兵役を志願するのにスペックが必要な韓国
黙って赤紙を貰うと最前線の金網警備隊になっちゃう
韓国男子が空軍や海軍を志願するわけ
[国防ミーナ]ソウルのある私立大学に通っているナ(20)氏は最近、在学中に不足した時間を割いて、TOEIC試験の準備に没頭している。 昨年下半期は献血も二回もした。 入社のため、スペックを積んでいるように見えるが、事実、今年7∼8月に空軍に入隊するため、'スペック作り'を行っている。
空軍の入隊者選抜方式が昨年から変わり、TOEIC成績、献血回数などを反映する加算点を何点獲得するかが入隊の可否を決めるためだ。 ナさんは兄弟姉妹が自分を含めて3人であるため、多子女加算点4点を受けることができるが、不安な気持ちに依然として'空軍入隊用スペック'を積んでいる。
昨年から加算点の基準等が変わった海・空軍一般兵(一般兵科)選抜方式がかえって若者たちにスペック競争の負担に作用する逆効果が現れている。 全体・空軍募兵人員のうち40∼50%は一般兵科である。 海・空軍一般兵科の入隊を準備している若者らは、加算点を得るため、まるで入社スペックを作るようにTOEIC試験などを準備している。 青年たちの間では "もう、軍入隊もスペックが重要な時代"という自嘲混じりの声も出ている。
20日、兵務庁と海・空軍によると、昨年と今年二回にわたって海・空軍一般兵科の選抜基準が高校・修能成績中心から、軍服務特技と関連された資格・免許証を中心に変わった。 2015年まで100点満点中35点を占めていた高校・大学修学能力試験の成績点数は完全に廃止された。 高校・修能の成績が戦闘力と無関係として、成績によって入隊が決定されるという批判を反映したものだ。 その代わり、今年から資格・免許点数は50点、専攻の点数は40点へと大幅に増えた。 問題は、専門技術兵科とは違って、一般兵科に志願する青年たちは、国家技術資格証がある時に受けることができる資格・免許点数を得るのが容易ではないという点だ。
特に、人文・社会系列の大学生は簡単なコンピューター資格証も持っていない場合が多い。
このため、海・空軍一般兵科支援者のうち、人文・社会系列の大学生は最大15点がもらえる加算点を得る事がほぼ唯一の海・空軍入隊方法だ。 しかも、昨年から加算点付与方式がスペック中心に変わった。 2015年までだったら、国家有功者の子供の有無、献血回数などだけが加算点付与基準だったが、昨年から志願者の自己啓発を誘導するという趣旨で、TOEIC、韓国史能力検定試験、韓国語能力検定試験の成績が反映され始めた。 これは海・空軍入隊のためには'スペック作り'用試験を準備しなければならない状況であることだ。
大学生が多く集まるインターネットコミュニティには、昨年から "多子女加算点4点、献血4点得るとTOEICを少しずつ準備して志願しようと思いますが、大丈夫ですか"というふうのスペック質問文が多く掲載されている。
新しい入隊者選抜方式はスペック競争をかえってけしかけるのに対して青年たちの不満は大きい。 機動隊入隊と空軍入隊を一緒に用意する漢陽(ハンヤン)大学国語教育科の李ジュンホ(21)氏は "国防の義務をしに行くのにスペックを積まなければならないのは理解できない"、"学科の勉強とは別に、献血に韓国史などまで面倒を見る自体が、負担"と話した。
専門家たちは就職難などで青年たちが厳しい状況なのに、政府が国防の義務を履行する過程でも青年たちにスペック負担をすることは問題だと指摘した。 金鍾大(キム・ジョンデ)、正義党議員は "軍隊も入試となった状況だ。 青年たちにライバルを深化させる副作用を生んでいる"と批判した。 イテクグヮン、慶熙(キョンヒ)大学教授もして・空軍入隊基準について"軍隊で全く役に立たないスペックを備えるようにして青年たちのエネルギーを浪費するようにするの"と話した。
(翻訳/みそっち)
韓国は徴兵制なんですが、お呼ばれする前に手を挙げると楽な部署が選べるというご利益があるわけです。たとえば空軍や海軍では兵隊は何の役にも立ちませんから、ゲスト扱いを受けるとかですね。
うっかり何もしないで赤紙を待っていると呼ばれて行った先が陸軍の国境近くの最前線の金網のそばの部隊なんてことになるんですよ。そういうところの勤務だと21ヶ月が長いですからね。朝晩と金網の前を行ったり来たり昼夜関係なしですよ。
この最寄りのコンビニまで徒歩2日なんていう最前線にくらべれば空軍や海軍ははるか後方に部隊があって休暇の度にお出かけが可能ですから人気があったりするわけです。
そんな陸軍不人気説が出てくると今度は ”陸軍だけ兵役を短縮しますよ、いいでしょ” といった具合で元々2年だったのを21ヶ月に減らしてみたりしていたわけです。
(現在のところ海軍は23ヶ月、空軍は24ヶ月となっています)
そんな兵役の志願ですから、通年で募集している各軍でも卒業シーズンになると志願者が殺到してるなどという煽り記事さえ出てくるんです。
募集が多ければ選抜する必要があるわけで、成績順に選ぶとなると、高卒・大卒が一緒にいると高卒じゃぁ分が悪いですからね、大卒でも高校生の時の成績で選ぶなんてことをやっていました。それが今回(2016年から)やっぱり高校んときの成績で選ぶのヤメ、なんか特技のあるやつ優先ってことになってTOEICとか献血回数とか韓国史検定試験とかを点数にすることにしたのです。
これって、やっぱり兵隊勤務にはあんまり関係なさそうですけどね。
えと、朝鮮時代にもあの国には兵役があったんですよ、んでも物納とかで免除になるような仕組みでした。どういうのかというと、ニホンなら奈良平安時代みたいな1000年まえの制度と同じだったんですね。 つまり自弁なんです。
それが嫌で ”一般的に両班・中人・常人・賎人の4つに大別されている” というような身分制度だったんですが、兵役や徴税の義務の無かった両班と賎人の人気が高かったようです。もちろんお金でお役所の官職を売り買いする制度もずっと続いていました。
ニホンの明治15年ですが、壬午軍乱と言うのが朝鮮であったわけです、旧来型の自弁軍隊とニホンが支援した近代化軍隊の対立ですね。
そのへんのところはまたいつか。
ご隠居が自衛隊で戦車乗ってたってホント?