ソウルソジュン市場 放火容疑者 検挙してみると..
捕まえてみると廃紙拾いの74歳おばあさん 4時間前にも放火の試み
市場の人々が廃紙を拾えないようにするので、腹立ちまぎれに火をつけた。って
[NEWSミーナ]韓国YTNなどによると、昨日(7日)明け方ソウル 西大門区南加佐洞のソジュン市場 で発生した放火事件の容疑者が警察に逮捕されました。
ソウル西大門警察署は、昨日の深夜0時ごろ、ソジュン市場内の店舗に火をつけて店舗6ヵ所を燃やした疑いで74歳のチョン某お婆さんを逮捕し調査しています。
チョンさんは警察で "市場の人々が廃紙を拾えないようにするので、腹立ちまぎれに火をつけた" と言いました。
警察は "チョンさんは火事が発生する4時間前にも市場の中で一度火をつけようとしたものとみえる"、正確な犯行の経緯を調査していると明らかにしました。
(ソウル/みそっち)
あのリアカーで段ボールを集めるおばあさんを韓国では ”廃紙拾い” と言います。
韓国全体に130万人~220万人いるということです。
▲受け取っている銀色のお金は100ウォン玉(およそ10円)
もう孫も居ていいような年齢ですが、なぜか韓国のお年寄りは一人で暮らしていることが多いですね。もちろん年金生活なんてモノには縁がありません。それでも歴代政権が人気取りでやってきた ”基礎受給” というので食いつないでいたりします。
韓国では年金というと、これのことを意味します。
こちらは月額20万ウォン程度ですから、”住むところと着るものと食べるもの” にこだわらなければ、悠々と生きて行くことができるようです。
回収された廃紙は仲買人のところに集められて塊に成型してから中国などに運ばれていたわけですが、中国が紙原料ゴミ全般の輸入をストップしました。韓国国内の廃紙を再生する工場では再生資源の再生ノルマのようなものを達成するためだけに再生紙の工場が稼働するので廃紙の引き取り手が無くなると廃紙の価格が暴落しました。
お婆さんの手取りはいきなり半分になり回収業者の敷地には廃紙が山のように積もっています。(そこから盗ってくればイイのに)
廃紙を拾うおばあさん(たまにおじいさんもいる)たちは、生活の為にお金になるものだけを拾い集めているので、彼らが廃紙漁りをしたあとのゴミ捨て場はどれだけ散らかっても関せずという基本姿勢があります。
その一方で市場などの段ボールが大量に出るところでは専門の回収業者などに頼むことが多く、廃紙拾いのお婆さんの出番が無かったりします。 というわけでおばあさんのやろうとしたことは まぁ資源ごみの窃盗というところでしょう。
自衛のために市場側が対応策を取れば、おばあさんは火をつけて回るというまことに韓国を思わせる出来事でしたね ふひひっ