韓国の炊飯事情㊤
苦学生が自炊をして勉強に励む? 韓国型自炊生活は無かった
男子が厨房に入るなど言語道断 韓国のワンルームには炊事できる設備がない
[くらしのミーナ]ソウル金斗洞のワンルームに住むペさん(34)は上京してからずっと一人暮らしだ、最初は郊外の大学に通うために不便なところでも我慢をしていたが、隣人らとのいざこざに耐えられず逃げ去るように転居を繰り返してきた。
最初に住んだ長坪洞の考試院でのこと、生活費をきりつめるために炊飯器を買って自炊をすることにしたのだ、当時で一人用の炊飯器は10万ウォンぐらいしたが、飯さえが炊ければ食費が大きく節約できるはずだった。
住人らに見つからぬように炊飯器を運び込むと近くのハナロマートで5kgのコメを買って
見よう見まねで炊飯を始めた。用意したおかずはキムチとマグロ(ツナ缶)で準備は万全と見た。
事前に聞いてみた通りの水分量で準備をした彼は部屋に戻ると炊飯器をセットするとスイッチを入れた。
まもなく炊き上がるご飯を思い浮かべながらご飯茶碗の無いことに気がついた彼は炊飯器をそのままにして食器を買いに出かけた。
食器を買うならどのような店だろうか、いろいろ思い浮かべながら何軒かをまわってようやく汁椀などを整えることができた。
部屋に戻った彼は部屋の中が高温で蒸されていることに気がついた。コメを炊くという熱エネルギーが狭い部屋に充満していたのだ。
あいにく彼の住む部屋には窓がなく季節はまもなく初夏ということもあって部屋でそのまま過ごすことはできなかった。
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こんな書き出しで始まる取材記事を見つけたんですよ。たしかに炊飯器っていうとそこだけ水蒸気や高温ですよね。それでも食費を安く抑えるには自炊と言う手があるということはソウルでもかなりうわさになっていたのです。インスタントラーメンよりもおかずの工夫さえできればかなり安上がりなのだそうです。
考試院とは5.5㎡程度の空間に寝るところと勉強机を合理的に配置した空間なんですが、水道・トイレは共用なんですよね。共用の冷蔵庫があったり食事が提供されるところもあるようですが、それはまた先住者との軋轢があったりしていつも食べられるわけじゃないし。
あ、ペさん(34)のハナシの続きはというと、しゃもじが無くて苦労してみたり、汗だくになりながらなんとか半分まで食べ終わって、炊飯器がようやく空になったのは翌日だったとか、何度か使ううちにあんまり熱いから廊下に出しておいたら持って行かれちゃったというオチがあったりします。
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韓国のおこめはニホンのによく似ているそうですが、彼らは炊き方にこだわりがまったくありません。こめを研ぐ← 研ぐんですけど 韓国人にはそれが理解できませんからじゃぁじゃぁと水を流して軽くゆすいでOKにしちゃいます。
※コメを研ぐというのは日帝由来の文化であるから要らないという理屈、さらにはコメを研ぐことで大事な栄養分が全て流れ出るというヨタ話があって、豊かな穀倉地帯を持つ韓国がコメの栽培をニホンに教えた(ヒデヨシ軍が奪い去った)というような妄言まで小学校の教科書に出てきてみたり。
まぁ現在の韓国人が住む朝鮮半島でコメが主食になったのはニホン統治時代になってからでしたし、ニホン式農業指導がなくなると翌年には収量激減という信じられないような大災害となったりしていましたから。
(韓国のコメ栽培が戦前の水準に戻ったのは1970年代になってから)
ご飯を炊くときの水の量もいい加減ですね。炊飯器の内釜には目盛がふってありますが、それを見ようとはせずに、水もカップで量って入れるそうです。(コメも目分量で入れちゃうらしい)
べちゃメシでもおこわでも気にしないのが彼らですからね。そしておかずはコチュジャンとかチェンジャ(なに?)で全体をまじぇまじぇして食べるのが至福の時なのだですよ。
それでもね、ネットで探すとコメの炊き方がいろいろ出てきます。大抵の場合はニホン版の解説をハングルに書き直したものですから、韓国人にはコメを炊くという精神文化が全く存在していないことだけは確かなようです。
振る方は韓国独自の文化なんだけどねぇ