんてことを言い出してみるのです。
縫製工場っていうのはそのミシンがいくらするんだっていう程度の出資で開業できるんですね。（韓国国内でも零細な縫製業があったが今では絶滅している）
これはもう完全受注制多品種少量生産なんていう販路を伴った生産的裏付けが無い場合には同じものを延々と縫い続けるような仕事ばかりなので人数が揃う規模じゃないとダメなのです。
ミシン工場はミシンとテーブルだけで出来るわけじゃありせんが、この辺の生産集約的なノウハウは韓国にはありません。さらに韓国には輸出するほどの国産ミシンがありませんからベトナムの工場にあるのもみればニホン製ばかりかな？
※たぶん世界中で売れているミシンのメーカーの上位にはニホンばかり