自分の首を絞める韓国⑨
金融監督院'年20%台'高金利貯蓄銀行、実名公開へ
下半期には強力な現場検査も 業界 "過度な市場介入" 反発
年間利子率20%を超える高金利融資の比重、今年2月末現在で75.7%
[マネーミーナ]金融監督当局が貯蓄銀行のいわゆる'略奪的'高金利融資に取りかかった。 今月中に高金利融資営業をする貯蓄銀行の実名を公開し、下半期(7~12月)中に強力な現場検査もする予定だ。 しかし、貯蓄銀行業界は'市場介入'とし、不快な気持ちをほのめかしている。
6日、金融圏によると、金融監督院は早ければ今月中に貯蓄銀行の年利子率20%を超える高金利融資取り扱いの実態を公表する計画だ。 具体的に銀行別預貸マージンと融資の不良化の危険を反映した利子マージンなどを公開することを検討中だ。 銀行の実名も入れる。 どの銀行が高金利利息商売で利益を得たのか消費者が分かるように並ばせるということだ。
金監院がこのような方針を決めたのは、庶民金融会社の貯蓄銀行の高金利融資取り扱い慣行がなかなか改善されていないと判断したからだ。
金監院はこれに先立つ2016年、貯蓄銀行の営業慣行の改善を金融慣行の改革課題の一つと決め、同年14の都市銀行を対象に実態の点検を行った。 昨年4月には大型貯蓄銀行と業務協約(MOU)を結び、四半期ごとに貸出金利算定方式などを書面で点検した。
しかし、融資を受けた人の返済能力など信用度を綿密に確かめずに一律的に高い金利を賦課する慣例が相変わらずというのが監督当局の見方だ。 実際オーケー・SBI・ウエルカムなど上位7つの貯蓄銀行の家計信用融資のうち、年間利子率20%を超える高金利融資の比重は、今年2月末現在、75.7%(残額基準)に達する。
ある貯蓄銀行の関係者は "貯蓄銀行を利用する人は一般銀行圏の顧客より信用度が低いだけに、貸出金利などに一般銀行と同様の物差しを適用するのは過度だ"、"貯蓄銀行の立場でも貸倒れ引当金(踏み倒される可能性のあるカネを事前に費用で処理すること)をさらに深めるなど、すでに費用を費やしている" と主張した。
金監院関係者は"高金利融資取り扱いの実態を公開するのは、消費者の判断に役立つように監督院が精製した情報をマスコミなどを通じて提供するということだ"とし、"価格など、市場介入という指摘は合わない"と話した。
(ソウル/みそっち)
年間利子率20%を超える高金利融資の比重は、今年2月末現在、75.7%(残額基準)
ってことなんですが韓国にも法定金利の上限ってのがあります。ニホンからサラ金が海を渡ったころの韓国の法低金利の上限は66%でした。しかもそれ以前は上限なしだったんですね。
んで人気取りには融資の金利を下げるなんていうのが喜ばれるんですよ。ムン大統領も任期中に法定最高金利を20%まで下げたいなんて言ってました。つまり標的が第2金融圏の貯蓄銀行ということで、人気取り政策に反応しただけのことなんです。
んでもって貯蓄銀行の表向きの ”優遇金利で今がチャンス、遊びにバカンスに※※貯蓄銀行のウキウキローンをご利用ください”によればこのようになっていました。
信用等級によって金利がずいぶん違うんですね。その信用等級っていうのはお勤め先や返済実績で変わるんですが9等や10等になるともう貸してくれないということが分かります。 あれれ? 20%なんて越えてないじゃない。
実はこれは新規貸出金利ですね。 すでに借りたままのひとの中には2016年以前の金利条件で借金している人も多いし、延滞で返済に加わる金利を含めるとすぐに現在の法定金利の上限まで行っちゃうのです。そいうことですよ。
しかも韓国では「延滞金利が適用されても返済していれば統計上の延滞者にはならない」というルールがあるのです。そういうわけで、韓国の融資統計では延滞利息を払っていてもそれは融資利用者であって、本人が飛んじゃったりしたのが延滞者ということになります。もちろん自己破産しちゃったひとへの融資は ”損金” ってことですから韓国の統計には延滞者というのがとても少ないのですね。でもねそんなのも少数だと思いますよ。
それは、貸し手の方がお手頃な返済で ”無期分割” なんていうのを勧めますから、100万円借りて毎月2万円の返済だけど5年後になってもその先になっても元本が減っていないなんてことになると、貯蓄銀行は永遠に返済を受けられるし、借り手は一生返済が続くという経済構造を受け入れる社会ルールがあるからなのです。
もう少しお金が必要になると融資するほうは ”簡単手続リポ払い” なんてことで、さらに貸してくれます。(毎月の返済は少し増える)
借金を返済しても元本が減らないっていうのは貸し手にはとても素晴らしい条件ですよね。これは韓国独特の伝貰(チョンセ)を理解すれば分かりやすいかもしれません。
あれは元本を家主に預けて、それが引越しする時に戻ってくるというものです。
そういう文化があるので、生活費100万円を借りて、それはいつか返済するとして毎月を過ごしてゆきます。
100万円に金利20%を加えてそれを12回均等分割で返済すれば毎月10万円の12回払いで これがニホンでイメージする金利20%(チガウカナ)
100万円を毎月2万円の無期分割で返済しながら5年後になっても元本が減っていなければ これも金利20% そいうことです