韓国の救急車は自転車も載せるのか
"119番救急車に自転車はどうして載せないのか" 乱暴の40代'執行猶予'
[NEWSミーナ]119番通報を受けて出動した救急隊員たちに向かって悪口して乱暴を働いた40代に懲役刑が言い渡されたことを韓国 News1 が大きく伝えている。
A氏(41)は昨年3月19日午後11時35分ごろ、清州市上堂区のある食堂付近で 'お腹が痛い'と119番に通報した。
通報を受けて出動した119番救急隊が現場に到着すると、A氏は、言葉を変えて '自転車に乗っていたところ、転倒して腰が痛い。 病院に連れて行ってほしい'と話した。
そして、自分の自転車を救急車に載せてほしいと要求した。
救急隊員たちが '救急車に患者じゃなく自転車を積むことはできない' と説明しながら、要求を拒否すると、A氏は持っていた瓶を投げつけて暴言を浴びせるなど、20分もの間、乱暴を働いた。
A氏は昨年8月31日、清州市興徳区のある中華料理店近くに停められていたオートバイを盗んで免許なしで乗って逃げたりもしたことがある。
結局、A氏は消防基本法違反と窃盗、道路交通法違反(無免許運転)などの容疑で裁判に持ち込まれた。
清州地方法院 刑事5単独(ビンテウク判事)はこうした疑いで起訴されたA氏に懲役6ヵ月に執行猶予1年、罰金30万ウォンを言い渡したと24日明らかにした。
この判事は判決文で "被告人に多数の前科があり、犯行の罪質が重い"、"すでに他の暴行事件で被告が実刑を言い渡された点と犯行を自白して反省していることなどを考慮して刑を決めた"と説明した。
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韓国ではほぼすべての刑に執行猶予が付く、そしてそれが何度も繰り返されることでうやむやになるのが一般的だ。 つまらないことで刑務所に行くこともあるが、その場合でも直近の事件のみが刑罰の対象になるだけなのだ。
たとえば懲役6ヵ月に執行猶予1年の最中に懲役1年執行猶予3年の別の犯罪を犯しても執行猶予は執行猶予である。さらに懲役10ヵ月に執行猶予1年、懲役1年に執行猶予2年、懲役6ヵ月に執行猶予1年と次々に犯罪をしてみてもやはり執行猶予なのである。これほどまで犯罪者が保護されている国はほかにないだろう。
傷害などで被害者がいる場合ともなれば ”被害者側が処罰を要求しない”ということで刑が軽くなる仕組みが出来上がっている。 うっかり「厳重に処罰してください」などと言おうものなら必ず仕返しにやってくるというのが韓国では当たり前のことなのだ。
翻訳協力/みそっち
被害者が犯人の処罰を望まない>>>これが韓国人の考える ”情”の世界観であるらしい。いつ自分が犯罪者側になるのかを考えて見た場合に ”情” で見逃してほしいのだろう。
うっかりして正義感を持った判事なんかが ”ダメ、やっぱり実刑” なんてやっちゃうと目の逝っちゃったようなのがコメント欄を炎上させたりするのも韓国特有の日常茶飯事となっている。
ところが先ごろのようにサムソンの副会長に執行猶予が付いて釈放されれば ”高等裁判所の裁判官を罷免しろ” という国民請願が出てくるのが不思議だ。
罪の軽重ではなく、自身が感情移入できるかどうかで決まるということだ。 これも韓国人の考える ”情” の世界観だ。
自身が経営者側になることは永遠にないという屈曲した深層意識がそうさせるしかないのだ。
(ソウル/みそっち)
ノブレス・オブリージュ(仏: noblesse oblige ノブレ(ッ)ソブリージュ)とは、直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。 フランス語の oblige は、動詞 obliger の三人称単数現在形で、目的語を伴わない絶対用法である
韓国では「貧しい庶民はすべての義務から解放される」という意味で理解される
すごいね