今年も最も治療を受けにくい応急室は、ソウル大学病院
ソウル大学病院では重症患者が救急室に滞在する時間が 19.2時間
[ソウルミーナ]韓国で最も治療を受けることが困難な応急室は、ソウル大学病院であることが分かった。 ソウル大学病院は応急室の混雑指数を示す '病床飽和指数' と '重症患者救急室の在室時間' でいずれも1位を記録した。 病床飽和指数は正式に測定をスタートした2013年以降4年連続1位だ。
※病床飽和指数:病床数で来客数を割った数字、患者は廊下や受付窓口前などで診療が始まるのを待つ事になる
3日、保健福祉部が発表した '2016の救急医療機関評価' 結果によると、全国414の応急医療機関のうち '病床飽和指数' が100%を超えた病院は計7ヵ所だった。
ソウル大学病院が165.5%で最も高く、全北(チョンブク)大学病院(135%)、ソウル聖母病院(126%)、全南(チョンナム)大学病院(122%)、新村(シンチョン)セブランス病院(120%)、議政府(ウィジョンブ)聖母病院(112%)、盆唐ソウル大学病院(102%)がその後を継いだ。 ソウル大学病院は2013年(177.1%)と2014年(175.3%)、2015年(182.3%)にも最も '煩雑な応急室' で調査された。
病床飽和指数が高いだけに、重症患者が救急室に滞在する時間も長くなった。 ソウル大学病院が19.2時間で最も長く、、ソウル聖母病院(17.2時間)、全北(チョンブク)大学病院(17時間)、仁済大、釜山(プサン)ペク病院(15.9時間)、聖カロルロ病院(14.7時間)、梁山釜山大学病院(14.5時間)、ソウル峨山(アサン)病院(14時間)の順だった。
全国にある全体の応急医療機関の病床飽和指数は54.5%から50.1%と4.4%ポイント下がった。 施設・装備・人材など、必修領域充足率は86%に、2015年(81.9%)より向上した。
福祉部は2016年から応急医療行為に対する健康保険報酬が強化され、応急医療機関の診療行為が一部改善されたものと見られると説明した。
(翻訳/みそっち)
◇”大型病院信仰による患者の集中”◇
韓国の病院で驚かされるのは廊下や受付の前にまで点滴を下げた患者がうようよしていることです。待合室というスペースが患者の治療室になってしまうわけです。
韓国ではこの現象を”大型病院信仰による患者の集中”であるとしています。病院に入院と聞くと親類縁者がこぞって押し寄せてくるのも韓国特有の症状です。
▲病室はもちろん廊下や治療室にも見舞い客がやってくる
▲これまでの一般的”韓国型見舞い文化”のようす
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韓国の病院はいつでも繁盛してますよね。韓国にも1980年代までに健康保険制度が出来たことで、キタ朝鮮のような ”社会主義診療完全無償” までは行きませんが、格安診療が可能になったわけです。すると誰もがゾロゾロと病院通いをするようになったのです。んでもそれは救急治療室っていうのは別の話ですよ。救急ですから119番に申し込みをして配車を手配してもらってそれに乗ってやってくるほうでイイかと思います。そうなると患者さんの具合も悪いわけですが ”病床飽和指数” が100%を超えていてもそれは病床(ベッド)が足りないというだけのことですから待合室の長椅子でも何でも点滴患者が占領することで解決するんですね。そこに見舞い客や付き添いなんかがやってくると廊下が足の踏み場もないほど混雑するのです。
韓国では早く診察を受けたいときには ”偉い人” なんかが知り合いにいると待たずに診察を受けることができます。そういう時のために韓国には偉い人というのがいるわけです。その一方で医者に成り立てみたいのが「順番ですからねっ!」なんて言い出そうものならすぐに医者を続けられなくなるという仕組みも出来上がっているということです。
もちろん診察の順番はコンピューター管理されてるわけですが、それを操作するのは人間ですから、あるルートを知っていれば割り込むことも可能ですね。
だとえば ”掃除のおばちゃん”にしか見えないおばちゃんの息子が診察順序の席順を決める役職だったりすると、おばちゃんを探すほうが早く診てもらえるなんてこともあるのだそうです。