ワタリガニの漁場に中国漁船殺到、漢江の河口は対岸がキタ朝鮮、
喬桐(キョドン)島ってどこ?見ているだけで手出しのできない韓国海軍と海上警察
漢江河口まで来て'干潟散歩'…中国漁船にお手上げ 国連軍停戦司令部の管轄?
[国防ミーナ]中国漁船が、漢江(ハンガン)河口までやってきて、カニ漁をはじめとする不法操業を頻繁に侵しています。 ところが韓国海軍と海警は、見届けながらも、手出しすることができずにいます。
仁川江華郡喬桐(キョドン)島沖、漢江(ハンガン)河口と連結された喬桐(キョドン)島海域は北朝鮮との隣接地域に分類され、国連司令部が管理しています。
国連軍司令部許可なしには誰も入ることができないのです。
▲喬桐(キョドン)島は2011年の6月に上空を飛ぶアシアナ機に向けて韓国兵がK-2小銃(空包)を乱射したところ (13km離れた高度1500m、時間は午前4時)
しかし去る4月から中国漁船がこの地域に多く集まり始めました。
季節を迎えたワタリガニ漁に出てきたことです。
鉄柵越しの海は漁船、軍・警察の取締船が出入りできないいわゆる中立地域です。
しかし、1日平均10隻あまりの中国漁船がここで不法操業をしている実情です。
沿岸に寄り添って操業するために水が抜け落ちて、船が干潟に止まって日向ぼっこもします。中国の乗組員たちは、船から降り、のんびり干潟散歩まで楽しみます。
対岸はキタ朝鮮黄海道
今年に入ってここ中立地域に出没した中国漁船は集計されたものだけで計153隻、延坪島、NLL地域などでの収穫量が減ると、漢江(ハンガン)河口まで上がってきたものと推定されます。
[ヒョン・サンロク/喬桐島漁村係長:ワタリガニも今、ご覧のように一つも取れないじゃないですか。 中国漁船が得ずにしてくれたら良くてとても残念です。]
漁民たちは取り締まりを望むが、軍と警察はこれといった数を出せない状況です。
[海洋警察関係者:中立地域と言うんですよ。 それでうちの警備支援そのものが進入が不可能な海域です。]
国防部は、国連司令部の協力を得て、一時的に不法操業漁船の取り締まりに乗り出す案を検討しています。
(翻訳:みそっち)
というわけでしてね。まぁ韓国の”国境の島”ですから民間統制線といわれる一般人の出入りの不自由な警備地区なんですね。産業と言えば漁業しかないのかとおもったら国境の島という事情なので漁業も盛んではありません。また戦略的価値も全然ありませんから砲弾が飛んでくることも無いんですがそれでも海兵隊がかなり駐留しています。戦略的要衝ではないので小銃を持った兵隊が大勢いるだけで自走砲などは配備されていません。
島の大きさは山手線の内側よりやや小さいくらいですからかなり広いのですが、住民は3000人ほどです、水源が乏しいため最近の農業にも不向きで人口は減り続けているようです。
漢江の河口って言ってもあのへんは水深は浅いし航路はわかんないってことでちょっと大型の巡視船なんかでも通れないようなところなのです。海底のようすをソナーで測りながら進めば大丈夫?なんて考えるおばかさんも出てきそうですが干満の差が5~10mもあるので大砲を積んだ船は無理なのですね。
中国の漁船といえばどこにでもやってくることで有名ですが、「ちょっと上陸してコンビニでトイレを借りてお買い物」なんてことは原則的に不可能です。そのへんはよくわかってるみたいですよね。
江華島から船が出ているんですが、2~3年前に江華島と橋がつながって車でも行けるようになったそうです。まぁひとの少ない島ですから余所者を見かけたらすぐ通報らしくて、観光客の上陸も日の出から日没までとなっています。
しかしながら海岸線は無防備なのでずぅ~~っと鉄柵で囲まれているのです。
島内は夜間外出禁止のようですね。