除隊間近、海兵隊員休暇で暴れる
海兵隊、末年兵長…今度は光州市の街頭で市民6人に'無差別暴行'
[国防ミーナ]末年の休暇を出た海兵隊兵士が夜遅く酒に酔って、都心で市民多数を相手に'無差別暴行'を行った事件が発生した。
光州西部警察署は、道を歩いていた市民などを理由なしに殴った容疑で海兵隊2師団所属のチェ某(21)兵長をつかまえたと31日明らかにした。
チェさんは同日午前1時15分に光州市西区治坪洞(カンナムグ・シンサドン)のある食堂の前で通行人A(33・女)氏の顔を拳で殴った容疑だ。
5分後、近辺のオフィステルの前に移動したチェさんは停車されたタクシーの助手席のドアを開けて押し入り、B(49)さんの顔を殴った。
10分後、劇場建物の中に入ったチェさんは、C(32)氏など2人にも拳を振り回した。
チェさんは、通りに止まっていた車のドアを開けて搭乗客D(28・女)氏など、女性2人を殴打した。
来月転役を控えたチェさんは、晩年の休暇を出て酔った状態でこのような行動をしたものと調査された。
警察調査で彼は"酒に酔って思い出せない"と供述したという。
警察はチェさんの身柄を海軍3艦隊司令部の憲兵隊に引き渡した。
(翻訳:みそっち)
犯人は21歳の兵長ですって、21ヶ月に短縮された韓国の徴兵生活は、二等兵3ヶ月、一等兵7ヶ月、上等兵7ヶ月、兵長4ヶ月ですからこの兵長は徴兵検査の19歳からすぐに海兵隊に入ったことがわかります。
それでもなんだかギリギリのような気が? いえいえ徴兵でも海兵隊は志願兵しか入りませんから”高卒⇒海兵隊”っていう人は多いですよ。
海兵隊の第2師団っていうのはベトナム戦争のころにつくられた部隊です。本拠地は金浦市とありますが、駅は仁川が近くて、勤務地はDMZ近くの島嶼となっています。
あのペニョン島とか延坪島なんかにいるのが海兵隊ですね。
そして彼の出身地は光州とあります。休暇で縁もゆかりも無いところに帰省する人はいませんよね。光州といえばソウルとは文化圏の全く違うところなのに、わざわざ海兵隊に志願して入るというのも相当なアレなんですよ。
韓国では海兵隊といえば何だか勇猛なイメージがあるらしいですが、問題を起こす率は全部隊でも飛び抜けて多く、銃乱射や手榴弾投擲などの事故が多いのが特徴となっています。海兵隊は志願者だけが入ることになっているので学歴も低い場合が多く、大学卒、在学中という兵隊は全体の21%程度となっています(全軍では61%)。そう考えると、海兵隊って韓国社会(掃き溜め)の吹きだまりのようなところだとわかりますね。
そして暴れちゃったというわけです。休暇中でも兵役中の兵隊は軍服の着用が義務ですから、赤い名札の迷彩服で暴れちゃったのですね。そうなると警察も手出しできないんですよ。兵隊だと”武器”を持ってるかもしれないし、兵隊の不始末の後始末は憲兵隊ってことになっています、ところが憲兵隊って夜はやってないんですよね。
光州市西区といえば5.18記念公園とか金大中記念館とかのあるあたりですから、相対的に軍隊などへの反感が強い地域です。そんなところに”海兵隊に志願した高卒の兵長”という組み合わせですからね
さて、犯行のお時間は何と午前1時すぎですよ、何をしてる時間でしょうね。このへんも気になりますよね。
ええと、この兵長の処罰は微妙ですよ、憲兵隊でも海兵隊員には手出ししないというのがお約束になっているのです。海兵隊側が”兵長の身柄を渡せ”と言い出せばそれっきりでしょうし、韓国の海兵隊は”矯正部隊”としての側面もあるので、憲兵隊の取り調べなんか型通りだけのものでしょうね。しかもまもなく転役ですから海兵隊からいなくなる人なわけですよ。 海兵隊も余計なことはやりたくないので彼自身への処罰も除隊と一緒にうやむやになるでしょう。
そんな感じで、殴られた方はただの殴られ損ということになるのが韓国流です。これで死人でも出ていればまた楽しいわけですが、深夜1時すぎにそこで何をやっていたのかをつつかれると話したくない人ばかりでしょうからね