"名前書いたことないです"。再び火がついた'漢字混用'議論
「ハングル専用政策正しいか」... 11年ぶりに違憲審判台上がり
[ソウルミーナ]漢字の読み書きのできない韓国人が増えている、1970年代から始まった”ハングル専用政策”で、漢字を読み書きする機会が減り学校教育でも漢字教育を行うことをやめたため、現在では50代以下のほぼすべての韓国人が漢字教育を受けたことがない。
2005年に制定された国語基本法は、ハングルを韓国語を表記する固有の文字と規定した。また、ハングル正書法など語文規範を守って公文書を作成し、教科書を編纂するように規定した。
▼出生の届け出にもハングルが義務付け?▼
生まれたときの子供の出生届けから、死亡後の火葬届け出書まで漢字を書かなくてはならない必要はありません。実生活がこうですから、学校教育でも漢字を学ぶことは無くなり、それでも必要だと思えば私教育に任せるしかありません。
<アンカーコメント>
1960年代の小学校の教室です。
当時、教科書を見ると、ごらんのように、ハングルと漢字が書かれています。
既習の漢字はハングル表記なしに書いています。
公文書も見てみましょうか。
50・60年代ソウル市役所建設の文書だが、だれの目に見てもハングルより漢字が多く見えます。
教科書と公文書で漢字が消えたのは1970年代になり、'ハングル専用'政策を推進したからです。
その後、数十年間"ハングル専用が合う"、そうじゃない"漢字混用をしなければならない"という議論は繰り返し行われ、今日(12日)憲法裁判所でこの問題をめぐって公開弁論がありました。
それならば、韓国国民はハングルと漢字をどのように書いているでしょうか。
▼"私の名前もよく書けません" vs "不便を感じないです"▼
<レポート>
私たちが毎日使用する単語。
漢字で書くと果たして知ることができるでしょうか。
選択科目で漢字を学んでいる高校生
<録音>"(大韓民国(書いてみてください。))"
<録音>"万…わかりません。 ぎいぎいという漢字がいるんだね! ぎいぎいが漢字語だっけ?"
このように韓国の名前である”大韓民国”さえも実際に漢字で書くのは不明瞭です。
<録音>"(自分の名前漢字で書いてください。)金鼓(こんく)鐘どう使う。 金鼓(こんく)鐘。初めて聴いてみて。"
今日(12日)会った中学生12人のうち2人だけが自分の漢字の名前を書けました。
▼'よりによって'、'ごめん'韓国語60%は漢字▼
女子高生たちのSNS対話内容です。 このうち漢字の単語はいくつありますか。
'みかん'と'大臣'、そして'ごめん''と'よりによって'まで全て漢字語です。
こんなに韓国語なんだと知っているが、知ってみれば、漢字の場合が多いです。
'さらに、'や'一体'、'ブドウ'と'虎'同じ言葉も全て漢字語です。
国立国語院で発刊した標準国語大辞典に収録された全体単語の60%の51万件は、漢字です。
このために韓国語にすでに多く含まれた漢字を習って使うべきだという主張がある一方で、ハングル専用を主張する団体は標準国語大辞典に漢字語が過度に多く掲載されただけで、漢字混用をしなくても生活に不便がないと主張します。
◇ ◇ ◇
ハングルの使用のみを規定した'国語基本法'が違憲だとして、憲法訴願が提起されたが、今日(12日)初の公開弁論でも双方の主張は激しく対立しました。
▼'ハングル専用'VS'漢字混用'争点は?▼
<レポート>
11年ぶりに憲法裁判所の審判台に上った国語基本法。核心争点はハングル専用政策が国民の基本権を侵害するかどうかです。
憲法訴願を請求した市民団体と専門家たちはハングル専用政策がどんな言語を使うか決めることができる国民の権利を侵害するために違憲だと主張しました。
<インタビュー>シム・ジェキ(ソウル大学国文科名誉教授/請求人側):"漢字を必ずして使ってこそ、漢字語の意思を明らかにできる部分があるから二つが互いに補完しなければならないという話ですよ。"
また父兄の立場で子供の教育権が侵害されるという主張も出ました。
しかし、反対側の文化体育観光部はハングル使用を奨励する趣旨であるだけ漢字使用を禁止することではないとして、基本権侵害の可能性はないと対立しました。
また、漢字を混用した政策は漢字を知っている人と知らない人の情報の二極化を招くことになると主張しました。
<インタビュー>:ゴン・ジェイル(ソウル大学言語学科教授/文化体育観光部側):"読み書きする自由のためにハングル専用をするのが日常生活、文字生活の進まなければならない方向だと思います。"
ハングルだけを固有語として認めることが違憲かをめぐって双方の立場が拮抗し、漢字混用の論争は当分続くものと考えられています。
(翻訳:みそっち)
ハングル入力を漢字に変換するのはニホン語入力と同じ様にスペースキーの隣の変換キーを使います。ところが漢字の候補が並んでも彼らには区別ができないのでハングルの場合には多少間違っていてもそれでイイのだそうです。
では句読点はどうなっているでしょうか、現在のハングルはほとんどが横書きになっているため『 .(ピリオド)』をつかっています。これが縦書きだとニホンでもおなじみの『 。(まる)』を使っていたりした時期がありました。
ハングルでは単語のあいだが半角空いています。これが行末になるとどうなるのかというと英単語のような約束事は無くてそのまま次の行に行きます、すると行頭に意味不明なハングルが出てくることがありますが、それもあまり気にしないで読み進みますね。では、同音異義語の混乱についてはどうなのでしょうか。韓国人は”わかる”と言いはりますが、”KTX枕木”事件でもわかるように防水=放水の違いなどわからないというのが事実のようです。話しても通じないわけですから、武力=無力だったりするのですね。